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作品はつくられただけで価値がある

毎年「The Creators」というイベントの一環で、福岡市役所前の広場の特設会場で開催される、フクオカクリエイターズアワード受賞式。2017年から対象を子供に絞り、スプリンギンでつくった作品を募集するようになって今年で5回目です。

昨年はコロナ禍の中で開催が危ぶまれましたが、zoomでアメリカから受賞者が参加してくれたりと、コロナもプラスに変えて実施してきました。

そして今年。

福岡市の緊急事態宣言もあけて、受賞式には東京や大阪からも受賞式に駆けつけてくれるなど、とても嬉しい式になりました。

↓↓詳細はこちら↓↓

僕は審査委員長なので、賞を決めないといけないのです。正直なところ、もう最終ノミネートくらいまできている作品には全部賞をあげたいんですが、賞の数も決まってるし、大賞と審査員特別賞は絶対選ばないといけないわけで。

とても悩んで、何度も遊んで、ようやく決めました。

今回はSDGsという、難しいテーマ。ともすると真面目一辺倒ないかにもお勉強な感じになってしまいがちですよね。ところが、真面目さを残しつつ、表現方法とかゲームとか、いろんな工夫があって面白かったのです。

大賞を取ったKotaroさんの作品「地球の味方 エコヒーロー」は、ゲームの完成度に審査に関わったひと全員から賞賛の声があがりました。クリエイティブラボフクオカ会長賞、なので、高島市長にも実際に遊んでいただきましたが、え、これ小学生がつくったの???ってマジでびっくりしてましたね。

審査員特別賞は、審査委員長である僕が独断と偏見で選んで良い賞なわけですが、もふふわさんの作品「SDGs~みんな違う~」の最初のニュースっぽいイントロ動画をスプリンギンで表現しているところでグッと心を掴まれました。

それぞれの作品に対するコメントや、実際どんな作品なのかはリンク先の特集をぜひご覧ください。スマホで一通り遊べますので、今時の小学生すごい!を体感してください(笑)。

で、ですね。

こういうアワードって、褒められた、選ばれた、という体験が得られるので、「子どもたちの成功体験が得られる機会をできるだけ増やしたい」という想いを実現する手段としては優れていると思っています。

一方で、選ばれなかった、ということが、自分の作品に価値がないとか自分は才能がないとか感じさせてしまうこともあるんだと思うのです。

でも、そんなこと全くないんだからね!!!!
全ての作品はつくられただけで価値があるのです。
入賞できなかったからといって、クリエイター自身を否定されたわけじゃないのです。

アワードやコンテストは、ある種のゲームみたいなものです。
勝つためにはクオリティやアイデア、見せ方も大事ですし、審査員との相性や運も関係してきます。たくさん練習する(=作品をつくる)人の方が入賞しやすいでしょうし、作品にかけた時間や情熱が大きい人の方が入賞しやすいでしょう。

でもそれは、そのアワード内だけの評価であり結果なのです。違うアワードなら評価も違ってきますし、アワードで受賞しないけど友達からの評価は絶大、という作品もありますよね。
一喜一憂・・・はもちろんしても良いですが、自信は無くさないで欲しいのです。

年齢性別国籍関係なく、全てのクリエイターに敬意を表して。


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