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3年目エンジニアの転職経験談

「転職して年収1000万円!」という謎の転職エージェントの項目が目に入ったり、トヨタ自動車の豊田社長による「終身雇用を守っていくのは難しい」という発言があったりと、以前に比べて転職は身近なものになりました。

転職に興味を持ったから、なんとなく転職エージェントに登録してみた方もいると思います。転職エージェントから毎日何通ものスカウトメールが送られてきて、どの企業が良いのか困惑している方もいるでしょう。

そんな転職時代において、転職エージェントに誘導するアフィリエイトブログやビジネス垢の発言など、溢れた情報に惑わされずに、転職活動をする必要があります。

では、どのように転職活動をしたらよいのか

誰かの参考になれば良いと思い、私の「転職経験談」と「転職活動をする上で大切なこと」を書いてみました。
※「飲み会で友達から転職経験談を聞いてみる」みたいなスタンスで読んでくさい。

筆者の経歴

・今年で3年目のエンジニア(業務システムの開発:基本設計〜テスト)
・新卒入社でSIerに入社
・言語はPHP、JavaScript、Java
・今年の4月にSIerからコンサルティングファームのSEとして転職
・転職活動は2社応募、2社とも内定


転職活動の流れ

最初は何から手をつければ良いのかわからなかったため、転職エージェントを利用しました。転職エージェントの方に面談をしていただいて、転職活動の流れや、職務経歴書の書き方などを教えていただきました。
※マイナビエージェントを利用しました。

何から手をつけたら良いのかわからない方はとりあえず転職エージェントに登録が良いと思います。何社も登録すると通知が止まらないので2社くらいを登録するのがおすすめです。

職務経歴書の準備

転職エージェントの方と面談し、いくつか質問を繰り返して私の回答を元にざっくりとした職務経歴書を作成していただきました。

エンジニアの方は、技術などを整理して書けるエンジニア用の職務経歴書のフォーマットがあるので、そちらを使用すると良いと思います。

職務経歴書に書いた方が良い内容については、この記事の後半の「1.自分の言いたいことは伝えない」に記載しております。

応募

応募は企業に直接応募しました。職務経歴書を準備する際に転職エージェントにお世話になったのですが、エージェント利用による採用側の企業のコストや、微妙な求人を紹介されるのが気になったため、書類の準備以降はエージェントを利用していません。

面接

一次・二次ともにWEB面接で、両方とも50代前後のマネージャークラスの方に面接していただきました。
両方とも面接時間は、

1時間の枠で
・質問:15分
・逆質問:15分
でした。(早く終わりすぎたため、少し不安になりました。)

質問された内容としては大きく以下の3つでした
・転職理由
・今のプロジェクトで大変だったこと+どうやって乗り越えたか
・今後やりたいこと

面接で話す時に大切だと思ったことについては、後の「転職活動をする上で大切なこと」で記載します。
合否については、一次面接は面接の2日後、二次面接は面接の3日後に届きました。

適性検査

二次面接通過後に、大学生の時に受けたものと同じ国語・数学・性格の適性検査を受けました。(コーディングテストはありませんでした。)
適性検査を受けて二週間後に内定の通知をいただきました。


以上がざっくりとした、私の転職活動の流れです。

転職活動をする上で大切なこと

これまで転職活動について記載しました。
転職活動でどういうやり取りをするのか、一連の流れを知った上で、次は職務経歴書に書く内容や面接で話す内容を考える必要があります。

少しでも参考になれば良いと思い、私が転職活動をする上で大切だと思ったことを書いていきます。

大きく分けて以下の三つです。

  1. 自分が言いたいことは伝えない

  2. 人生の目的を持っておくこと(仮でも良い)

  3. 事前準備が全て


1.自分の言いたいことは伝えない

タイトルだけ見ると何いってんだこいつ感がありますが、私はこれが非常に大切だと思っています。

理由としては、
「自分が言いたいこと」は「相手が聞きたいこと」と異なる可能性が高いからです。

「自分が言いたいこと」は、自分が時間をかけてがんばったことや、個人的に苦労したことであって、相手の視点が含まれていないことが多く自己満足のエピソードになってしまいがちです。

炎上案件を乗り切ったエピソードなど、自分なりにがんばったことを相手に認めてもらった上で面接をしてほしくなりますが、転職活動で自分の承認欲求を満たす必要はありません。

では、何を話せば良いのか。

下記の「③の両者がマッチすべきこと」を整理して話すべきだと考えています。
(※当たり前のことのように感じますが、たまにできていない人がいる)

まず、「①自分が伝えたいこと」スキルや経験、プロジェクトでの工夫などを書き出します。

次に、「②相手が聞きたいこと、求めていること」を書き出します。その企業で必要とされるスキルや、活かせそうな経験などです。

そして最後に、①と②が重なる「③両者がマッチすること」を書き出していきます。

このように意識的に整理することで、職務経歴書で不要なことを書いてしまったり、面接で的外れなことを言ってしまうのを防ぐことができます。

もし、今転職活動をしていて、この①②③を意識的に整理されていない方がいらっしゃいましたら、一度整理してみることをオススメします!


