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昔、昔浦島が〜助けた亀に〜♪

公演期間中というのは割と季節の変わり目を感じきれないものでして、気がつくとこんな寒かったっけ?こんな暑かったっけ?ってなるんですよ。
公演終了後は普通に温度感狂って暑いんか寒いんか分からんみたいな格好をする羽目になったりとかね。

浦島太郎も同じ季節に帰ってきてなかったら確実にクソ寒かったでしょうね。
あれ?今回うまく繋がってない?そうでもない?

まあ何はともあれお久しぶりです。
東風東です。

noteの書き方忘れて今困ってるんですがまあどうにか頑張っていきます。

閑話休題

さて、

今公演『竜宮パラリラ』ですが僕は読んだ当初思っていたことがあります。それは

あれ?これ激アツじゃね?

語彙力のない人間だという事実は置いておきまして、とんでもない熱量だなと思ったわけです。

僕は熱量大好き人間なので、これは役を演じにゃならんと思い、最終的に僕は鮫吉という役を頂きました。

さてそうして全力の熱量でぶつかった全5ステージ、終演後に「note今回も書かねえとなー」と思い、過去の記事を見返していたその時でした。

ただ、少し贅沢を言わせていただくと、次回役者をやる機会があれば、感情大爆発みたいな、TRIGGER作品に出て来そうなキャラで体力と感情をぶっ壊しながらやるのもやってみたいところですね
[件名]Re:Re:ALICE(供養)より抜粋

……?

竜になると宣言して、葛藤の末姉を殺し感情をぶっ壊しながら

どでかい殺陣もあり、総計6人を殺め、体力も使い切り、

最後には全部の感情をぶつけて古くからの親友と刀を交え、感情大爆発させる

激アツなTRIGGER作品に出てきそうな役どころ……?

お前ええええええええええ!!!!!

やれてんじゃねえか!!!!!!!!

何寝ぼけた顔してやがる!!!!!!!!!

って感じでした。

そうなんですよ。鮫吉くん。
めっちゃいいキャラなんですよ。

そんな鮫吉くんの後語りでもしようかなと思います。導入が長かったですね。

鮫吉くんについて

鮫吉くんの過去については今回の来場者特典にも書いてあるのであまり言及はしません。

ただ一応すっごくざっくりお話ししますと

シティボーイだったのに境遇に恵まれなくて色々あって両親を亡くし親戚に頼ろうとしても親戚も亡くなってて辿り着いたら紫溜(シリュウ)でした。そこでスクスク育ちました。

っていう子です。いやこんな薄っぺらい過去ではないんですけど。
いや、これでも書き方がペラペラなだけで薄くはないか。

そんな彼は主役の一人である乙姫と対比されるような場面がいくつかあるんですね。
まあ竜と竜になろうとした魚類であればそりゃ対比心理もあるってもんですよ。

そんな中で個人的にグオーってなるポイントをご紹介します。

竜宮国の竜「乙姫」と成り損ないの竜「鮫吉」

乙姫は竜宮国の二匹目の竜。将軍竜魅慶喜の娘として生まれ、竜として育てられた存在。

ある意味では父に歯向かうDJオトヒメとしての面を持っているがために成り損ないとも言えるかもしれません。
しかし、劇中でも「一時は本当に竜でね」とDJオトヒメとしての側面ではない、自分の竜魅家としての側面を認めています。

そういった意味では、「数々の村を滅ぼし、数々の人々を殺戮して、自身を育てた村すらも焼き払った人食い乙姫」というのは実在していたわけです。

それに対して鮫吉は竜に成りきることの出来ない存在でした

竜は生まれてすぐ自分の親を殺され、幼い頃から統治者として育てられ、圧倒的な力を持って国を治める張本人。
まだ何も理解できない頃から世界と隔絶させられ人道を断ち切るように育てられるその存在と、力を欲するがため道を誤ってしまった一人の人間の子では同じようにいくわけがありません。

乙姫が独白したように、自分の故郷を自分で滅ぼすことも、その村で雲雀と共に家族のように接してくれていた人々を殺戮したのも、全て「狂ってしまった」からできたことです。

「お前は捕らえろという指示だ、反逆者」

そのセリフを鮫吉は乙姫に向かって吐きます。

ついこの間まで竜義隊が仕えるべき二匹の竜の2人目として信じていた乙姫をです。

あの時の彼はもはや人に成り下がってしまった乙姫に変わって自分が二匹目の竜になることを確信しています。

強くなって、国を守るために。

しかし、それはただの手段に過ぎなかったんです。その先に、守りたい皆が、安心して暮らせる場所が無ければ意味がなかった。

でも気づいた時にはもう村は焼けていて、姉の周りには自らが斬った死体が転がっている。

狂っていない自分の頭に嘘をつき続けてもこれは間違っているとしか思えない。
しかし、もう戻れないところまで来てしまっているんです。

「死んで消える罪じゃないけどさ」

千年祭前夜、乙姫が寅太郎に向かって呟く言葉は彼も言いたかった言葉でしょう。

最後に蛸兵衛と戦って、負けることがわかったその時、鮫吉はきっと罪を背負いながらでも救われると思っていた節があると思います。というか僕にはありました。
それでも刀を止めて、「斬れねぇ」とぐしゃぐしゃに笑う友を見て、もう一度生きてくれと言われたと感じてもなお、彼は死を選んだんです。

乙姫の言葉は一つ一つ彼に刺さる言葉もあったでしょう。
もし皆さんが覚えている乙姫のセリフで印象深い言葉があれば、それはもしかしたら彼が言いたかった言葉だったかもしれません。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とりあえず語りたかった事はこんな感じでした。
こんなこと書いて良かったんですかね。まあ公演終わったし大丈夫でしょう。

今回公演はすごく色々と思い入れのある公演になりましたので掘り起こせば殺陣に関しての小話とか後日談とか、そのほかにも音、役者についてのこだわりとかも色々あるんですが、とりあえずこれくらいにします。

今公演、初めての殺陣チーフとして非力ながらも全力を尽くし、自分なりの一つの完成形をお見せできたこと、そうして皆様から大変お褒めの言葉をいただけたこと大変嬉しく思っております。

今後も殺陣公演では殺陣班としてそしてもちろん音響効果や役者としても成長して行くつもりです。
よろしければ劇団月光斜ともども今後とも応援していただければなと思います

なんだかいつも以上にかしこまった感じになってしまいましたが今回はこれくらいにしておこうかと思います。

最後にご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!

#竜宮パラリラ #舞台 #劇団月光斜 #エッセイ #学生演劇 #演劇 #殺陣

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