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僕はこうして10kg痩せた。という話

僕の実践して来た「痩身に関する生兵法&体験談」をお話しします。

はじめに

かつて「10kgのダイエット」をした。もうすぐ7年になる。その後もかろうじてキープしているのは、そもそも今の体重が適正であり、あのとき減らした分は取りも直さず余計な贅肉だったんだろうと痛感している(>o<)

「今年こそ痩せるどー!」「正月太りが戻らん!」なんて人たちに何かのヒントになれば。そしてこれらは、あくまで「※個人の見解であり効果を保証するものではありません」(^-^;

いきさつ

身長170cmの僕は20代の頃、体重52kgのガリに近い体型でした。

それが30代からじわじわと太り始めて60kg台へ、そして40代50代でとうとう70kg台に突入してしまいます。

増量して弛緩しきった体のせいで礼服は何度もサイズアップを強いられ、映画館では指からこぼれたポップコーンが出っ張ったお腹の上で留まり、電車に乗り遅れまいと家から走っても20mほどで息が上がる始末。

主な原因は、たぶん寝る前のスナック菓子です。

仕事が終わった深夜に、例えばチョコレート的なものをひとしきり、煎餅的なものをひとしきり、さらにアイス、仕上げに牛乳を一杯飲んで床に就く…そんな生活をずっと続けておりまして(汗)。

若いときならそれでもよかったんでしょう。けど、50代で基礎代謝量が下がっているにも関わらずこの悪習。運動不足も加わって脂肪がどんどん蓄積されてしまったのは自明の理であります。まったく、お恥ずかしい限り。

「10kg痩せたい。いや、せめて数kg減らして60kg台まで体重を戻したいものだ」という願望も、真夜中の楽しみに負けてちっともクリア出来ず、叶わぬ夢。2012年初頭には逆に74kgを記録し、自己ワーストを更新してしまいます(@_@)

そんなある日。
ふと気まぐれに「一度、間食するのを一切やめてみるか」と思い立ちました。
言っときますけど「減量への固い決意」なんて言葉とは程遠い、本当に本当にただの軽い気持ちでありました。

なし崩し的に始まったダイエットは

その日から、口に入れるのは一日二度の食事だけ。
ただ、主食は多少控えめにしたものの、メニューには特に制限を設けず「食べたいものを普通に」食べました。今思えば、これが健康的に痩せるための『秘訣その一』だったと思います。

翌日、体重計に乗ったら、前日よりわずかながらウエイトが落ちている。次の日も、そのまた次の日も。
微減ではありますが、お菓子断ちの成果が確実に現れました! 間食恐るべし。

こうなると何だか面白くなって来て「今日は何百g減るだろうか」がモチベーションになります。意外に続けられそう。

一日のうちランチと夕飯以外の22時間はハングリー状態でしたが「空腹に静かに耐えている俺、まるで寡黙な武士だぜ。カッケー」と内心自らを鼓舞すれば、不思議と我慢も出来ました。これ『秘訣その二』

食事どきが待ち遠しくなって、毎回ありがたくご飯粒一つ残さずいただきます。
多少の好き嫌いがあった僕が、こうして何でも残さず食べられるようになったのも、想定外な効果の一つ。
だってこの機を逃すと次の食事まで水分以外何も摂取出来ないんだもん。どんなおかずだって貴重です。

そんな毎日で、世に溢れるダイエット情報にも自然と目が向きます。
それらの中から聞きかじりで、出来そうなことをお菓子断ちと並行して片っ端から試してみました。

どれだけ効果があるかなと「楽しみながら、しんどかったら無理をしないでボチボチやる」。これが『秘訣その三』です。

見様見真似でやってみたこと

①食事

まず食べ物のカロリー表示を確認して、摂取量を一応計算するようになりました(菓子パンの高カロリーには心底びっくり。特にメロンパンの野郎! あんなにフワフワしてるくせに!)。

必ず野菜を。
生、煮る、炒める、焼く、茹でる、蒸すと調理を変えて、最初に食べる。
その後に、あればスープ的なもの、それからたんぱく質、炭水化物の順。

主食は米を中心に、パン、日本そば、うどん、餠、パスタ、シリアル、焼きそば、ラーメン、パンケーキ、肉まん、たこ焼き(笑)など、努めて多種多彩に?なることを心がけました。ささやかにでも、食を楽しむ!

