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美容室は、雑誌の冒険をするところ。


きょうは約2ヶ月ぶりの美容室へ行ってきた。

ぼくには美容室の好きなところが2つあって、ひとつは他人に頭を洗ってもらえるところ。そしてもうひとつは、自分からは決して手に取らないような雑誌が、目の前に現れるところだ。

きょうも自分では手に取らないような、グルメを中心とした情報誌がぼくより先に鏡の前にいた。「いちごパフェ特集」だそうだ。

正直あまり読んでて楽しいとは思わないが、自分が興味のないところにはこんな世界があるのかと、面白さが湧いてくる。あ、ただ美容師さんとの沈黙の中で、デザインやテキストなんかにも目を配るフリをして、思慮深い男を演じるのは楽しい。


先日行った美容室では目の前にiPadが置かれ、サブスクのひとつ『dマガジン』で雑誌を読むように促されたこともあった。

確かに自分で好きな雑誌を選べるということは素晴らしい。しかし、ムダがなくなり冒険できないという意味では、文明の進歩はすこし虚しい。

今回はiPadでなかったことを嬉しく思いながら、すっきりさっぱりして帰ってきたのであった。



ところで「いちご」って、やけに可憐さを秘めてるよね。



いつもいつもありがとうございます〜。