お楽しみはこれからだ

和田誠さんの訃報が届いた。

キネ旬の連載をまとめた和田さんの書籍のタイトルが「お楽しみはこれからだ」である。読者賞を何度も獲得して、パート7くらいまで(?)出たということは映画ファンなら誰でも知っていることかと思っていたが…どうもそうではないらしい。

本は古本以外で手に入れるのはもはや困難のようだし。この本がバイブルのように書棚にならんでいたのは、私が社会人になってすぐ後のことだったからだ。嗚呼!

和田さんが嫌悪するカバーをかけて、そのうえに自分で彼風のイラストを描き、好きな映画の名セリフを書き入れるという念の入れよう。まあ、御本人は知る由もないからいいのだけれど(ちなみに映画は『スケアクロウ』で似顔絵はアル・パチーノ)。

一冊めの表紙は忘れもしない『サンセット大通り』のグロリア・スワンソンだった。

ああ、もう一度読みたい!  和田さんの映画に関する記憶力は天才的で、私が名セリフマニアになったのは間違いなくこの本の影響だと思われる。

再発売されないのは残念だが…著作権の関係もあるのかも。

ああ、図書館という手もあった! 押入れを捜索してダメだったら図書館を探してみよう。

もし見かけた人がいたら、絶対に手にとってみて。和田さんの映画愛にあふれていて、きっと読んで損はないと思うから。









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