いくつになってもお洒落をしたい


昔からよく知らない人から話しかける

特にお年寄りの方に

道を聞かれるとかならまだしも、ただただ話しかけられる



数年前、デパートの中のお手洗いで化粧直しをしていると、私の祖母に近い年齢の方が後から入ってきて全身鏡の前に立った


頭から爪先までピンクで、お洋服には沢山のリボンが付いている



わたしの住む田舎では、東京ではよく見るような個性的なファッションや菅田将暉様が着てそうなハイレベルお洒落さんはほんの少数すぎて逆に目立ってしまう


それに値するような個性的なファッションのひとが目の前にいる、のはいいのだが、話しかけてきた


すごく普通に


昔から知り合いみたいな口調で



「このリボン、胸のところと髪につけるの、どっちがいい?」




いつも黒や白の単色ばかりのシンプルな装いのわたしはさすがに、突然のことに目も耳も驚いた


けれど感情があまり顔に出ないわたしはテンションを合わせて答える


「髪の方でも、可愛いですよ」


そしたら一瞬幼い少女のような表情を見せ、とても嬉しそうに

「ありがとう!」


と言われた




"田舎では、お洒落をしずらい"

勝手にそう決め付けていたのは自分自身かもしれない


いくつになっても、どこにいても、

好きな服を着たら良い





初心者ですが、これからの活動費にさせて頂けたら嬉しいです。最後まで読んでくださって有難うございました!