外食や惣菜が続いても、せめて違う店舗で飲食または購入。直近に食べたメニューからより遠い料理を選びます(昼・野菜天丼→夜・ミートソース、昼・ハンバーガー→夜・刺身定食、昼・とんかつ御膳→夜・山菜そばみたいに)。

栄養バランスを考えて、卵一個ノリ一枚でも、なるべく品目数を増やしました。

日常的には牛乳を飲まない。月数回のグラノーラの朝食時のみ。

一休みで入る喫茶店やファストフードのレジ前でつい手が伸びるクッキーやケーキ、向こうで美味しそうに揚がっているポテトは当然ご法度。無糖の飲料だけ。
今まで砂糖ミルクたっぷりだったアイスコーヒーも泣く泣くブラックにしてみれば、程なく慣れました。

「内臓脂肪を減らす」といったサプリの類を一切飲まなかったのは、以前試して何の効果もなかったからです。ただしそのときは「ただ飲んだらそれだけで痩せる」と甘く考えていたせいなのですが。

②運動

それまでも日頃怠惰な自分に「外出の際は階段しか使わない」という唯一のルールは課していましたが、それにプラスして、時間と体力に余裕があるときはなるべく歩くようにしました。
お父さんがよくやる「一つ手前の駅で降りる」というようなやつです。
それでも推奨される「毎日一万歩」とまではいかず、平均6000歩。せいぜい8000歩がいいとこですが。

歩く際は極力速足かつ大股で。ただし当初、調子に乗ってわずかな段差でコケて手の平に結構な怪我をしたので、今は慎重(笑)。

体を柔らかくし、筋肉をつけるため、テレビで見たり雑誌でお薦めのストレッチと筋トレをしました。
言ってしまえば銭湯の脱衣所で爺がやってる自己流体操レベルですが、例えばウエストひねり一つ取っても腕の反動で回すのではなく、一回一回丁寧に腰からひねり、体が絞れていくイメージを思い浮かべます。
酔っ払った晩とかやりたくない日はパス。これらストレッチと筋トレは、週休二日くらいのスタンスで緩く課しました。義務になるとめげるタイプなので。

③生活

元々猫背気味なのですが、意識して姿勢を正しました(すぐ元に戻ってしまうので、なるべくね、なるべく)。
芝居もきちんと座って背筋を伸ばして観劇。これだとつまらない舞台も二時間のトレーニングなんだと割りきれます(笑)。

電車で座る場合も姿勢に注意するけど、基本的には座らない。周囲に迷惑にならない範囲で吊革にもつかまらない。空気を読んで「握っているフリ」をすることも。
このとき「立って車内の揺れに柔軟に対応している俺、カッケー」と心の中でまた自画自賛するのです。

家では座りっぱなしの仕事なので、コーヒーを入れるとか小さいゴミを捨てるなどの作業はまとめてやらずに、いちいちこまめに動きます。

靴下を立ったまま脱ぎ着する。

手を膝につかないで物を拾う。
トイレの便座でも両手を膝に置かない。背筋だけで座り、そのまま立つ。
床屋さんで前に屈む洗髪時にも、シャンプークロスの中では密かに手を浮かせておりました。

コンビニの立ち読みは片足立ちで(^-^;

そして毎日体重計に乗る。測って意識するだけでよし。

そんな日々を経て

十日ほどして、あれほどムリゲーだったはずの60kg台に予想外の速さで突入出来ました。我ながらびっくりです。
ご褒美に甘いものを一部解禁。
最初に食べたデザートはフルーツヨーグルトだったけど、その感激たるや!

