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僕にアドバイスをくれる本

 僕は猫派なのだが、とても尊敬している犬がいる。屋根の上で眠り、2足歩行や野球なんかもできて、素敵なジョークをたくさん知っている。生みの親は、チャールズ・M・シュルツ。そしてその犬は『ピーナッツ』という作品に登場して、名前はスヌーピー。
 幼い頃、あまり文字も読めず、英語も理解できない時に祖父が『ピーナッツ』を読んでくれた。しかもキャラクターたちに、祖父がオリジナルで声を入れてくれてだ。チャーリー・ブラウンなら少し自信なさそうな声に。ルーシーなら少し高い声で早口に話す。
 僕は祖父に「なんで、おじいちゃんはそんな話し方をするの。なんで、スヌーピーはこの表情になるの」と質問ばかりしていた。声を変える理由や話の展開や結末を解説してもらうことで、スヌーピーのかっこよさ、人の感情の理解がかなり進んだと思う。
 今も悩んだりすると『ピーナッツ』を読む。スヌーピーはいつだって僕にアドバイスをくれるから。

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