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7/6 日経225オプション考察

今週は日銀短観や米雇用統計など注目すべき指標があって、SQの2週前ということもありインデックスもオプションプレミアムも大きく変動する恐れがあったのですが、フタを空けてみるとほとんど動かない結果となりました。

こうなってくると日経VIもボラティリティも下がってくるので、オプションのプレミアムもCALL、PUT双方で一気に減価してきました。

ただ日経平均の日足チャートはいつレンジを抜けてもおかしくなく、先月のようなSQ直前で一気に動くことも考えておかねばなりません。
なので、ファーの売り戦略ならもう7月限で無理せず8月限にシフトする時期かなとも思います。

ということでSQ週に向けてまたチャート多めで見ていきましょう!

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/rQ9yToD9/

7/3は一転5MAを超えて着地できました。これによりまた綺麗にレンジに戻り、レンジ上限へとタッチしてきましたね。トレンドラインのサポート側は過去に伸ばすと、丁度前回の上昇ウェッジを抜けた5/26の水準と合致しており、三角持ち合いの構図としては綺麗な形になってきました。

そして今回のレンジ高値23178円、レンジ安値20918円との中央値が22048円となっています。また、トレンドラインの下値サポートラインが7/6には22150円、7/7には22200円あたりに来ます。ここを上か下に抜けてその方向にトレンドが出やすいのですが、一方で22750円と21750円の水平レンジで動く可能性もあります。

まだ5MAは下向きですが、7/6が22300円以上で着地できればまた5MAが横ばいから上向きに変わりますので、まずは月曜日に22300円より上で終われるかどうか。逆に5MAを割った場合は200MAの21880円で止まるかどうかですね。

一目均衡 日足

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https://www.tradingview.com/x/oKrDjKU2/

一目均衡で見ると、7/3の上昇は遅行線がローソク足に沿って上昇する起点と見ることができます。(ピンク部分)
一方で現行足は転換線が基準線を割って並走となり、ローソク足はまだこの2本を超えることができていません。(水色部分)
なので、月曜以降下がってくると転換線に上値を抑えられての下降、雲上限に向かうとも取れます。

そしてMACDは6/12のレンジ起点からずっと陰転のまま下降となっていますから、上値が重いことを示しています。

ということで、一目均衡的にもそろそろ上か下かの方向感が出てきそうな形になってきました。

NYダウ 日足

NYダウ0703

https://www.tradingview.com/x/nSq7JWhZ/

NYダウの方ですが、6/29から4日連続で上昇してきており何とか踏ん張ってくれていますね。
しかし7/2の木曜は綺麗に200MAの$26254で跳ね返されて一時抜けた25MAも結局割って$25827となりました。連日長い上髭引いての陰線ですから、改めて200MAが大きな上値抵抗となっているのを確認した形です。

米雇用統計が予想より良くて一時的には200MAまで戻したものの、結局現状のコロ助感染拡大懸念に押し戻されての陰線ですから、ここからはワクチン関連のサプライズがない限りは上を取るようなヘッドライン、イベントがありません。

7/6には米ISM非製造業景況指数が出てきますが、雇用統計以上のサプライズになるとは考えにくく、仮に少し上げてもまたすぐ戻される可能性の方が高いと思っています。

そういう点では、来週も上値の重いNYダウに日経平均も引っ張られそうな気がしています。

ナスダック 日足

ナスダック0703

https://www.tradingview.com/x/CeYZBdbc/

今回はナスダックの日足も確認しておきます。
というか、終値ベースで2日連続の史上最高値を更新。強いと言うしかありませんね。
とは言え、現状のナスダックはAppleを軸に、Amazon、Facebook、Microsoft、Googleの5社のインデックスと言っても過言ではないくらいの寄与度になっています。

綺麗にずっと上げているので、25MAとの乖離率も高くならないままですから、どこで調整に入るのかが全く見えません。ただ、ナスダックの中でも牽引力の強いAppleが、リアル店舗の再閉鎖によって少し売られる可能性が出てきています。これによって一旦25MA近辺まで押し目を作る可能性もあるので、マザーズ銘柄を短期で持っている場合は注意が必要かも知れません。

中長期で米ハイテク銘柄を持つ場合は、まだ綺麗な上昇トレンドなのでホールド継続で大丈夫だと思います。

マザーズ日足

マザーズ0703

https://www.tradingview.com/x/XUEA8Z37/

ナスダックが好調で史上最高値を更新する中、マザーズは先んじて天井を付けていますが、7/3は何とか反発してくれました。来週は50MAが直近のサポートとなるかどうかという形です。

