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TVS REGZA片岡秀夫さんに聴く、「テレビはこう見られている」(03)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


今回の対談は、TVS REGZA株式会社 クラウド事業センター センター長の片岡秀夫さんにお話を伺う3回目。

前回は、アニメ同士の相関関係を見ていった。内容として関連があるなどの傾向だけでなく、他の要素も絡んでお互いが関連しているという様子がわかった。

そして今回は、アニメの視聴傾向を分析した結果、作品はいくつかのパターンに分けられるのではないか、という話である。そしてそのパターン分析から、単に放送が終わったらパッケージ、ネット配信という作業ではなく、実績を以て別の仕掛けができるのではないか、というわけだ。

この分析に興味があるという方は、以下のところにフォームがあるので、問い合わせてみるといいだろう。


片岡:次にお見せするのは、こうした作品ごとの予約やライブ視聴、再生視聴といったデータを元に、作品にはどんなパターンがあるのか類型化してみよう、ということでやってみたものです。

小寺:ああ、なるほど。作品ごとにパターンがあると。

アニメ視聴タイプ別分類

片岡:例えば2位のグラフ。こちらは1話から、ライブ視聴がすごく上がる。一方再生率はそれほど上がらない。一方13位の例だと、再生率とライブ率がすごく開いている。再生が高くて、ライブが低い。2位とは逆ですよね。

これライブが高いのは、いわゆるキー局系列なんです。MX(東京MXテレビ)系列は、どちらかというと再生率が高い。

小寺:なるほど。キー局だと前に何か強い番組があって、その流れで見るといった動きになるということですかね?

片岡:はい、おそらく。仮説ですけど、アニメファンで絶対観るぞ!という人も当然含まれていると思うんですけど、それ以外の人たちが流れで入ってくると、ライブで観る率が上がる。完全に録画狙いで来るMXさんの深夜アニメとは違う、という。

小寺:逆に言うと、MXはアニメ以外の番組をそんなにライブで観てる人は少ない、という話ですよね?

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