マガジンのカバー画像

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』全10話

10
創作大賞2023ミステリー小説部門にエントリーした拙作『脳髄の檻に眠るのは誰』全10話のリンク集です。 4万字強の中編です。 山口雅也先生の「解決ドミノ倒し」(『ミステリーズ』所…
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第1話

In Limbo  困ったことになった。  まず、摩耶が死んだ。  それだけでも相当に困ったことな…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第2話

Knives Out  ───────────  ────────  ─────  ──頭が痛い。  …

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第3話

Karma Police 「朔楽、洟かむ?」  衿来の声で詩歩は意識を眼の前の現実に引き戻した。衿来…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第4話

Go to Sleep  一体、この探偵じみた警部補は、どこまで犯人の目星をつけているのか。本当に…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第5話

Climbing Up the Walls 「詩歩?」  俯いたまま不気味に笑う詩歩に、衿来が不安げな声を恐…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第6話

Bodysnatchers  十数分前までしおらしく着席していた、寡黙で可憐な少女の面影はどこにもな…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第7話

Burn the Witch  三枚ずつ左右に並んだ部屋扉の、右手側の中央のドアが半分ほど開いており、問題の少女が首を伸ばして室内を覗き見ている。 「西側の真ん中は、確か山田衿来さんが寝室に使っていた部屋でしたね」  警部補は困ったように息を吐いたが、〈北西〉は用済みとばかりにその場を離れ、真向かいの部屋の扉前に立った。 「そちらは」 「朔楽嬢の寝室」  一瞬の躊躇も見せずドアを押し、〈北西〉は室内に身を滑り込ませた。  少女を引き止めるつもりだった警部補も、いつの

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第8話

Pop is Dead  は、と口唇を突き出し、もう一度は、と息を吐いた警部補は、そのまま金縛り状…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第9話

Prove Yourself 「なっ、何?」  口の利き方を注意した小柄なほうの警官が、取り止めのない…

中編ミステリ『脳髄の檻に眠るのは誰』第10話(最終話)

Street Spirit (Fade Out)  何を見ているのかも定かでない、血管を浮かべた〈イーストウッド…