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エヴァも花恋も、レビューを書きたいけど

あなたは「サブスク」に毎月いくら課金していますか?

私の場合、『Apple Music』と『Amazon プライム』は加入しない理由がなかったので活用しまくっていたが、コロナ禍に突入したあたりから、圧倒的な娯楽不足によって…

「あのアニメが観たい!『U‐NEXT』でしか観れない…」「気になってたドラマ一気観したい!『Hulu』加入しよ」「ミニシアター行けない!『ザ・シネマ』月500円か、実質無料だな」「『Netflix』のオリジナルコンテンツしか勝たん」…てな具合で、「サブスク沼」にどっぷり浸かった。

2021年突入。

私は映画館に頻繁に足を運ぶようになっていて、登録しているサブスクでは映画、全ッ然観てない。

おいおい、映画1本1900円。慌てて沼から抜け出して、シャワー浴びてさっぱりして、この記事を書いている。

私がコロナ禍以前のように、映画館でばかり映画を観るようになったのは、コロナ禍の新しい鑑賞スタイルが世の中に定着したから、だけではなくて、「2021年、どうしても映画館で観たい新作映画多すぎる」からだ。

もともと邦画に偏っている私のタイムラインだから…?「今年の邦画アツすぎる」という声が散見される気がする。

2021年1月 公開 「花束みたいな恋をした」

2021年2月 公開「あの頃。」

2021年3月 公開「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

これらは、私が「どうしても映画館で観たかった」作品であり、「観れて本当に良かった」作品。映画「あの頃。」を観たら、出演していた俳優「仲野太賀」のことしか考えられなくなったので、仲野太賀が出演している他の映画も観に行くことにした。不純?な動機で観た2021年2月公開「すばらしき世界」(西川美和監督)。私が1番印象に残った、とあるシーンについて、わざわざ書く人がいなそうなので書いてみる。ちなみに物語の核心に触れるようなネタバレはしない。


映画「すばらしき世界」について


【「すばらしき世界」解説】直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。殺人を犯し13年の刑期を終えた三上(役所広司)は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司らの助けを借りながら自立を目指していた。そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田(仲野太賀)とやり手のプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが……。(引用:映画.com

役所広司演じる「三上」が、13年の刑期を終えて旭川刑務所を出所するシーンから映画が始まる。豪雪のなか、刑務官に「もう戻ってきちゃダメだよ!」とか言われながら見送られて乗り込んだバスの中で、三上は叫ぶ。

「…ざまぁみろ!」

え~…

13年も刑務所にいて、更生しているようにはとても見えないよ。この人シャバに送り込んで大丈夫?と思ってしまう。


映画が進んでいくにつれ、三上は頭に血がのぼりやすい、すぐ怒鳴るし、物を投げるし、ときには人も殴る、やっぱり結構ヤバい人だということがわかってくる。

元ヤクザ、前科持ち、超高血圧。仕事を得て生きていくには難しい条件が揃っているんだけど、「定職について人の役に立ちたい」その一心で健気に頑張る姿を見せるから、だんだん愛らしくも思えてくる。そんな三上の周りには、社会復帰を心から支援してくれる温かい人々が集まる。


親切な人が「それは玉ボケというんだよ」と教えてくれた


更生しかけていた三上が一度ヤケを起こして、地元福岡のワルい仲間のもとに帰郷するシーンがある。

「東京の夜景を上空から撮影した映像」→「それを思い切りボカした映像」→「飛行機が福岡に着陸する映像」へと移り変わっていくシーン。

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「思い切りボカした映像」ってこういうの。

「玉ボケ」というらしい。

観てるときは「玉ボケ」という固有名詞を知らなかったから、「こう見るとキレイだな~。この、夜景を思いっきりボカして撮影したときに見える、丸い光…」と思っていた。


三上は、頭に血がのぼりやすい、すぐ怒鳴る物を投げる、ときには人も殴るけど、まっすぐな男だ。

三上の頭に血がのぼるのは、人が曲がったことをしているとき、弱い存在が虐められているとき。見逃すことがどうしてもできず、正義のために暴力をふるう。


「シャバは我慢の連続。我慢のわりに大して面白くもないの」

「私たちは、もっといい加減に生きてんのよ。三上さんみたいに、いちいち全部気にしてたらとても疲れるし、生きていけない」


三上の周りに集まる人々は、こう言葉をかけて、三上の視力が落ちるように仕向けていく。三上は目が良すぎるから、人の汚さが目につきすぎる。うま〜くぼかして見ることができるようになると、そこには「すばらしき世界」が広がるのか。

玉ボケは、キレイだった。


映画観て何を感じようが自由、多種多様すぎる「花恋」のレビュー読んでて改めて思った


昔と比べたら、人の目は良くなっているのか、悪くなっているのか、どちらなんだろう、と考えた。今はSNSが普及しているから、物理的に距離があったとしても、各々が好きな場所だけに焦点を絞りやすい。あえて嫌いな場所に絞ることだって。

「すばらしき世界」と掲げておきながら、映画全体に諦念のムードが漂っているのが好きでした。自分が愛せる世界を見るために、うまいことピント調整していきなねー、というメッセージを受け取れたように感じるけど、私はたぶんそれがもともと得意。だから、見逃すべきではない多くのことまで見逃しているだろう。4月から始まるドラマは、仲野太賀が出るから絶対見る。

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