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『グッゲンハイムの謎』ロビン・スティーヴンス(著)越前敏弥(訳)シヴォーン・ダウド(原案)

夏休みを迎えた12歳のテッドは、母と姉といっしょに、グロリアおばさんといとこのサリムが住むニューヨークを訪れた。おばさんはグッゲンハイム美術館の主任学芸員で、休館日に特別に入館させてくれた。ところが改装中の館内を見学していると、突然、何かのきついにおいと、白くて濃い煙が。火事だ! テッドたちは、大急ぎで美術館の外に避難した。だが火事は見せかけで、館内の全員が外に出た隙に、カンディンスキーの名画〈黒い正方形のなかに〉が盗まれていたのだ。しかも、おばさんが犯人だと疑われて逮捕されてしまう。なんとしても絵を取りもどして、おばさんの無実を証明しなければ。「ほかの人とはちがう」不思議な頭脳を持つテッドは、絵の行方と真犯人を探すため謎解きに挑む。『ロンドン・アイの謎』につづく爽快なミステリ長編!

ロンドン・アイの謎』が傑作だったので、作者が亡くなり代筆と知りつつも、期待を込めて読んだが、ミステリとしてはイマイチ。
ただ、続編としては善戦してて、テッドやカット、サリムたちにもう一度会えたのは幸せ。

とはいえ、どうしてもロンドン・アイと比較してしまうので、ただ美術館から絵が盗まれただけというのは魅力が薄い。テッドでさえ、おばさんが逮捕されたから渋々捜査してるし(笑)
さらに、警察が無能だったり、捜査が単調だったり、肝心のトリックが美術モノとしては絶対やってはいけないやつだったりする。
ミステリはジュブナイル(低学年)向け、コナンレベル。期待してはいけない。テッドたち三人がワイワイ捜査してるのを只々楽しむ一冊。

#読書感想 #読了 #ネタバレ #海外小説 #ジュブナイルミステリ

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