社内事業でSEO担当になった時に気を付ける事
なかなか局地的なニーズだとは思いますが、今までやってきたSEO周りの知見含め、情報を公開してみようかなと。
もちろん無料です。
タイトルにある通り、企業におけるSEO担当者になった際の注意点などになります。
自社メディアや、主事業のメディアなどをSEOで上位表示させようって時の話ですね。
■SEO担当者に任命されたら最初に確認しておくこと
恐らくSEO担当者に任命されると言う事は、前提としてある程度ソース回りの知識はある人かと思います。
htmlやCSSは書ける、LPやサイトは作れるって人が対象になるかと思いますので、ある程度その認識で話を進めます。
最初に確認しておく事は、サイトの構造を把握する事です。
ページ数の少ないメディアやサイトならそんなに問題ないですが、数百ページにわたる規模の物だと、最初に時間を割いて、各カテゴリーの構造などを把握しておきましょう。
これは、後々内部対策をする際に、作業の効率化にもつなげるためです。
一度手を加えたページが、後で確認した時に全部修正になるようなケースは往々にしてあります。
極力作業工数は減らすように努めましょう。
エクセルやスプレッドシートで、全ページurlや階層、タイトルやディスクリプションを取りまとめておくと後々便利になります。
正直言うと、この段階で大きくサイト構造に問題がある場合は、担当者を断ると言うのも手です。
後述しますが、安請け合いしてしまうと後々作業のみ大幅に増え、順位はなかなか上がらず責任を取らされると言う事態も出てきます。
ノーリーは、過去この状態で責任を取らされそうになった経験もあります。
■SEO業者の選定は慎重に
もはやネット検索でヒットする情報だけでは、SEO業者の良しあしは判別がつきません。
ひと昔前のSEO手法がNGとなり、問題のある業者は軒並み撤退したとは言え、実績や効果があるかどうかの線引きは別で必要になります。
もちろん費用は抑えたい所ですが、それと合わせてネームバリュー、実績の提示をお願いしましょう。
相みつを取って、実際複数の業者と会う事をおススメします。
先方の担当者との相性もありますし、上長含め、
・信頼感はあるか
・過去の実績はあるか
・同業種・競合の実績はあるか
・レスは早いか
この辺りを注目するといいと思います。
最初にシュミレーションや、施策書を見せてもらうと思いますが、それが現実的な物か否かもしっかりと見ておくべきです。
■KPIは明確にして業者としっかり共有する
SEOの難しいところは、何をもってゴールとするかの線引きをしづらい所です。
殆どの業者ではコンバージョン数をゴールに設定すると思いますが、SEOの場合これに付随した流入数等も追う必要が出てきます。
キーワードをピックアップして進める事が多いと思いますが、業者が出してくれる順位とは別に、こちらでもしっかりとGoogleアナリテイクスやサーチコンソールは確認しておきましょう。
施策をはじめて、「何が」「どれぐらい」変化があったかをいつでも細かく出せるようにしておくと、後々楽になります。
■内部対策はスピード重視で行うこと
とにかく数多くのページに手を入れる事が考えられる内部対策。
いかにスピード感を持って進めるかは大事です。
スケジュールも業者が出してくれると思いますが、全ての項目で巻くぐらいの気持ちで対応したほうがいいでしょう。
実際、業者の提示した内部対策を、後まわしにする担当者は多いものです。
リソースがない、それよりも優先する事があるなど、理由はそれぞれあると思いますが、初期の内部対策をいかに早く終わらせるかはその後の展開に大きく関係してくると覚えておきましょう。
逐一業者と連絡を取って、極力向こうが提示してくる施策を終わらせることで、万が一上位表示されな言時もこちらに非が無いと言う事を強く言えるようにもなります。
まあ、きちんとコンスタントに順位が上がっていくのが一番なんですけどね。
■レポートは都度細かく確認すること
週次レポートをもらう事が多いと思いますが、できるだけ時間を使って毎回細かく数値の確認を行うようにしましょう。
月次ではなく週次と言うのがポイントです。
今行ってる施策がどれほど効果があるのか、今後どのような施策を行っていくのかを、しっかりと明確にする事にもなります。
もし順位が少しでも下がっているキーワードや、大きく上がったモノがあれば、すぐにその要因をヒアリングするべきです。
時間を置いて「次回でいいやー」と思っていると、その時のインパクトも忘れてしまうし、有用な手法も活用できなくなります。
また、もし途中で上長から成果報告してと言われた時に、すぐ対応できます。
常に数値や施策を把握しておく事は、このようなメリットがあると覚えておきましょう。
■SEO対策は時間がかかる物と言う認識を共有しておきましょう
最後になりますが、もしあなたの上長がSEO関連のリテラシーが無い場合、あらかじめ「SEO対策は時間がかかるものです」としっかり明示しておきましょう。
会社のお金で進めている場合、目に見える効果がなかなか出ないとなると、すぐに上長から突っ込みが入ります。
周りの人と「まだそんなすぐに効果出ませんよ」と言う認識をそろえておく事は、非常に大事です。
よくあるのが、数か月経った頃に「全然順位あがらないじゃん」と言って、業者とのやり取りを終了させられるパターンです。
今の時代、コーポーレートサイトや自社メディアが数か月で大きく順位を上げる事は滅多にありません。
業者に依頼すれば、それが現実となると思っている上司が身近にいる場合は、要注意となります。
ここは、できれば初期の段階でしっかりと共通認識を持っておくべきです。
最初の方で書いた、責任を取らされる事だって十分ありうるわけです。
まるごと自身のせいにされないように、社内営業もコツコツ行っておく方が身のためです。
とまあ、こんな感じでまとめてみましたが、具体的な施策の方法とかはまた別の機会に書いてみようと思います。
ではでは!
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