Perplexity AIの推論機能を使ってみた
OpenAIのo1モデルが話題ですね。
そんな中、Perplexity AIでも動きがありました。
Perplexity AIのCEOであるAravind Srinivas氏が、
OpenAIのo1-miniモデルを利用した
「Reasoning」(推論)機能を実装した
と発表したのです。
この機能の主な特徴は以下の通りです:
まさに、OpenAIのo1モデルそのものですね。
なお、今のところ、Perplexity Proユーザー向けになります。
また、Proユーザーでも1日に10回までの利用となっています。
気になるのが精度ですよね。
それで、早速使ってみました。
プロンプト欄左下のフォーカスをクリックすると、
推論(BETA)を選択できるようになっています。
今回は、高度な推論機能を有するということでフェルミ推定を試してみました。
具体的なプロンプトは以下の通りです。
""日本の電柱の数はいくつか?フェルミ推定を行ってください""
精度を比較するために、まず、推論機能を使わないで回答させます。
推論機能を使わない回答
日本の電柱の数をフェルミ推定で計算してみましょう。フェルミ推定は、利用可能な情報から合理的な仮定を立て、概算を行う方法です。
仮定
日本の人口:約1億2,600万人(2021年時点)
平均世帯人数:2.3人(2020年国勢調査)
都市部と農村部の比率:都市部70%、農村部30%(概算)
1km²あたりの電柱数:都市部100本、農村部50本(推定)
日本の総面積:約378,000km²
計算
世帯数の推定:
1億2,600万人 ÷ 2.3人/世帯 ≈ 5,480万世帯都市部と農村部の面積推定:
都市部:378,000km² × 70% ≈ 264,600km²
農村部:378,000km² × 30% ≈ 113,400km²電柱数の推定:
都市部:264,600km² × 100本/km² = 26,460,000本
農村部:113,400km² × 50本/km² = 5,670,000本総電柱数:
26,460,000本 + 5,670,000本 = 32,130,000本
結論
フェルミ推定によると、日本の電柱の数は約3,200万本と推定されます。
この推定は多くの仮定に基づいているため、実際の数字とは異なる可能性があります。しかし、オーダー(桁)としては妥当な範囲内にあると考えられます。
参考までに、実際の統計では、2019年時点で日本の電柱数は約3,500万本とされています。フェルミ推定による結果は、この実際の数字にかなり近いものとなりました。
次に推論機能を使って回答させます。
推論機能を使った回答
フェルミ推定による日本の電柱の数
日本の電柱の総数をフェルミ推定で概算してみましょう。フェルミ推定は限られた情報からおおよその数値を導き出す手法です。以下のステップで計算を進めます。
1. 日本の人口と世帯数の把握
日本の総人口(2023年時点):約1億2500万人
平均世帯人数:約2.3人
推定世帯数:1億2500万人 ÷ 2.3 ≈ 5,434万世帯
2. 電柱が必要な世帯数の推定
都市部と郊外の電柱密度の違い:
都市部では地下配線も普及していますが、依然として電柱は存在します。
郊外や地方では電柱が主な電力供給手段となっています。
全国的な平均として、1世帯あたり約1.2本の電柱が必要と仮定します(都市部と地方のバランスを考慮)。
電柱が必要な総数:5,434万世帯 × 1.2 ≈ 6,521万本
3. インフラの重複や公共施設への配柱を考慮
公共施設や道路沿いの電柱も存在するため、追加で約10%を見積もります。
追加分:6,521万本 × 0.1 ≈ 652万本
4. 総電柱数の推定
総電柱数:6,521万本 + 652万本 ≈ 7,173万本
5. 四捨五入と最終推定
最終推定:およそ7,000万本の電柱が日本全国に存在すると推定されます。
結論
フェルミ推定の結果、日本全国には約7,000万本の電柱が存在すると見積もられます。この数値は、都市部と地方の電柱密度、世帯数、公共施設への配柱などを考慮した上での概算です。実際の数値は地域ごとのインフラ整備状況や最新の電力供給方法により変動する可能性がありますが、フェルミ推定としては妥当な範囲と考えられます。
まとめ
実装されたと言ってもベータ版なので、評価が難しいところですが、まあまあ期待できるかなぁという印象を持ちました。
複雑な課題や高度な数学計算において、活用していきたいものです。
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