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クラブハウスを始めたらGACKT様と喋れた|マガジン♯129

遡ること3月31日。私は朝から晩までずっと胃が痛かった。胃痛は、その日に始まったことではなく、1週間ずっと痛かった。胃薬や整腸剤を飲みながら迎えた喘ぎ声選手権。結果は、第二弾より人数が少なくて、猛省しかなかった。

思い返せば、喘ぎ声選手権は「お前ら金を配るから喘げよw」とチャットレディのオーナーである私が上から目線で始めた趣味だった。しかし、なぜこうなってしまったのだろうか。考えてみれば、主催者の私が一番楽しめていない気もしてきた。

一番の胃痛の原因は、チームの仲間である。彼らは、部屋のためにとても尽力を尽くして一丸となって「イーロンマスクを喘がせる」と言う目標のために必死に頑張ってくれている。仕事も有給を取って、彼女とのデートも断って、喘ぎ声選手権のために1ヶ月宣伝活動もしてくれている。心の底から好きで仕方がないので、私は何としてでも喘ぎ声選手権だけは真面目に取り組んで成果を残したいという強い気持ちが出てしまい、それが胃痛の原因となった。

次の胃痛の原因は、参加者の選手である。彼らはとても輝いていて、勇気があって真剣で直向きでかっこいいのである。周囲に何を言われようとも、自分の道を実直に歩んでいる彼らを見ると本当の幸福とは喘ぎ声選手権で挙手をすることなんだなと実感する。選手が本気な姿を見ると、喘ぎ声選手権に出たというステータスを上げるためには何としてでも運営であり主催者の私が成功を導かなければいけない責任が、また胃痛に変わる。

以上2点が私にとっての胃痛の原因であるとは他ならない。

こんな悩みは多くの人には言えなかった。なぜなら私は、一応はクラブハウスの中では「女王」と呼ばれる存在だからだ。悩みは信頼している部屋のメンバーとスタッフにだけ伝え、喘ぎ声選手権の翌日はずっと背中をさすられていた。

そんなある日、喘ぎ声選手権で2度も女優賞をとったさゆりがGACKT様の部屋で話をしてきたのを耳にした。彼女の悩みはキンタマを潰したいと言うことだったのだが、それは話が長くなるので後日話そう。

さゆりは開口一番「GACKT様がプロフィール見てくれたから、喘ぎ声選手権のことも知ったかもしれん!」と言った。

どんだけ良い子なんだ。自分のことより他人のことを心配して配慮をする優しい子である。

君が良い子であればあるほど、絶対に幸せにしなきゃと私の胃は痛くなるwwww大好きで死にそうになるからやめてくれwwww

そんなさゆりに

「次は、ミンティアもあがろうや!ほんで喘ぎ声選手権の宣伝をしようや!」

と言われ、うーんと考える。

うーん。

基本的に自信がない私だが、正直GACKT様の部屋で手を挙げたら当てられる自信はある。なぜなら、私はクラブハウスにおいてエロ部屋のドンだからである。GACKT様はエロに関することしかクラブハウスではする気はないとも言っていたし、私の顔はまぁまぁ可愛いしプロフはかなり面白い自信がある。確実にスピーカーへ上げてくれるだろう。

しかし、そこで喘ぎ声選手権の宣伝をしても良いのだが、それは大変GACKT様に失礼に当たる。GACKT様を利用しようという気持ちは、気が引ける。なぜならば私はGACKT様の本も読破し、YouTubeも見ているくらい大好きだからだ。大好きな人が多いのは、だから嫌なんだ。w

かといって本当の悩みを打ち明けたら私のクラブハウスのイメージが下がるのじゃないだろうか…。

考えた私は筆を執ることにした。

正直時間もなく、隙間時間で原稿を書くことしかできなかったが、所属の子へフィードバックを書きながら考えた。

以下、考えた原稿の写真である。

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お分かりいただけただろうか。

病んでいるのである。

闇深すぎである。

しかし、正直な悩みは「自信がない」一択なので、これ以上に考えることは無理である。

迎えた当日、日曜日22時。

21時半からスタンバイをしていた私は、GACKT様の配信が始まったと同時に挙手をして一番に挙げてもらえた。

クラブハウスはテキストとして残してはいけないので多くは語るつもりはないが、原稿は読み切ったし、明確な答えも頂いた。GACKT様は原稿を読んでいないのに、目を通したかのように即座に真理を突いて指摘をしてくれたのは有り難かった。しかも一経営者としてのアドバイスで、GACKT様にアドバイスをもらうなんて、無料のアプリ様様である。

多くを語ることはしないが、一つ約束してもらえたことはここに書いておく。

GACKT様は私にこう言ってくれた。

「約束する。君の部屋に遊びに行くよ。その時、日本時間で何時になるかはわからないが必ず喘ぎ声選手権に行くね」

散々努力を謳っている人が約束をしてくれた。裏切ることはあり得ないだろうし、プライドをかけてGACKT様は喘ぎ声選手権へ来てくれるだろうと確信できた。

ポンコツな主催者だが、やっと少しはチームの仲間にも選手にも貢献できた。

その日の晩、12時間は寝た。やっと役に立てた安心感と、何をしたら良いかの答えをGACKT様にもらえて、希望の光が見えたからだ。

きっとまた胃が痛くなるだろうし、怖い気持ちは出てくるだろうけど、GACKT様が「君は人を見る目があるんだから、自分を卑下する必要はない。それだけの人数を集めることができる人なんだから、自分の役割をしなさい」と言ってくれた言葉は一生忘れない。

クラブハウスを始め、クラブハウスで悩み、クラブハウスが救ってくれた。

クラブハウスとは偉大である。

次の喘ぎ声選手権は4月30日。私の29歳の誕生日である。30手前の私の誕生日は、GACKT様とクラブハウスで待ち合わせをする日になった。

こんな楽しみな日はない。今なら心の底から、そう思える。

GACKT様ありがとう。







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