ナカタニエイト@小説&脚本

小説家を目指していたら漫画原作者&脚本家になった人。 好物は炊き立てご飯と雪見だい… もっとみる

ナカタニエイト@小説&脚本

小説家を目指していたら漫画原作者&脚本家になった人。 好物は炊き立てご飯と雪見だいふく。 得意ジャンルは、少し不思議、お仕事物、日常コメディ、百合。 ◼︎WORKS 『ボイスト voice&stories』 『異世界密着24時!?』 『アイル Be Here!』 他

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ひみつの部屋:ショートショート

世界に偉人と呼ばれるすごい人はたくさんいるけれど、もしも、その中の誰か一人だけに会えると言われたら、君ならば誰に会う? ガリレオガリレイ、レオナルドダヴィンチ、織田信長、チンギスカン、ヘレンケラー、アインシュタイン、トーマスエジソン、スティーブジョブズ、宮沢賢治、シェイクスピア、坂本龍馬、マイケルジャクソン、ヘミングウェイ、津田梅子、ウォルトディズニー、ココシャネル、紫式部、パブロピカソ、ベートーヴェン、マザーテレサ、手塚治虫、チャップリン、ブルースリー、ガンジー、孔子、ア

    • 「#創作大賞2023」2作品が中間選考を通過!!

      こんにちは! 山あり谷ありナカタニエイトです! さて、今日はあまりにも嬉しかったタイトル通りのご報告です。 そうなんです、2作品が「#創作大賞2023」の選考を通過しました!! 応募総数33,981作品のうち、今回の中間選考通過作品は202とのことで、想像以上に狭き門をくぐれたようです。 最近、小説ではなく脚本をメインにしているので、小説のコンテストで選考を通過できて、本当にテンションが上がってます。 いつも応援してくれる皆さんと初めましての皆さん、運営されている皆

      • 『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 あらすじ 【#週刊少年マガジン原作大賞】

        <タイトル>魔王様は今日も世界を滅ぼせない!? <キャッチコピー>魔王様、今日も世界は平和です! <あらすじ><物語>#週刊少年マガジン原作大賞 #連載部門

        • 『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 第3話 【#週刊少年マガジン原作大賞】

          第3話 『ゆったりまったりのんびり』⚪スーパー銭湯・浴場(昼)    アルミナ(裸)がスーパー銭湯の浴場にいる。    アルミナが驚く。 アルミナ「なぜ、余は裸にぃぃぃぃ!!!?」 ⚪表紙    第3話『ゆったりまったりのんびり』    アルミナが温泉に浸かっている。 ⚪アルミナたちの家・リビング(朝)    アルミナとネコダが朝ご飯を食べている。 ネコダ「アルミナ様、今日は頼みますね」 アルミナ「なんの話だ?」 ネコダ「前に言ったじゃないですか。類くんの妹のレナさんが来

        • 固定された記事

        ひみつの部屋:ショートショート

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • マンガ原作『ファーストキス/ラストキス』
          ナカタニエイト@小説&脚本
        • マンガ原作『オルタナティブ・ヒューマン・インテリジェンス』
          ナカタニエイト@小説&脚本
        • お仕事
          ナカタニエイト@小説&脚本
        • エッセイ
          ナカタニエイト@小説&脚本
        • マンガ原作『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』
          ナカタニエイト@小説&脚本
        • マンガ原作
          ナカタニエイト@小説&脚本

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 第2話 【#週刊少年マガジン原作大賞】

          第2話 『彼は人の子、科学の子』⚪表紙    第2話『彼は人の子、科学の子』    アルミナ、類のイラスト。 ⚪アルミナたちの部屋・リビング(朝)    アルミナが起床し、ネコダを探している。    アルミナは可愛いパジャマ姿。 アルミナ「ニャン吉! おい、ニャン吉!」    テーブルの上に朝御飯が用意されている。    ご飯の上に手紙が置いてある。 アルミナ「そうか。アイツは急なシュッチョーとかいうやつだったな」 ⚪アルミナたちの部屋・リビング(前日夜)(回送)    

          『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 第2話 【#週刊少年マガジン原作大賞】

          『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 第1話 【#週刊少年マガジン原作大賞】

          登場人物魔王様:アルミナ・ヴィー・クレハ(Armina Vii Kureha) 一人称:余、私(わたし)、アルミナ 相手:お前、貴様、**(名前) 18代目の魔王 愛称:アルミ、ヴィー 女性、300歳くらい(封印されていたため) 見た目は20代後半くらいで、モデルのように美しい 新しい物好きで好奇心旺盛 動物とエンタメ全般(漫画、映画、ゲーム等)が好き かつて勇者との戦いで封印されてしまったが、魔王軍軍師に封印を解かれる 強い魔力を有しているが、封印のせい

          『魔王様は今日も世界を滅ぼせない!?』 第1話 【#週刊少年マガジン原作大賞】

          新感覚朗読劇バトル 『ボイスト Voice&Stories』 はじまります!

          こんにちは! 山あり谷ありナカタニエイトです! さて、ちびっ子たちの夏休みも後半戦な今日この頃。 日本の夏、エアコンが大活躍な夏、という具合ですね。 そんな夏真っ盛りな中、 新コンテンツ登場のお知らせです! その名も 「ボイスト voice&stories」! 自分は設定&脚本に自分も関わらせていただいています。 というわけで、ぜひ宣伝をさせてください。 "声"と"物語"を届ける新感覚朗読劇バトル! 朗読劇バトル!? とは、いったい何ぞや!? という方が多いか

          新感覚朗読劇バトル 『ボイスト Voice&Stories』 はじまります!

