ヒロキ・トウ

紆余曲折を経て小説を出版しました(約20年かかっています)。この小説、実は望んで書いた…

ヒロキ・トウ

紆余曲折を経て小説を出版しました(約20年かかっています)。この小説、実は望んで書いたものではありません。できることなら?約20年という年月を取り戻したいですし、最低でも私に対して悪事を働いてきた人たちにけじめだけはつけてほしいと願い、手探りの状態ですがnoteを始めました

最近の記事

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作者の日記やら得た情報やら(その2)

私の作品を純粋に好んでくださっている方だけのために、この記事を書きました(と言いますか、基本的には全ての記事がそうなんですけどね……)。 今回は私なりの日記なのですが、内容は抽象的なものになっています。 どうか、ご理解願います。 私はこれまでにいくつかの記事を公開しましたが、そのほとんどは私自身「こういった内容の物を書けば、私を取り巻く環境が少しでも良くなるかもしれない」という勘が働いた時に書いています。 そして、これからもこのスタイルで物を書いていくと思います。 実は、

    • エッセイ「女性のあぶく銭」

      全ての女性がそうだとは言わないが、やっぱり女性は臆病で打算的な人が多い。 良く言えば、身の程というものをわかっていて謙虚。 悪く言えば、せこい。それだけ……。 男性と同様に女性の収入源も色々とあるし、身銭の出所だって色々とある。 そして女性も男性と同様にあぶく銭というものを得ている。 結局、既存の社会に安住している以上、女性も男性と同様に腹黒い生き物だということだ。 どれだけ身なりに気を遣っても、どれだけ言葉遣いに気をつけても、どれだけ周囲に気を配っても……。 ただ、男性と女

      • 仮面をした男性(その7)

        「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 仮面をした男性は駅前で友人を待っていた。 男性はその友人と食事する約束をしている。 二人で食事する話を持ちかけたのは男性の方だ。 最近、男性の仕事(悪事)が不調なので、食事の場で友人にそのことを相談したかったのだ。 男性は時計を確認した。 約束の時間までに10分以上ある。 (ちょっと時間が早いな……彼はまだ来ないだろう……もしかしたら時間ギリギリになるかもな……) 男性はこん

        • 仮面をした男性(その6)

          「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 仮面をした男性は部屋でソファーに座り、考え事をしていた。 私は……。 いや、僕は……。 いや、やっぱり俺だな……うん、俺だ……。 俺は……俺はこれからどのような方向性でやっていけばいいのだろうか?……。 今のところ、俺の仕事(悪事)はうまくいっている。 ただ、こんな一般人に毛の生えた程度の知識やアイデアを使い回しているだけでは、いつか廃れる(しかも近い将来……)。 今の俺

        • 固定された記事

        作者の日記やら得た情報やら(その2)

          仮面をした男性(その5)

          「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 仮面をした男性は頭を切り替えた。 「じゃあ、次はあの小説について考えてみよう」と。 仮面をした男性は頭を切り替えた。 「じゃあ、次はあの漫画について考えてみよう」と。 仮面をした男性は頭を切り替えた。 「じゃあ、次はあのテレビ番組について考えてみよう」と。 仮面をした男性は頭を切り替えた。 「じゃあ、次はあの時事について考えてみよう」と。 仮面をした男性は頭を切り替えた。 「じ

          仮面をした男性(その5)

          仮面をした男性(その4)

          「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 言うまでもなく、仮面をしている男性は世渡りが上手だ(じゃあ、そもそもそんな社会はどうなのよ?という話は抜きにして……)。 でも、そんな男性にも悩みはあるようだ(人間だから誰にも悩みはある!とか、そもそも悩んでいるから仮面みたいな陳腐な物をしているんじゃないの?という話は抜きにして……)。 ある男性は自分の存在意義を見失っているようだ。 例えるなら、自分の手で自分という存在をつ

          仮面をした男性(その4)

          仮面をした男性(その3)

          「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 一見、サラリーマン風の平凡そうな男性だが、実はこの人も仮面をしている。 さすがにパッと見ただけで、この男性の仕事の内容を知ることはできない。だから、この男性が何者なのかはわからない。 男性は仕事(悪事)を終えて帰宅すると仮面を外す。 その後、男性はいくつかのSNSをチェックする。 これはもう現代人にとって日課になっているから、この男性に限らず、色々な人が同じようなことをするだろ

          仮面をした男性(その3)

          仮面をした男性(その2)

          「都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている」 ただ、そんな男性でも仮面を外す時があるようだ。 基本、仕事(悪事)を離れた時に仮面を外す。 まあ、常識的に考えて、それくらいしか仮面を外す時がないんだろうけど……。 とはいっても、恋人の前では仮面を外せない。 それもそのはず、相手の女性は男性自身ではなく、単にその仮面にほれただけだから(どっちもどっちとはよく言ったものだよね……)。 それでも男性の方は一生懸命(自分なりの一生懸

          仮面をした男性(その2)

