腸内で合成されるマイクロバイオーム誘導型補体は腸管感染症から身を守る


腸内で合成されるマイクロバイオーム誘導型補体は腸管感染症から身を守るhttps://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.02.02.523770v1

Meng Wu, Wen Zheng, Xinyang Song, Bin Bao, Yuanyou Wang, Deepshika Ramanan, Daping Yang, Rui Liu, John C. Macbeth, Elyza A. Do, Warrison A Andrade, Tiandi Yang, Hyoung-Soo Cho, Francesca S. Gazzaniga, Marit Ilves, Daniela Coronado, Charlotte Thompson, Saiyu Hang, Isaac M. Chiu, Jeffrey R. Moffitt, Ansel Hsiao, John J. Mekalanos, Christophe Benoist, Dennis L. Kasper.
doi: https://doi.org/10.1101/2023.02.02.523770
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要約
補体は、全身性の微生物侵入から身を守る、血清に基づく宿主防御システムである。粘膜表面における補体成分の産生と機能については、ほとんど知られていない。本論文では、補体機能の中心である腸管補体成分3(C3)が、健康なヒトおよびマウスの微生物叢の構成によって制御され、宿主特異的な腸管C3レベルに至ることを示している。腸管リンパ濾胞(LF)のストローマ細胞は、腸管内C3の主要な供給源である。Citrobacter rodentiumや腸管出血性大腸菌の腸管感染時には、内腔のC3レベルが著しく上昇し、防御に必要であることが分かっている。C. rodentiumは、C3欠損マウスの腸管上皮に対して、野生型マウスよりも著しく侵襲的である。腸内では、C3 を介した C. rodentium の貪食が、病原体の除去に機能している。本研究により、腸内細菌叢の変動が、LF間質細胞で主に産生される腸管粘膜C3レベルの個人差を決定し、それが腸管感染防御に直接関連することが明らかとなった。

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2023年2月3日に掲載されました。
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