          自身のショートショート『目糞、鼻糞を笑う事勿れ』がイラストレーター508さんの手によってコミカライズされました!ラストの美しいイラストは必見です!! https://twitter.com/508_kooya/status/1676527871760924672

          自身のショートショート『目糞、鼻糞を笑う事勿れ』がイラストレーター508さんの手によってコミカライズされました!ラストの美しいイラストは必見です!! https://twitter.com/508_kooya/status/1676527871760924672

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第5話(後編)

          第5話「Favorite For You」(後編)👬👬👬👬👬 最初のうちは軌道に乗せるのが大変だった。  まぁ、数年経った今でも繁盛しているとは言い難いが、『Fab For』の開始当初からすれば、まだマシだ。  開店当時は亡くなった両親の知人や姉貴の知り合い、美作さんの紹介のお客さんばかりだった。  試行錯誤するもなかなか客もクリエイターも増えていかなかった。  しかし、諦めずに一年近く店を運営していたところで、少しずつ手応えを感じ始めた。  徐々にではあるが、珍し

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第5話(後編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第5話(前編)

          第5話「Favorite For You」(前編) あの日から数日間、何があったか、なんて覚えちゃいない。  気付いたら葬式が終わっていた。  頬が乾き、喉がカラカラだったことだけを記憶している。  それから再び気付いた時には、午前4:29を指す時計の針をじっと見つめていた。  その日がいつなのかはわからない。  そんな俺を姉が抱きしめながら眠っていた。  これは、あの日から続く俺の物語。 👬👬👬👬👬 チリンと鳴る音が聞こえ、入り口を見る。  ピンク色がサラリ

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第5話(前編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第4話(後編)

          第4話「姉、襲来」(後編)🎥🎥🎥🎥🎥「やーやーやー」  あか姉の声が薄暗い室内に響き渡った。  脚本の話を終えたあか姉と私は、男共——といっても、正宗と佑介くんだが——がイチャイチャとする『FabFor』へと戻ってきた。 「さーて、お姉ちゃんは帰っちゃうぞー」  やたらとテンションの高い後藤茜という存在は、この辛気臭い店において異物以外の何物でもない。 「あれ。もういいのかよ」  正宗が然程長くない実姉の滞在を訝しがる。 「あれぇ、お姉ちゃんとの別れが辛くなっち

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第4話(後編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第4話(前編)

          第4話「姉、襲来」(前編)「たっだいまー!」  店のドアが開くと、スーッと春めいた風が体を抜けていった。  と、同時に響き渡る帰還を告げる鬨の声。  これはどうやらうるさいのが帰ってきたぞ。私はしばらく身を隠—— 「やぁやぁ。美玲ちゃーん」  ——そu……などと甘いことができないのが、この人の本当に嫌なところだ。こそこそと隠れようとしたところを目ざとく見つける。 「あ、どうも……あか姉さん」 「何かな、その浮かない顔は」  あ、う、と口どもる私とは対照的に、エ

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第4話(前編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第3話(後編)

          第3話「夢老い人たちの追走曲」(後編)🎮🎮🎮🎮🎮  三日後の日曜日。  俺たちはこの七日間、幾度となく足を運び、何度この光景を見たかわからない棚の前に立っていた。 「ラストスパートって感じで売れてました」  店長が感情のわからない静かな声で呟いた。  目の前にある棚の一つは当然空っぽだ。その棚に置いてあったものは、探偵が設定やシナリオを担当した『ぼく恋』だ。  もう一つの棚は以前よりも売れてはいるが、完売はしなかった。言うまでもなくヤスマサの担当した『リミスト』の棚

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第3話(後編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第3話(前編)

          第3話「夢老い人たちの追走曲」(前編)「まだまだやれるな、俺たち——」  この棚の売れ具合を見れば、そう思っても罰は当たらないだろう。  だが、言葉と裏腹にヤスマサの顔は渋い。奥歯をじっと噛み締めている。  何かを噛み砕いているかのような表情のまま、黒縁眼鏡のブリッジを右人差し指の第二関節を使って上げる。子供時代に読んだ海賊マンガの登場人物の癖がそのまま移ったんだとヤスマサは以前に言っていた。 「サイカクさん!」と嬉しそうな声で俺を呼ぶのは、隣に立っている「探偵」だ。

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第3話(前編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第2話(後編)

          第2話「小さき者の勇気、震え立つ」(後編)🪆🪆🪆🪆🪆 それから豆柴くんは毎日のように『FabFor』へと通うようになった。  おそらく学校が終わってから立ち寄ってなのだろう。毎日17時頃にやってきては「売れた!?」と正宗に声をかけている。  正宗の答えは決まって「そんなに焦んなよ」か「売れてねぇよ」なのだが、二週間しか販売期間がない中で焦るなというのも酷だろう。  売れていないことを知るとわかりやすく落ち込む。豆柴くんだけあって、仔犬が叱られてしょんぼりしているように見

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第2話(後編)

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第2話(前編)

          第2話「小さき者の勇気、震え立つ」(前編)「あの……!!」  勇気を出して発した声が裏返ることほど恥ずかしいことはない。何度も何度も心の中で復唱した言葉が、どうしてだか自分の口からは出てこない。  目の前にいるモサッとした店員は声をかける気配もない。僕のことをチラリと目で追うだけだ。認識してるなら声をかけろよ。お前、店員だろ。僕は客だぞ。なんて心の中では呪えるのに、言葉にすることができない。 「ほらー、威圧しないの。せっかく若くて可愛い男の子が声をかけてくれてるってのに

          こちら池袋西口駅前夢置場終着地点 / 第2話(前編)