          仮面をした男性

          都会で生きる男性の多くは仮面をかぶっている。 やましいことがある者はたいてい仮面をかぶっている。 男性という生き物はそれをしないと金を稼げないらしい。 そして、そこまでして稼いだ金はその仮面のメンテナンスや改良(その者なりの改良)というものに使っている。 多くの男性はひとまずそれで満足するらしい。変わった生き物だ。 例えば、趣向や一興として着ける仮面なら別にあってもいいのだろうが、基本それはよそ様に見せるものではない。 無粋というのはこういうことなのだろうなと素直に思う。

          仮面をした男性

          作者の日記やら得た情報やら(その1)

          自己紹介でも述べましたが、私は作家を志していた人間ではありません。 ただ、こうやって物を書いていると、時々それに関する情報が私の所に入ってきます。 例えば「こういう人たちが怪しいよ」とか「ああいう人たちがこういう動きをしているよ」とか。 とはいっても、噂レベルの話ですので事細かな情報まではなかなか得られません。 ただ、火のない所に煙は立たぬと言いますし、単なる噂でも、物書きとしての私を取り巻く問題の解決につながればと思い(問題といっても、それを起こしているのは私ではありません

          作者の日記やら得た情報やら(その1)

          創作「奇妙な人形」その2(完結)

          少年は両手で人形を持っている(人形の腹部を両手でつかんでいるという格好だ)。 「ワハハハハハ……」少年の笑いは止まらない。 私には何が面白いのか、さっぱりわからないし、そもそも少年の笑い声が大きくて、この人形が何をしゃべっているのかもわからないので、この人形に対する興味が失せてきた。 (人形もそうだが、この少年も変わってるな……)私は少年の笑い顔を見ながら、こう思った。 「ヒィーッヒッヒッヒッヒッ……」少年は上半身を揺らしながら、こんな笑い声を発すると、次に右手で人形の首をす

          創作「奇妙な人形」その2(完結)

          創作「奇妙な人形」その1

          所用を済ませて、帰宅途上だった私は公園を見つけたので、そこで少し休むことにした。 別に大きな公園ではない、近所の子供しか来ないような小さな公園だ。 この日、私はトータルで3時間近く歩き、足に疲れを感じていたので、ベンチにでも座ってひと休みしたかったのだ。 公園に入ってすぐ左にベンチがあったので、私はそこに座った。 足が「じーん」としてきて徐々に休まってきている感じがする。 時刻は午後4時を少し回ったところだが、公園には誰もいない。 (やっぱり、近頃の子供は公園で遊ばないのか

          創作「奇妙な人形」その1

          私的な友愛の詩(です……あしからず……)

          僕は君のことを少しだけ知っている(多分、僕は君のことをもう少し知っているのだと思うけど、とりあえずはこう言ってみた)。 顔、年齢、君の職業(と思われるもの)。 誰が見ても君は綺麗な女性なんだと思う。 それに、君が礼儀正しいのも、僕は知っている。 君が身を置いている世界にも、当然女性はたくさんいるんだけど、僕はその人たちのことを全く考えていない。君のことしか考えていない。 と言うより、その世界のことを僕はよく知らないというのがあるんだけどね。 正確にはわからないけど、僕が君

          私的な友愛の詩(です……あしからず……)

          創作「絶望の中の希望……ではなく、絶望の中の正義の詩」

          「何が善で何が悪か?」今時の大人はこんなこと全然考えないんだろうな……。 倫理観が麻痺していて、いまいち機能していないと言うか、職場の人間関係のことで頭が一杯だから考えられないと言うか、我が子の将来の方が大事だから、そんなことは頭にないと言うか……。 そうなんだろうな…..それが実情と言うか、それが現実なんだろうな……。 でも、誰が何と言おうと悪は悪でしかないし、善というものが存在する以上、悪というのはやっぱりクズなんだよね。 だから、善人として生きている人は尊敬するが、それ

          創作「絶望の中の希望……ではなく、絶望の中の正義の詩」

          創作「残酷な夏の詩」

          中年という年齢による体力の衰えはあると思うが、こうも暑いと呼吸するのも正直きつい。 当然、呼吸をしなければ人は生きられないから、こう思うのもおかしな話なのだが、それでも呼吸するのはやはりきつい。 空気が熱い……と言うか、空気が少々熱くてつらい。 「もう、お前たちには生きる資格がないのだよ……」こんな冷淡な声がどこからともなく聞こえてくる……。 ハハハハ……さすがに、これは想像力の働かせ過ぎか……だけど、この暑さ……いや、この熱によって、何か自分が圧迫されているような感じはす

          創作「残酷な夏の詩」

          創作「芸術家と年寄りとお調子者と普通の人」

          それは長四角の板のような物に描かれていた。 最初に目に入ったのは何やら騒がしそうな男性だ。 その男性の目は大きく開いていて、また口も大きく開いていた。怒っているという感じはしないが、男性は何かを強く主張しているようだ。 そして、そんな男性の脇で年のいった別の男性が笑っている。 想像するに、隣で口を大きく開けて何かを主張している男性に同調でもしているのだろう。 ちなみに、この男性は年がいっているだけあって「余裕」といった笑みを見せている。 主張の方は若い者に任せて、自分はそのフ

          創作「芸術家と年寄りとお調子者と普通の人」