西の端と東の端と、その真ん中で。
ユーラシア大陸の、西の端っこを見た。
見渡す限り、深く、純度の高い青だった。
まっすぐに走る水平線は、
ずっと遠くへと続いていくこの地球の果てしなさを描くようだった。
昨年、ニューヨークを訪ねた。
初めてのアメリカ大陸で、すべてのスケールが馬鹿でかくって衝撃を受けた。
冷たい風が吹き荒ぶ街中で、ふと思い当たった。
あれ。ユーラシアの最西端で見た水平線の、さらにその先が、この地なのか。
日本は海に囲まれた国で、はなからほかの大陸とは分断している。
わたしの住む東京からは