見出し画像

最近のスワローズ(投手編)

7月下旬。本来であればペナントレースの前半戦が終わり、オールスターが開催される頃でしょう。しかし今年はまだ序盤も序盤。残り100試合近くもあり、チームは超過密日程の中試合に臨みます。

さて、今年のスワローズはどうでしょうか。昨年はダントツの最下位。目立った補強もなし。案の定解説陣は軒並み最下位予想です。ちなみに、ファンである私も最下位予想でした。贔屓目に見ても明らかに戦力が劣っています。。。

毎年のように30本以上のホームランを打ってくれた主砲バレンティンはソフトバンクに行き、代わりに補強した外国人野手は守備型のエスコバーのみ。坂口や雄平も30代後半で、いつ衰えが出始めてもおかしくない年齢です。昨年36本のホームランを放った村上も、「2年目のジンクス」と言われるように、相手から研究されて不振に苦しむかもしれない。

毎年課題とされる投手陣も改善の見込みは薄い。特にリリーフ陣は昨年の酷使のツケが回ってくるかもしれない。クソ田畑め。


と開幕前は思っていました。

どうやら杞憂だったみたいです。今のところは。。。

現在スワローズは2位。貯金もあります。高津新監督のもと、なんとか頑張ってくれています。

ではこれまでのスワローズの戦いぶり及び評価を自分なりにまとめてみたいと思います。今回は投手編です。

「何を偉そうに!」

そう思うかもしれませんが、あくまで私の独り言です。好きなだけ言わせてくださいませ。

○先発

昨年よりかはマシになったものの、それでも大分厳しいです。早くも4勝している小川、防御率0点台のスアレスがいますが、イニングがあまり食えない。どの先発も長くて6イニングしか持たず、序盤からリリーフをフル稼働せざるを得ない状況です。ここ数年のヤクルト投手陣あるあるですが、決め球がないばかりに追い込んでから粘りに粘られカウントを悪くした挙句痛打、仮に抑えたとしても球数が嵩んでしまいがち。できれば小川、スアレス、高梨あたりにはせめて7回あたりまで投げてほしいものです。

新加入の選手ですが、個人的にイノーアにはかなり期待しています。昨年は2017ヤクルト級の弱小球団オリオールズとはいえ、ローテーションの一角としてメジャーの舞台でバンバン投げてましたから。ストレートは平均150km出てるし、オープン戦・練習試合ではチェンジアップ・スライダーも低めに決まりまくってました。ここまで思うようなピッチングはできていませんが、高津監督にはもう少し我慢して使っていただきたいです。まだ27歳と若いので、スワローズで長く活躍してほしい1人です。

ルーキーでは、先日ドラフト2位の吉田大喜がカープ戦に先発しました。個人的にはドラフト前から大注目していた投手で、なんなら1位で獲得してほしいとまで思っていました。奥川と吉田をWで獲得できるなんて本当に夢のようです。しかしカープ戦では、好調赤ヘル打線に捕まってしまいあえなくKO。高津監督によればもう一度チャンスがあるようなので、リベンジに期待したいです。

石川さんが2軍で調整になった今、ローテーションは

小川 吉田 高梨 イノーア スアレス 高橋

といったところでしょうか。そもそも40歳の石川さんがバリバリローテでしかも週頭に投げざるを得ない状況はヤバイと思うゾ。若手中堅しっかりせえ!


○リリーフ

よく頑張ってくれています。ただ先発が早めに降板するばかりに、登板過多がかなり心配です。日米でリリーフ経験の豊富な高津監督・斎藤ピッチングコーチが3連投を越す登板を避けるように運用しているとはいえ、ほぼ2日に1ぺんのペースで投げています。

現段階で投手のMVPはなんといっても清水でしょう。即戦力の先発として期待された昨年は、1軍2軍の両方でかなり打ち込まれ、プロの洗礼を浴びました。力のある綺麗なストレートを投げ込んではいましたが、それが全て真ん中に入ってしまい、フォークも落ちきらない。そんな印象でした。

