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番外編:感想文「編集者さんの願いが込められた一冊」

本日は、本の感想文を書きます。

「本を出そう、本を出そう、出したらどうなった?」
著者:城村典子

感想
書籍編集者や出版エージェント会社・代表、大学非常勤講師でもある方が書いた本。

本を読む人が減ってきた昨今、本の売り上げも変化。
業界30年の著者が、変わりつつある出版業界だからこそ見えてきた可能性。
「本を書く人みんなに幸せになってほしい」
そんな願いが込められた一冊です。

購入のきっかけは、“人柄に惹かれた”こと。
2021年コロナ禍真っ只中
絵本出版の話しを頂きましたが、踏ん切りがつかず見送り。
「夢が、また遠い夢になった」
と悶々と生活していたある日。

セミナー案内のメルマガが届き、そこに絵本出版の文字
応募し聴講したところ…話しが面白い
この人は、まるで歩く辞書
その熱量、知識量、話すほど引き込まれる経験値、
始めて編集者という職種で、顔と名前を覚えました。

本一冊作るにも編集者も全力
(もちろん原稿を書く著者も全力ですが)
てっきり、書籍編集者=新聞記者と思っていた節もあり、
一日中ネタを探し、そして原稿を書く日々
と思いきや全くの別物。

本の企画を把握し、そこから編集、製本、流通、在庫…
製造メーカー・営業マン並の働きっぷり

私は製造業に勤めた過去があるため、倉庫にある在庫の話しは
とても心がヒリヒリしました。
動かない在庫はいづれ片付ける必要がある。
そこで発生する経費も…考えただけでぞっとしますね(恐怖)

業界の内部が、わかりやすい文章で紹介されてます。
Q1、出版社ってどんな仕事してるの?
Q2、本の流通ってどうなってるの?
Q3、「本が売れる」ってどういうこと?

世の中の流れが、早いスピードで変わっていく。
それは出版業界でも同様に変化していってる。
業界30年の著者が、変わりつつある出版業界だからこそ見えてきた可能性。
著者自ら動く事の大切さも、ここには書かれています。

「本を書く人みんなに幸せになってほしい」
そんな願いが込められた一冊。

ぜひ、手に取って読んでほしいと思います。








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