個性か、魅力か。コーヒーのはなし
スペシャルティコーヒーというコーヒーがあります。
世界の流通量のたった5%しかない希少なコーヒーのことで、要はすごく美味しいコーヒーのことです。
スペシャルティコーヒー専門店も、今じゃ東京を中心に日本でもたくさん店舗ができました。
ぼくがコーヒーにハマった当時は本当に少なかったので、すごく増えてうれしいなと思っています。
スペシャルティコーヒーを提供しているお店は、だいたいが似通った価値観を持っています。
サードウェーブと呼ばれたりもするんですが、コーヒー本来の美味しさを追求するという点もそのひとつ。
コーヒーはもともとフルーツなので、フルーティであるべきだ、という考えも流行しています。(現にぼくも浅煎りのフルーティなコーヒーが好きです)
ぼくも焙煎をするのでわかるのですが、スペシャルティコーヒーをスペシャルティコーヒーに足らしめるには、個性を尊重する必要があります。
ようはこのコーヒーは他のコーヒーと比べて、どこが一番異なっているのかを明確に定めて、そこが一番尖るように焙煎するんです。
それは酸味の綺麗さかもしれないし、甘さかもしれません。
とにかく、他のコーヒーと比べて違いが明確になるように尖らせていくことで、そのコーヒーの価値を作っていきます。
その方向性はもちろんとても素晴らしいし、ひとつの店舗の中でもコーヒーの味に多様性が生まれて、お客さんにとってもハッピーだなと思います。
個性か、魅力か。
一方で、お客さんが何を望んでいるのかは見失っちゃいけない方向性だなぁと思ったりします。
お客さんにとって大切なのは、コーヒーとしての価値を感じられるかかどうかじゃないかなという話です。
スペシャルティコーヒー専門店からしたら、もちろんスペシャルティコーヒーを一杯でも多く売りたいし
そのために個性を尖らせているわけです。
でも、コーヒーとしての価値を感じられるかって
個性的かどうか、だけじゃないような気もしますよね。
要はコーヒーとしての魅力を感じられるかどうか、だと思います。
今日はいつもに増してまとまりのない文章になってしまっていますが
何が言いたいかというと、コーヒーの個性を尖らせるという方向性だけじゃなくて
コーヒーとしての魅力を拡張していく方向性も常に考えていたいなって話です。
コーヒーを表現するためにチョコレートに力を入れてみてもいいし、チーズケーキでもいいかもしれない。
コーヒーのフルーティさが苦手な人もいるなかで、それをよりカジュアルに楽しめるようなものを作っていくというのも大事だろうなぁと思います。
かなり煩雑な文章になってしまいましたが
今日はこの辺で。ではでは。
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