しかしリリーフに専念した今年はまるで別人です。威力が増し、コースにズバズバ決まるストレート。帝京の先輩山崎康晃直伝のツーシームは打者のタイミングを外しながらストンと落ちていきます。時折投げる緩いカーブも効いています。お疲れなのか、阪神戦では打ち込まれてしまいましたが、これからまだまだ続くシーズンを怪我なく乗り切ってほしいです。

あと、嬉しい誤算といえば寺島成輝の活躍です。2016年、鳴り物入りで入団した超高校級左腕ですが、この3年間は苦悩の日々でした。怪我に泣き、フォームもどこかこじんまりとしてしまい、制球は全く定まらず、ストレートも130台しか出ない状態が続いていました。一部のファンからは打者転向しろとの声も。しかし今年はそんなファンを黙らせるような活躍ぶり!まだまだ勝ちパターンとしては厳しいかもしれませんが、同級生の長谷川、梅野らと共に1年間ブルペンを支えてほしいです。そしていずれは左のエースとして先発で頑張ってもらいたい!

他のリリーフでは、中澤が渋い働きをしてくれています。優勝した2015年のように、ビハインド、時にはワンポイントをこなす縁の下の力持ちとして期待してます。4年目の星も故障がちでパフォーマンスが落ちていましたが、ようやく大学時代のようなストレートが戻ってきました。

気がかりなのは本来予定していた勝ちパターンのマクガフ・石山の不調。どうもピリッとしない。上位に行くにはこの2人の復調が必須です。


○ファームの投手事情

未来のスワローズを担う若手が集う二軍の投手事情です。

1番の注目はやっぱり奥川くんです。中7〜9日くらい空けて、徐々にイニングを増やしながらの登板ではありますが、圧巻も圧巻。ほんとに末恐ろしい18歳です。常時150kmを超えるストレートに、スライダー、フォーク、カットボールなどの多彩な変化球はどれも精度が高い。前回の楽天戦では打ち込まれてしまいましたが、良い経験になったでしょう。ここまで四球を一度も出していないのも素晴らしいです。一軍デビューは8月下旬あたりかな?

そして、昨年突然姿をくらました原樹理さんも二軍で調整中です。肩なのか肘なのかどこを故障したのかは分かりませんが、今は復帰して先発で投げています。映像を見る限りはまだまだ時間がかかりそうかなーという感じ。ストレートはお辞儀し、制球も定まらず、二軍の若手相手にに3試合で4被弾を喰らっています。

と思っていたら明日の一軍の先発は原樹理さんじゃありませんか!まだ早いんとちゃいまっか高津はん!ちょっと不安です。いい意味で裏切ってくれることを期待します。

あと他に一軍で使えそうな投手といえば…正直見当たらないですねぇ。。。

無精髭を蓄え畠山のような風貌になった2014年暗黒ドラフト唯一の生き残り風張蓮さんは、突如150km台を連発しファンの間で話題となっていましたが、結局一軍昇格後即炎上即降格となってしまいました。

個人的に一軍で見たいのは坂本・久保・大西あたりですかね。坂本は昨年より真っ直ぐの走りもスライダーのキレも良くなってます。相変わらず制球はヤバイですが。久保はリリーフでも先発でもそこそこの結果を残しています。一軍レベルに通用するかは正直わかりませんが楽しみな存在です。ルーキー大西もロングリリーフ要因として使えそうな気がします。3年目の蔵本は無失点ピッチングを続けていますが、個人的に投げ方が好きじゃないので外しました。ごめんなさい。悪気はないんです。

そして気になるのは大下佑馬さんの行方です。ヤクルトは故障者の情報を一切開示しないので、選手が忽然と消えてしまうのが恒例です。毎年シーズンの90%は故障で離脱している平井諒に関してはもう慣れっこですが、大下は心配です。目立ちはしませんが、便利屋のリリーフとして非常に必要な戦力ですので、早く戸田球場に姿を見せてください。


一軍は明日から横浜・巨人との厳しい6連戦です。厳しい戦いが予想されますが、祈りながら応援します。頑張れ原樹理!


あ、次回は野手編です。

















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?