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荒れた環境を立て直すには、
乱暴な言い方かもしれないが、
大きく2つの指導の方法があると考える。


 ひとつは、
「黙って言うことを聞け。何も考えるな。
考えるべきことだけ考えて、言うことを聞きなさい」
と言って、ある意味、
生徒の自律を一部奪っていく方法だ。
生徒を当事者にさせることなく、
言うことを聞きなさいという。
そして、教員の指示にきちんと従う子どもすてきなこととされる。


 一方で、
「自分たちで考えなさい。君たちの生活だから君たちでやるんだ」
と、生徒を当事者として、
生徒自身の自律伸ばしていく方法がある。


 そして、2つのことを覚えてほしいと言う。


 ひとつめは、
人権を大事にしてほしい」
ということを伝えて、
それを守らず、暴力を振るったりすれば、
必ず厳しく叱り、
場合によっては警察に協力してもらうこと。


 ふたつめは、
「信用」を得られる人間になってほしいということ。そして信用の大切さ仕組みについて説明をする。

君たちがどんな格好をしたとしても、
そんなことで先生たちの君たちとの付き合い方は何も変わらないよと。



 もちろん、簡単なことではないが、
生徒との信頼関係のもとで、
自分が責任を取る覚悟を持てば、
校則がなくとも生徒を導けるはずだ。

では「校則を不合理だ」と思う、
現場の教員たちはどうすれば良いのだろうか。


 それは先生が生徒と対話を通して、
当事者になって、
現状を変えるプロセスを経験していくべきだと思う。

逆に変えられないとすれば、
誰も“当事者“になれなくて、
誰かが変えてくれるのを待っている。
つまり「トップダウンで誰かが変えてくれ」
という人任せの結果である。

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