
保育園働き方改革、初投稿。
保育園に関わる事とか、子育てに関する事を書いていきたいと思ってます。
ゴリゴリに深く掘り下げはしないけど、「あぁ、そうだよね。」
くらいの軽いタッチで書いていきたいと思います。
良かったらお付き合いください。
先ずは僕が考える保育園での仕事効率化。特に給食について書いてみます。
保育士の採用コストは年々上がっていて今や 1人あたり30万から60万と言われているらしいです。場合によっては派遣会社を通すので、その場合60万から140万程度まで上がります。
むちゃ高です。
売り手市場なので採用コストと人件費はまだまだ上がるでしょう。
また都市部は条件も良く、地方から都市部への流出も多くなるはずです。
採用したいけどできない→コスト増→またまた採用できない…と悪循環になる事は目に見えます。
そこで保育士の働き方を見直すために考えられているのが保育ICT化によるスマート保育の実現です。
仕事効率化を図り保育士の負担を減らして人材不足を改善して行こうと言うもの。IT技術によって効率化できる仕事が増え保育の「質」が向上していくことは本当に素晴らしいと思います。
で、ここで書きたいのは、保育士の話題は多く取り上げられ問題意識も高まっていますが、保育園で働く管理栄養士や調理員も同じ状況だという事なんです。
子どもたちの成長に関わる大切な給食に関わる職員の働き方に問題提議されていない事がイマイチ納得できないんです。
本来、保育園において管理栄養士は「食育」を行える特別な資格です。その管理栄養士が「食育」に対する時間よりも「調理」や「事務」にかける時間の方が長く専門知識を有効に発揮できていないのではないでしょうか?その為、やりがいを失い退職を選ぶケースも少なくないのです。
僕みたいな第三者からみる保育園って本当に不思議な所です。
園児は自治体が選んで入園するので集客で競争する必要もなく補助金によって支えられ、また自園での集客の必要もない。建築や備品に対する助成金も手厚く通常の様な需要と供給の原理からずれているのだと思います。
例えば、今や一般家庭ではオイシックスのミールキットなどが流行り、現代の忙しい共働き家庭に重宝されています。ローソン、パルシステムなど各社ミールキットの販売が好調らしいです。
それは単純に時短を可能にするからです。
少数人数分で提供されるのでフードロスも少なく済みます。
これに限りませんが、なぜその様な便利な商品を有効的に利用しないのでしょうか?
認可園では自園調理という絶対的ルールが存在し保育園に給食室を設け毎日調理をしなくてはいけません。子ども達に温かく美味しい給食を提供するにはとても良いルールです。しかし食材を一から全て下処理をするところから始める必要はあるでしょうか?
日々の調理において一番時間がかかるのが下処理です。
届いた野菜をきれいに洗い皮を剥く。そこから料理にあった切り方で切っていく。輪切りに千切り、小口切りなどなど。
その行為を「食育」と言い、一生懸命調理を行っています。
補助金で成り立っている事業なので配置人数などは必然的に決まってしまいます。少ない人数で大量調理をしなくてはいけず、朝8時に来て11時までにはお昼の準備を終わらせる。
その後、子ども達に提供してすぐさま午後食(補食)の調理。で調理場の片付けです。全てが終わったら次の月の献立作成や栄養価計算、発注等々。行事食も考えないといけません。
さてさて、「食育」はいつ行っているのでしょうか?
時間がないんですよ。
日々忙しいのは保育士や栄養士に限らず、現代社会の多くの人が忙しいはずです。でも一般社会の人はどうしたらもっと効率化でき時間を捻出するかを考え仕事に取り組みます。だから仕事量が多くてもやりくりができますよね。
給食室の作業効率を上げる為には人手を増やすか上に書いたミールキットなど使用するなどがあります。単純なことなのですが、それをやらない理由があります。
そうです、一から調理することが「食育」だという考えがあるからです。 でもこれ、本当に食育ですか?
勿論、子ども達にお野菜の形状や皮の剥き方など見せることで食への興味を持ってもらえる様になるでしょう。でも全部の食材に対してそれが必要ですか?
最初から最後まで調理している姿を見せてるわけではないですよね。
まあそんな単純なことだけではないのはわかるのですが。
いずれにせよ保育のICT化と同じく給食調理も何か効率化を図る術を探さないといけないと思います。このまま人材不足に喘ぎ続け、それでも募集をかけ続けても解決することは難しいでしょう。
それよりその高価な募集費を削減し「質」を高める保育士や栄養士、調理員など保育園で働く方々の給与を手厚くし、個々がやりがいを持って保育に携われれば人材不足の解消へ効果的に作用すると思えます。
出生数90万人を切った今、保育園も差別化で選ばれる園にならないと定員割れも出てくるでしょう。保育園の内装、独自の保育指針、食育の充実化、忙しい親御さんに情報の発信など。
僕は離乳食、幼児食を保育園にお届けするビジネスをしています。だから僕なりにできることは何でもお手伝いしていきたいと思っています。
全ては子ども達の笑顔のために、そこに関わる全ての人たちのハッピーのために。
保育園業界も昔から引き継がれている良い文化はしっかり残し、改革をしてより良くなることはどんどん取り入れて、官民一体で待機児童問題に取り組む。もうこれしかありません。
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