短歌おきば 2020-10

薄寒の夜ふるはせてゆく秋の摩擦なるらむこほろぎの翅

夜を吸ひてくらき家路のわれを越えテエルラムプはゆく秋の奥

木葉舟うき世の波にとる楫もよるべきかたも知らずただよふ

ひと息のうちに満ちめやすみのぼる一日ぶんの進捗の月

はんぺんの白ふくれゆくハロウィンを満月いろのからし練りたり

(今月から昇順にします)




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