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【ウェビナーレポート】採用候補者をグリップする為に今抑えておくべきデータ起点の採用広報施策とは?

こんにちは、スパイスボックス採用コミュニケーション事業部の広報担当です。本日は2021年10月28日(木)に実施したウェビナーをレポートでご紹介します。

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登壇者

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株式会社No Company
代表取締役社長 
秋山 真
2016年にスパイスボックス新卒入社。2年間のデジタルマーケティングプロデューサーの経験を経て、2018年に採用コミュニケーション事業を立ち上げ。SNS起点の採用ソリューションを開発し、企業のオンライン採用やDXを支援。働き方や価値観の多様化に合わせて、企業の採用活動が進化できるよう独自のソーシャルリスニングツールである『THINK』を活用して、Z世代やSNS世代に刺さる採用コミュニケーションの立案や実行などのサポートを行う。2021年にスパイスボックスの子会社として株式会社No Companyを設立。

本日のTOPICS:オンライン採用の動線設計とスルーされないコンテンツつくり

採用市場の変化には、いくつかの要因があります。

①情報爆発
生活者全般、加えて学生/求職者においても見るメディアが分散し、個人/企業の発信増加による ” 情報爆発 ” によって情報の量も圧倒的に増加。採用市場においても、興味関心のある情報以外は見られない、スルーされる情報が増えています。

②求職者の採用情報接触環境の変化
③企業の採用広報におけるSNS・採用メディア利用増加

2020年から加速した採用活動のオンライン化により、エントリー以前のタッチポイントはSNSやWEBメディアに分散。これまでは大手ナビサイトで企業の認知から応募まで行われるのが一般的でしたが、各企業の採用活動専用SNSアカウントや、就活情報発信系のSNSアカウント、採用/キャリア関連のペイドメディアでのコンテンツ配信など、さまざまな場所で情報を発信、また接触できるようになりました。

また、当社で実施したインターン・就活を意識する大学2〜4年生の学生へのヒアリング調査(2021年・7月)では、対象者の約40%がWEBメディアのインタビュー記事を読んで、「興味がなかった企業へエントリーする検討をしたことがある」「知っている企業へのエントリー意欲が高まった経験がある」と回答しています。オンラインコンテンツを発信することは、学生の態度変容に明確に影響があることがわかります。

例えば2020年には、下記のコンテンツに学生の注目が集まっていました。

ヘアケア製品ブランド「パンテーン」の就活生応援コンテンツ
「就活ルール」への問題提起、多様なジェンダーを大切にする姿勢を発表した動画やインフルエンサーを巻き込んだメッセージ発信に賞賛の声が集まりました。

不動産テックの「GA technologies」の大手企業出身社員による対談
SNSでも話題化しやすい「大手とベンチャー論」に触れていたこと、面接で気にするポイントなどを解説した点に納得の声が寄せられていました。

大企業とベンチャーの関係については、企業からの発信だけでなくインフルエンサーではない個人ユーザーの意見に対しても、共感が集まると多くのエンゲージメント(※1)を獲得しています。

※1エンゲージメント
Twitter・FacebookなどのSNSにおける「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などの総アクション。数が多いほど、多くのユーザーに、SNS上で言及されている・注目されていると定義しています。また、この数値はポジティブに語られているもの、ネガティブに語られているもの、両方を含んでいます。

SNSで話題化しているトレンド(話題の切り口)を意識しながら、学生・求職者の状態やシーズンに合わせて、適切な場所に共感される接点・コンテンツを設け、適切なコミュニケーションを行う、ジャーニーを設計することが重要です。

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メディアトレンドを捉えた採用広報の考え方

コミュニケーションを考える上では、主観的な自社の価値要素と上で話したようなSNSで話題化しているトレンドを求職者や世の中が感じている価値ポイントをかけ合わせることで、より理解されやすいコンテンツを作ることが可能になると考えています。

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「自社の価値要素」だけを捉えて発信をしてしまうと、一方的な価値観の押し付けになってしまいます。逆に「求職者・世の中が感じる価値ポイント」のみを捉えた発信は、一見共感されそうに見えて、リアリティのなさに批判が寄せられるリスクをはらんでいます。

例えば、「女性が働きやすい会社です」を打ち出しておきながら、実は女性社員がほぼいない、女性社員は多いがリーダーは少ない、など実体のないメッセージ発信は、一時的な注目を集めても、長期的な採用ブランディングを考えれば得策ではありません。「自社の価値要素」と「求職者・世の中が感じる価値ポイント」をバランスよく捉えることが大切です。

(参考)SNSデータ起点で見る、採用トレンド

「求職者・世の中が感じる価値ポイント」の例として、当社独自のソーシャルリスニングツール「THINK for HR」を用いて2020年に実施したエンゲージメント調査(※2)の結果で出てきた、採用領域のトレンドの切り口を一部ご紹介します。

※2エンゲージメント調査
生活者の本音をソーシャルリスニングによって抽出・分析し、企業やブランドのストーリーをソーシャルメディア上で広げ、認知や利用意向を高めていく、スパイスボックスのコンテンツマーケティング・ソリューション。

新型コロナ流行で改めて見直される大手企業の安心感
潰れにくさや、福利厚生など不安な世の中だからこそ感じる大手企業の強みについて言及する投稿が散見されました。安心して生きる上で最低限必要なことが中小企業にはまだまだ揃っていないことを嘆く投稿も。

ワークライフバランスの言葉に抱く違和感
ワークとライフをイコールに捉える言葉としての「ワークライフバランス」に疑問を抱く声が寄せられていました。切り分けて考えることの難しさを指摘するコメントも。

文系出身のIT/DX人材のストーリー
文系出身で活躍する活躍するIT/DX人材のストーリーと考え方が、インタビューを通して共感を生んでいました。

最後に

新卒採用においては、通年採用が進んだとはいえ就活生が情報を集めるタイミングには偏りがあります。限られた期間でターゲットとする学生の層がどのようなトレンド、バックグラウンドを持った社員の声に共感するのか、きちんと見極めて、施策の優先度を考えたいですね。

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採用コミュニケーション施策に課題を感じている・具体的な施策について考えていらっしゃる企業さまは、ぜひ下記より弊社ソリューションについてもご確認ください!

【2021年10月28日】採用広報ウェビナー

お問い合わせはこちらから
https://share.hsforms.com/1bvfFNdWpT72Lo3DvhSHZqw5l1au


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