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おしぼりのはなし|なみなみをつくる#7

カフェで必要な備品・消耗品をひとつずつ考えるよりも前に、おしぼりの提供のかたちは決まっていた。

居酒屋のようなしっかりしたおしぼりをレンタルするのは費用も合わなさそうで、でもできれば使い捨てでないものにしたく、かわいいことと、自分たちがよく使っていて身近だったこと、洗ってすぐに乾く点も良く、手ぬぐいを使うことにした。
長野県東御市の「パンと日用品の店 わざわざ」が過去にカフェ営業をしていたときや、長野県諏訪市の「ReBuilding Center JAPAN(通称リビセン)」のトイレ内の手拭き、リビセンが内装デザインを手がけた東京の武蔵境のお店「お酒と料理 えいよう」もトイレ内の手拭きが手ぬぐいのおしぼりだった記憶。
多くないけれど、このかたちで提供しているお店はどこもすてきだなって思ったのもあって。

手ぬぐいはいろいろ持っているけれど、ミシンを持っていなくて、みなみの母方の祖母に相談したところ「2年前から車庫で保管している、動くか分からないミシンがある」とのこと。

11月下旬の猛吹雪の日、レンタカーで取りに行くと、なんとばあちゃんの嫁入り道具のミシン!60年近く前のものを途中で改造して使いやすくしてあるみたい。想像以上に重くて、1階の車庫から2階の居間に上げておいてくれたのすら申し訳ないくらいに。バスで行かなくて本当に良かった。。

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オイルが切れていて音がすごいけれど、ばっちり動いて。カワハタが器用に動かして、あっという間に数枚おしぼりが完成。その後も数を増やして、素敵な柄のもの・好きなアーティストのグッズで買ったものなどを中心に、準備をした。
お店ではお客様の来店時、手ぬぐいとそれを置く豆皿の組合せを考えることがなかなかに楽しく、手間はかかるけれど、喜んでもらえたらうれしいです。

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