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パキスタンの軍事力ランキング

2023年の軍事力ランキングによると、パキスタン軍は世界で7番目に強力な軍隊にランクされています。アメリカの軍事分析会社グローバルファイアパワーが、世界 145 カ国をその軍事力に基づいてランク付けし、各国の軍備・兵力・財政状況・地理的条件・資源などの60 以上の個別要素に基づいて軍事力指数「PwrIndx」を算出しています。

上位3は米国、ロシア、中国です
パキスタンは7位、日本は8位です

パキスタンは2020年、2021年、2022年の軍事力ランキングでそれぞれ 15位、10位、9位を獲得し、3年間という短い期間で順位を8つも上げました。

パキスタンは、「兵力」「空軍」「陸軍」「海軍」のカテゴリーにおいて注目すべきランキングを獲得し、総合点において 2022年の 9 位から、2023年は 7 位に上昇しました。「天然資源(天然ガス・石炭)」や「国境の共有」のカテゴリーにおいても高得点を獲得しました。

軍事力ランキングで高得点をとった「天然資源」と「国境の共有」について記載します。

天然資源
パキスタンでは石油、天然ガス、石炭などの資源が生産されます。鉱業はパキスタンの重要な産業で、石炭、銅、金、亜クロム酸塩、鉱塩、ボーキサイト、その他の鉱物の鉱床があり、さまざまな鉱物や半貴石の鉱物が採掘されています。

国境の共有
パキスタンは地理的に、特に南アジアにおいて戦略的に重要な位置にあります。 パキスタンは東にインド、西にアフガニスタン、南西にイラン、北東に中国、4カ国と国境を接しており、中東への近さも地政学的重要性を高めています。

パキスタンの国境

パキスタン軍について簡単に説明します。

パキスタン陸軍
陸軍はパキスタン軍の最大の構成要素です。2023 年時点で、パキスタン陸軍には約 560,000 人の現役兵員がいます。パキスタンの兵役は志願制度です。軍の最高司令官である陸軍参謀総長、アシム・ムニール陸将は日本の陸上自衛隊富士学校で幹部上級課程を修了しています。

多管弾道ミサイル「ナスル」

パキスタン海軍
海軍はアラビア海とオマーン湾のパキスタンの海岸線で活動しています。その主な目的は、海上交通路の防衛を確保しパキスタンの海洋権益を保護することです。パキスタン海軍は、2022年に日本で開催された国際観艦式に参加し、補給艦「ナスル」とフリゲート艦「シャムシール」が横須賀に寄港しました。

国際観艦式に参加しました

パキスタン空軍
空軍は 2021 年時点で、70,000 人を超える現役要員を擁し、1,370 機以上の航空機を保有しています。 パキスタン空軍は世界で 8 番目に大きい空軍としての地位を占めており、イスラム世界最大の航空機保有数を誇ります。女性の戦闘機パイロットも活躍しています。

戦闘機 JF17

また、パキスタンは国連のさまざまな任務に対して最大の貢献国のひとつです。 パキスタンは、世界29カ国で46の平和維持活動(PKO)に従事してきました。パキスタンは医療援助、インフラ整備、紛争の影響を受けた地域社会への支援などの人道支援に多く携わっています。


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