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「ひらがな/カタカナ/足し算/引き算を2週間でマスターさせる」教え方の知育教材をKindleで出版してみた6-足し算の教え方の効果

ボク(A)から筆者のボク(NO-CHI)への質問形式のインタビューで著書に込められた想いを語っている特集です。前回ご覧になっていない方はまずはこちらをお読みいただければと思います。

第一回 科学根拠の必要性
第二回 脳特性の理解/戦略の重要性
第三回 コーチングの重要性
第四回 実践編 ひらがなの教え方
第五回 実践編 足し算の教え方

足し算の教え方の効果

ーー実際にこの教え方を実践された場合の効果や実績をご説明お願い致します。

NO-CHI(以下"NC"):まずは、もうだいぶ前のことになりますが、娘がどのぐらいで習得できたかをご紹介させていただきます。

4歳の冬休み :ひらがな ・・・・・・・・・  5日
5歳の冬休み :カタカナ ・・・・・・・・・  5日
6歳の冬休み :足し算(繰り上がり含) ・・  7日
         漢字 ・・・・・・・・・・・   10日
6歳の1月   :引き算(繰り下がり含) ・・    12日

全部、2週間以内です。

もちろん完璧とまではいきませんが、90%以上は理解し、使える(答えられる)ようになりました。繰り上がりの足し算も7日で習得できてしまったのは、予想以上の効果でした。

ーー確かに二週間以内に習得できていますね。また、教科により教えている時期がことなっていますね。

NC:はい、第二回で触れた「論理的思考」段階に入っていないと、足し算を教わることは苦痛でしかありません。そのため、幼稚園(年中)に入る前に”ひらがな”を教えました。実際には、90%以上の確率で間違えずに単語(”ひらがな”の集合体)を読めるようになった日数になります。

”ひらがな”が書けるようになるのは、そんなに早くできません。第四回で触れたように、「再現」のプロセスにおいて、文字認識できたものを正しく再現できなくてはなりません。ここは学習量やお子さんのハマり方により大きく異なる点になります。

ーー学習量ですか?

NC:学習量という言葉は正しくないかもしれませんが、要は”書く量”が”定着”つまり”再現”できるようになるためには必要です。その必要”量”はお子さんにより変わってきます。本書ではその効率的なやり方を紹介はしていますが、この点については「XX日で再現できる」とは言えないのが正直なところです。

ーーなるほど。ところで、娘さんに教えられた時期はすべて冬休みですね。何か理由があるのでしょうか?

NC:「パパが冬休みになったら、XXを教えてあげるから、一緒にやろうね」と12月から伏線をはりながら、冬休みになったら毎日一緒に学習していました。新たなことを学習するには、まずは覚えることが必要です。そのためには、短期記憶から長期記憶に移行させなければならず、忘却曲線を高く維持するには、実施する頻度を高めなければなりません。そのため、毎日、あるいは1日のうちに何回ができるボクが長い休みがある時期に行いました。

ーーなるほど。最終的にXX日で習得されたのはわかったのですが、途中プロセスなど、進捗度合いなどがわかる記録はないでしょうか?

NC:足し算については、記録をとっていたのでそれをお見せしたいと思います。娘が6歳(幼稚園年中)の時の記録です。

これは12月29日の足し算練習帳のコピーです。28日からボクが冬休みだと思うので、2日目の記録ですね。

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簡単な足し算にすごい時間がかかっているのがわかると思います。それは、指を使って足し算をしているからです。1問あたり、7.8秒解くのにかかっています。『1ふん18びょう』の『1』が逆なのは、ご愛嬌ということで(笑)

次は、1月4日のコピーです。

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6日後の繰り上がりを含む足し算です。
めちゃくちゃ速いわけではありませんが、始めたばかりのときと比べ、格段に速くなっているのが分かると思います。1問あたり、6.5秒。

繰り上がりの足し算が加わり、難易度が上がっているにもかかわらず、また問題数が増え、より集中力が必要になったのにかかわらず、16.6%も解く時間が短縮しています。”5”を補数にした繰り上がりの足し算を完全にマスターできています。

ーー繰り上がり足し算がすんなりできていますね。

NC:はい。補数を”5”にしているからかもしれません。たまたま見つけた資料ですが、学校では補数は”10”で教えろと指導されているようですね。

岡山県本荘小学校の指導要領

ボクにはこの指導要領が難しくて理解できません(苦笑。ちなみに本書はこんなに難しいこと書いてません! 教え方の本なので、読まれる親御さんが理解しやすいように書かれています。

この指導要領で疑問なのは、「なぜ”足し算”と”引き算”を一緒に教えるのか」です。娘の習得履歴を見てもわかるように、”引き算”は”足し算”に比べて理解するのに時間がかかります。それをなぜ、あえて”足し算”と”引き算”をミックスして教えるのか。。。疑問です。

学校で”繰り上がりの足し算”を教わるのは、この方法で教わることを意味します。学校で教わる前に、本書でラクに覚えてしまったほうがいいと再度実感しました。

ーーありがとうございました。次回は他のお子さんの事例をご説明下さい。

次回につづく
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紹介している書籍はこちら!


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