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海ベンチャーの現場出張スターターキット

この記事は UMITRON Advent Calendar 2021 14日目分の記事です。

エンジニアも経営陣も、エモ系もあれば実用的なHow to系も、いろいろ記事を投稿しているのでぜひ読んでみてください。


前置きが長くなってしまったところでこんにちは、ウミトロン西田です。
水産養殖 x テクノロジーのチャレンジをしている会社、ウミトロンで「フィールドサクセス」という職種で働いています。
現場での製品導入や顧客サポート、戦略策定などのBizDev系や、要望の整理や要件定義、UIの設計などPdM系の業務まで幅広く担うポジションです。

今日は、その中でも「現場」に向かう時に必要な道具たち、特に「ITスタートアップのPdMが養殖現場に向かう時に必要な道具」というどこに需要があるのか分からないテーマについて語ろうと思います。いってみよう!

どこに需要があるのか分からないけど、いつか誰かの役に立つかもしれない…

その1:酔い止め

そんなことかよ、と思ったそこのあなた。これは侮れません。
フェリーや豪華客船ならまだしも、現場で使われる船は結構揺れます。
現場に出る前に食べた朝ごはんを大河の一滴にしたくなければこれは必須です。
でも、生産者の人たちは酔い止めなんて飲んでなさそうなんだよなあ…精進が足りないのかもしれないです。

その2:救命胴衣

またこんなやつかよ、と思ったそこのあなた。
救命胴衣やめますか、それとも人生やめますか。
自分の命も守れないやつに、地球の環境が守れますか。

飛行機の手荷物検査で救命胴衣に入っているシリンダーが毎回引っかかってお手間を掛けちゃうのが悩ましいところですが…

その3:携帯ホルダー

ちょっとした不注意で人の仕事を増やしてしまうのはよくないですね。反省反省。

電子機器というものは海水と相性がよろしくない。
こうやって僕のように
・他のメンバーに迷惑をかけたくなければ
・会社の資産を無駄にしたくなければ
・ひいては地球の貴重な資源を無駄に消費したくなければ
首から携帯をぶら下げるアレを買うのがおすすめです。

首から携帯をぶら下げるアレ。ゴム素材でいろいろなサイズに対応するものが便利です。

その4:パッキング技術

出張・移動が多くなると、荷物がより小さなバッグにまとまっている姿に、なぜかスマートさ・かっこよさを感じるようになってきます
(個人差あります)

より少なく、よりスマートに。
持ち物が洗練されて行った結果、デイバッグ1つ分の荷物があれば何泊でも移動と現場作業を繰り返すことができる無敵の体を手に入れることができました。そのうち半分くらいが救命胴衣と長靴とカッパで占められているので我ながら持ち物のミニマリストっぷりは大したものです。

その5:かっぱと長靴

そのバッグのうち半分近くを占めるものがこれです。
思った以上に濡れます。雨や波もそうですが、おなかを空かせた魚たちは思っている以上に元気いっぱい、バッチャバッチャとしぶきを上げながら食べます。給餌機(UMITRON CELL)を作っている我々としては当然このバッチャな現場に立ち会うこともあるわけで、もうすごいんです。
最近は折り畳みができる長靴や、薄くて丈夫なカッパがあるのでそのあたりは荷物の大きさとの兼ね合いを考えるとおすすめです。ワークマン最強。

フジロックとかでよく見かける折りたためる長靴。これはすばらしい発明。

でも、生産者の方からするとアウトドア用品の長靴やカッパはおすすめしないそう。実際に生産者が使っているモノはやっぱり生地の分厚さ、丈夫さが全然違います。水産合羽なんて呼ばれるみたいです。
でも折り畳みできないからなあ、、もうそろそろスマートなリュックに収めるのは卒業かもしれません。

その6:DIYの心

急に精神論を出してきましたが、コレ結構必要だなと感じます。
以前までいわゆるWeb系の会社にいた僕にとって、ハードウェアのアップデートサイクルはどうしても大きく感じます。
実際にモノを作るという難しさがそこには詰まっているワケですが、とはいえ現場ではちょっとした問題や課題も起きます。

そこで必要になるのがホームセンターに走り、いい感じの工具やテープなどを調達して応急処置をするDIY力です。
故障や課題が起きていなくても、製品に少しだけ手を加えれば使い勝手がよくなることも多々あります。頭を柔らかく、簡単にできる方法を試してみて使い勝手をよくしていくというのはWebなどのソフトウェア開発の場面でもよく言われる「カイゼン」の精神や、A/Bテストなどを繰り返してよりよくしていく流れに通じるものがあるなと感じます。

いまとなってはDCMダイキのポイントカードが大好きです。

その7:本当に使いやすいものかどうか疑う心

また「心」かよ、と思わずもう少し聞いてください。
僕は以前いわゆるWeb系の会社にいたので、この世の中がスマートフォン中心に移り変わって行く様をまざまざと見てきました。Apple強し。

しかし、洋上ではまず「タッチパネル」が使いにくい。なぜなら波飛沫で濡れたり雨が降って濡れたり。携帯ホルダーを買えといいましたが、できることなら携帯は持っていきたくない。
でも、インターネットにつながることで、新しい養殖業の姿が未来にあるとも信じています。
生産者にとって本当に使いやすいモノなのか、ハードウェアとソフトウェアの両方を手掛けるウミトロンだからこそできるプロダクト開発があることを忘れずに、現場ではふとしたところに「使いやすさ」のヒントがないか気にするようにしています。

その8:元気

元気ですか?元気があればなんでもできる。
冗談抜きにこれさえあれば他はなくてもどうにかなる気がします。
生産者の方々も元気で明るい方ばかりで、出張に行くたびに元気をもらって、新しいアイデアが湧いてくるような気がしています。


ということで、まとまりのない記事になってしまいましたがウミトロンのBizDevやPdMこと、フィールドサクセスが出張するときに欠かせないものたちの紹介でした。つまり元気があればなんでもできる。

ウミトロンでは元気がある方の応募をお待ちしています!
(元気以外の応募要項もあった気がしますが詳しくは求人ページまで!)


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