2.人生の目的を持っておくこと(仮でも良い)

面接では、転職理由や今後のキャリアについて質問されます。

そのときに明確な目的を示す必要があり、「この人は一体何がしたいんだろう」と思われないようにしなければなりません。

ただ、一貫性を保とうとして、面接中に頭の中で矛盾が生じないように考えながら話すのは難しいと思います。「将来的にやりたいことがわからない」という方ほど、このことに悩まされているのではないでしょうか。

では、どうすれば一貫性のある話できるようになるのか。

私は、タイトルの「人生の目的を持つ」ことができれば、簡単に話の一貫性を担保できると考えています。(新卒就活時にも効果絶大でした)

人生の目的とはざっくりいうと、自分が一生をかけて向かいたい方向のことです。
「ITの力で世の中を便利にしたい」、「みんながイキイキと過ごせるために健康を届けること」などなど。

人生の目的をどのように考えたら良いのかについては、下記の動画が参考になると思います。

(この方の動画は、仕事術やキャリアについて非常に勉強になるのでおすすめ)

たとえば転職理由を聞かれた時、
人生の目的があることにより、話の軸がしっかりとした上で、ストーリで話すことができます。

図で表すと下記のようになります。

転職理由

今の会社でできること、やっていること(青色)と、
志望企業でできること、強み(オレンジ色)の差分(赤色)が転職理由です。

上記の図のように整理すると、

〇〇がしたい(人生の目的)と思い、
今の会社で▲▲の取り組みをしてきたが、〇〇が理由で実現が難しい。
御社は◼️◼️の強みがあり、〇〇を実現できると思い、転職を考えた。

というように、難しいことを考えなくても自然に一貫性のある転職理由を語ることができます。(志望動機も同様)
自分の中にしっかりとした軸があるため、本音ベースでスラスラ話せると思います。

「人生の目的」というと大袈裟に聞こえますが、仮決めでも良いので、目的と方向性を明確にした上で、転職活動をするとうまくいくと思います。

※「人生の目的を持つ」ことは面接対策以外にも、キャリアを考える上で役に立つので、時間がある方は一度取り組んでみることをお勧めします。


3.事前準備が全て

面接では当然ですが「あなたは何ができる人なの」「何をやってきた人なの?」を聞かれます。

今の職場での実績や意思決定の背景、工夫点などを質問されます。また、エンジニアであれば、技術選定の理由やプロジェクトの問題に対してどのようにアプローチしたのか、なども問われます。

ただ、その場で瞬時にこれらの質問に的確に答えるのは、よほど話が上手い人でないと難しいかと思います。

頭がモヤっとした状態ではうまく話せないので、事前準備をしっかりしてから面接を受けましょう。

具体的な準備内容としては、

  • 想定される質問+答えをリスト化

  • 業界・企業研究

  • 面接練習(面接官側もやる)

  • GitHubや技術記事をさっと紹介できるようにしておく(エンジニア向け)など

特に自分の感情・考えを言語化しつづけることが大切だと考えています。

なぜ転職したいのか、今の企業で働いていて何を感じたのか、なぜこの企業の〇〇というところが良いと思ったのか、など、一度自分が思ったこと、感じたことをメモに書き出しましょう。

言語化することで、自分の考えや感情が整理されて、質問された時にパッと返答することができます。


また、個人的に面接練習(面接官側もやる)が役に立ちました。

面接をうけるよりも面接をする側の経験が勉強になりました。
(大学のイベントで、OBとして丸2日間大学生を面接し続けるというイベントに参加しました。)

面接官をすることで、相手の質問の意図がわかるようになります。

いざ面接が始まると、面接官役なのでひたすら質問をし続ける必要があります。同時に相手から情報を引き出す必要があるので、どんな質問をしたら相手の良さ・エピソードを引き出せるのか考え続けることになります。

質問+質問者の意図を自分で考えることになるので、自分が面接を受ける立場になったときも、相手が何を知りたがっていてこの質問をしたのか考えられるようになります。

面接を受ける側ももちろんですが、面接官役で面接をする側の経験も役に立つので、面接練習はかなりおすすめです。


最後に


長くなりましたが、以上が私の転職経験談+大切だと思ったことの内容です。

ご拝読いただきありがとうございました。

もし質問等がございましたら、
ツイッターのDMでご質問いただけますと幸いです!

twitterのアカウント:なーさん
https://twitter.com/nkj_mk

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