…そんな自分なりのダイエット生活を地味に続行した結果、一か月で何と8kg減。その後は時間がかかりましたが(いわゆる停滞期ですね。ここで浮き足立たず、あくまで平常心で毎日こつこつ淡々と)二か月かけて行きつ戻りつ2kg減。
つまり三か月で、74kgが64kgに。目標到達です!やったー\(^o^)/

で、おやつは程々に楽しみつつ、今に至ります。

毎年受けている区の健康診断で、中性脂肪が半減、善玉コレステロールが増え、悪玉が減り、血糖値その他の数値も全て範囲内に収まりました。
かなり前から「メタボ予備軍」と指摘されて毎年指導を受けていた栄養士さんにもかえって心配されたくらい。
「食事は通常どおりきちんと取っていた」と説明すると、安心していただけました。

太っていたときも、いわゆる肥満体型ではなかったので、外見は一回り体がスリムになったというだけだし、お腹もまだ決して凹んだわけではありませんが(笑)ズボンが2サイズダウンし、映画館のポップコーンは手からこぼれるとそのまま床に滑り落ちるようになりました(清掃スタッフの方すいません)。

夏にかいていた大量の汗が治まったのは何となく得心がいきますが、その他原因不明の副産物?としては①毎年必ず数回かかっていた風邪をほとんど引かなくなり②身体中の肌はスベッスベ③冬に毎晩塗って就寝していたリップクリームが不要になりました。

当然身が軽くなり、駅までの700m小走りも何とか可能に(←もっと早めに家を出ろ)。
一つの公演を終わらせた後も体力が以前よりはダウンせず、何なら明日からまた芝居の稽古を始めてもいいくらい。いや、それは実際勘弁してほしいけど(笑)。

さらに、姿勢正しく椅子に座り、お米一粒おかず一欠片も残さず箸で丁寧にいただく我が食事姿は、とても上品。まあ、これは当社比ですが(^-^;

再度ご注意

以上は全て、医学的なエビデンスのない無手勝流のダイエット方法です。
どれが効いてどれが不要だったかも判別出来ませんし、複合的な作用があるのかないのかも不明です。
その上、僕の場合は「運動不足でお菓子バカ」という特殊事情がありましたし、そもそも個々の体質や環境や年齢性別の違いもあるので、万人にそっくりそのままお薦めするわけではありません。
あくまで「こんなおっさんがこんなことしてたまたま運よく適正体重に戻せました!」というだけなので参考程度に聞いていただき、どうか皆さんはご自分に合った方法を探ってくださいね。

ダイエット後に感じたこと

①糖分は依存性がある。
食べなければ比較的我慢出来るけど、一度食べ始めると止まらず、さらに求めてしまう。

②ジムに通って痩せられる人は、ジムに行かなくても痩せられる。
そんなことでダイエット出来るような意志の強さがあるなら、そんなことをしなくてもダイエット出来る人だ。

③サプリを飲んで痩せられる人は、サプリを飲まなくても痩せられる。
「サプリ以外は何もしていない」と言って痩せた人も、例えば日頃から暴飲暴食を慎み、億劫がらずに動き、姿勢などにも気をつけて自然と筋力を鍛えているのだと思います。
サプリも玉石混交ですが、おしなべて、そういう地道な努力の仕上げとして飲むもの…くらいの認識でいるのが一番いいんじゃないでしょうか。

④そもそも無理してカロリーを消費しなくてはならない現代人の暮らしは、自戒を込めて、全く不可解。
わざわざ楽をして結果太ってしまい、わざわざ運動して何とか痩せようとする。豊かすぎる社会の弊害でしょうか。
若いときの肉体労働暮らしではよく働きよく食べて、無駄な肉は削げ、筋肉がついていたのを思い出します。

⑤TV通販でダイエット用品を試した体験者がスタジオを再訪して初めて体重やウエストが減っていることに気づき殊更驚いたりしているが、あれは不自然極まりない。
ダイエット中なら、あいつら絶対気になって毎日家で測っていたはず!

最後に

大切なお時間をいただき、長々とした駄文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

つらつら振り返るに「ある程度コントロールした普通の食事」「気づいたら姿勢を正す意識」「緩やかに続ける、歩く&筋トレとストレッチ」が、自分のダイエットには効果的だったと感じています。

年齢を重ねるとなかなか体重が落とせず焦りがちですが、もしこれから痩身を望む方は、楽しみつつ無理なく健康的に初志貫徹出来ますよう。
僕もこうして7年前の自分の行状を丁寧に思い起こしたお陰で、今ちょっと疎かにしてしまっていることごとに気づかされました。
改めて気持ちを引き締め、慢心せず過信もせず、今後も引き続き節制して参ります!

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