セールス、婚活に使えるNLP説得術 Vol.3
さて前回お伝えしたのは、
潜在意識は
現実と非現実の区別がつかない
想像してヴァーチャルに体験することと、実際に体験することは、潜在意識の中では同じこと
ということでしたが、
相手の想像を掻き立てるのは一流企業の広告でもよく使われています。
例えば、シャネルの広告、
シャネルの広告は他の広告と違って、商品が出てきませんし、セリフも出てきません。
真夜中に薄い光が差す中、女性が薄い布を纏ってベッドルームを歩いているとこだったり、顔を見せないスタイルの優れた上半身裸の男性が
一人こちらに近づいてくるといった、商品自体よりも、その状況に酔える情景を見せてくるのです。 そしてセリフも入れず国も特定しないこと
によって、誰もが自由に想像したいことをおもい浮かべるのです。 そしてバーチャルな感覚が高まった頃、最後に”シャネル”と一言だけ入ります。
この広告によって次に街角でシャネルのお店を見たときに、その映像によって作られた、甘美な感覚を思い出すのです。実体験はないのにも関わらずです。
ちなみに余談ですが、なぜシャネルや、ヴィトンなど日本ではあまり客が入ってないのにずっと店を構えているのかと言いますと聞いたところによると、日本での値段を覚えている人が、パリに行ったときに安いと感じて爆買いするからだそうです。 上海でも客はあまり入っていないのもその理由だと思います。
婚活においてはこれをどう使うのか、
セールスの時と同じく、相手に想像してもらいます。
”今までのデートで一番楽しかったデートってどんなの?”
そうするとお相手の人が顔をほころばせながら色々語ってくれると思います。 その時お相手の表情、姿勢、声のトーン、をよく見ておいてください。
もしお相手の目線が、少し上を向いてぼんやりしている場合、映像を頭で追っていると思ってください。
(目の神経は頭の後ろについているので、何か映像を思い出しているときは、目が自然と後ろに行く感じで上の方を探るように動きます。)
”えー、いいねーすごい感動したでしょう” とか
”それからどうなったの” というふうにさらに語ってもらいヴァーチャル追体験を深めてもらいます。
その時に笑顔でうなづく感じにしているといいと思います。
そうすることによって、お相手の中では楽しかったデートの感覚や感情が蘇り、そして目の前にで優しくうなづいている人とあたかも
デートを体験したような気持ちになるのです。
そして前回もお伝えした通り、リピートすることによってさらに潜在意識に 僕や私とデートすると楽しいという感覚が強まっていきます。
最初の質問は、色々変えても構いません、例えば、
”今までお相手の人に言われて一番嬉しかった言葉って何?” とかでも構いません。
そしてこのときもう一つ大事なことは、
この質問によって、お相手の特性がわかるのです。 この人にとってのベストのデートを説明してくれているので、デートを演出する側の人は、真似をしなくともそれに似たようなものにするのです。
これはセールスにおいても、
”最近の大きな買い物で一番良かったものはなんですか?” と買い物の成功体験を追体験してもらい、ヴァーチャル感に浸ってもらいます。
そして
”その時、何が決め手になって購入に至ったのですか?”
と聞くことによってその人の買い物の特性がわかるので、それに沿ったセールストークを展開していきます。
値段かもしれないし、アフターサービスかもしれないし、一緒につけてくれるおまけかもしれません。そしてそれをこちらも強調するのです。
さて、これを読んだ人の中には、ずるいとか黒い心理学と思われる方も多いと思います。
僕が思うには、買い物は一つのエンターテイメントだと思っています。
買う過程そのものを楽しめるのが良い買い物だと思います。 最近はショッピングセンターに行っても売り場の方が全く売る熱意がなかったり、商品知識もなく、ググった方がよっぽどいいと思えるほど買い物がつまらなく、できれば早く終わらせたいと思う方が多いのではないでしょうか。
よっぽどアマゾンで買った方がいいと思います。
しかしもし売り場の人が商品に対して自信を持ち、しっかりお客さんを楽しませることができるなら、
僕はむしろヴァーチャルな気持ちの良い体験をして購入したいです。 誰にでも必ずいいセールスパーソンからものを買い、またリピートをしたいなと思えた経験があるはずです。 その手助けができればと僕は思います。
婚活にしても、世間一般では男性が女性を誘うという構図になっていて、女性の方は、もっと男性に上手く誘ってくれればと思う人が多いのではと思います。
誰か仲介役の人が何から何まで二人の仲を取り持ってくれるならば何も苦労はないですが、やはり基本的には男性が話を進めていかなければなりません。
そのときにできるだけスムースに二人の仲が近づくすべがあれば、お互い歓迎すべきことだと思います。 そして万が一ずるい誘い方をしてきている、買う気のないものを押し付けられている気がすれば、この知識を持って入れば、すぐに見破ることができるはずです。 そしてそれを防御する手段もまたお伝えします。
それはズバリ、トランス(変性意識)から出るということなのですが、それもまたNLPコーチングの特徴の一つです。
クライエントが問題を抱えている場合、コーチングでクライエントを催眠誘導して解決を促すというというよりむしろ逆で、問題を抱えている状態から(一種の催眠状態)脱出するのを手伝うのがコーチングです。
一人で問題を抱えている場合、いわゆるハマっている状態の場合、
自分でバーチャルな世界を作り出していることが多いのです、そのバーチャルな世界から抜け出す方法もまたのちにお伝えしていきます。
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