急降下する5MA付近で上値を抑えられる可能性が高い形で、来週しっかり上抜けできるかが鍵になります。
7/3は指数寄与度の高いアンジェスが下げ止まったことで指数全体に安心感が出ましたが、まだしばらくはアンジェスの動きに引っ張られるとは思います。

マザーズが一旦下げ始めると、一瞬5MAにタッチするような戻しを見せて再下落・・・が多いので、7/3の上昇がその一瞬の戻しという可能性も十分あります。ですので買い向かう場合は50MAでの反発ないし5MAや25MAの上抜けを確認してから、そして買い保有の場合は、耐えるのは50MAの上にいる間まで・・と考えるべきかなと思います。

海外大口 オプション7月限手口

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<CALL>
7/3の海外勢CALLサイドは売り買い交錯の形になりました。が、SQが近づいてきましたから主には決済の反対売買と見ることができます。

C23250とC23000がそれぞれ300枚前後、売り決済、買い決済でポジションが縮小しました。
そして2500枚近く買い越しのままのC22500は、たった140枚しか売り決済されておらずまだ2351枚の買い越し状態となっています。現状のレンジが来週も続くとすれば、この22500円の攻防は大きなテーマになるかも知れません。

<PUT>
7/3のPUTサイドは、日中の日経平均が+160円であることを考えるとそこそこPUT買いが積まれました。
しかも注目すべきは、P22000の353枚、P21750が273枚、P21500が183枚買い越しされましたが、この行使価格はいずれも既に買い越しの価格帯です。つまりは全て買い増しされたということで、売りの決済玉ではないということです。来週は少し下げると見ているとも考えられます。

P22000が1062枚の買い長、P21500に至っては2473枚の買い長となっており、SQ値が下は21500円近辺まであり得るという建玉となっています。

下はP21125が1541枚の売り越し、P21000が2243枚の売り越しと分かりやすい壁ができており、ここがかなり利益となっているはずです。ですので、下げても21200円前後までという感じですが、来週のSQ週は、一旦22000円を大きく割る動きも十分考えられますので注意したいところです。

ゴールドマン手口

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ゴールドマンは7/3もほぼ動きなしです。
ただしP22250を1229枚買い越し、P21875を600枚買い越しは触ってきていません。ゴールドマンは21500円くらいまで下げると大きな利益になりますから、来週の売り仕掛けには注意しなくてはいけません。

ここまで7月限は非常に小動きしかしていません。なので最終週での一撃必殺の可能性は高くなってきたように個人的には考えています。

アムロ手口

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アムロの7/3は、CALL側は前日とほぼ同じような建玉となっています。
C22500~C22750を買い越し、C22875~C23250を売り越して均等なスプレッドのような形になっていますが、C23000の売り越しが2359枚に達しており、23000円までは上がらないという形にもなっています。

一方でPUT側は、P22375を222枚売り乗せしつつも、P22000を610枚買い決済して売りポジションをほぼなくし、P21750を199枚買い乗せして累計1208枚の買い越しとしてきました。

まだP22375を472枚、P22250を434枚売り越しの状態なので、P21750の1208枚買い越しはそのヘッジとも言えます。
なので、アムロはSQで22750円~23000円と上で決着するパターンと、21000円~21600円あたりの下で決着するパターンの双方を見ているのかなと感じています。

日経平均先物 9月限月

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7/3のラージ+ミニも155枚買い越しと、売り買い交錯、相変わらず方向感のない結果となっています。
TOPIX込でも291枚売り越しとほとんど動きが出ていませんね。

ただし、注目すべきはアムロとゴールドマン。前日の7/2と交代するかのように、7/3はアムロが554枚の売りで、ゴールドマンが1545枚の売りとなっています。先週半ばからジリジリと先物を買っていた両者が、2日連続で売りに転じてきています。まだ枚数は多くないものの、SQに向けて来週前半どう動いてくるかは気になります。

上で書いたように、ゴールドマンは21500円近辺まで下げたい、アムロは上下どっちでもいいけど下がったら21600円以下がいい・・という感じですから、SQに向けて一旦先物で売ってくる可能性はあるのかなという気がしています。

明日の戦略

7/3は米国が休場でしたので、ナイトセッションでは目立った動きがありませんでした。しかし、時間外先物ベースではジリ安となっており、日経平均先物の7/6ナイトセッション(7/4 AM5:30)終了時点で22180円とまた少し下がってしまっています。

ただこれを書いている7/5 正午現在、サンデーダウは$22750近辺と少し戻して安定しています。7/4 AM5:30時点でのNYダウ先物が$22560近辺でしたからそこからは$200近く戻しており、このまま明日を迎えれば、日経平均先物の7/6寄り値は22250円~22300円とほぼ先週末終値近辺からスタートできるかも知れません。

そして、SQ週の作戦としては、月曜寄値から+700円以上のSQ値にはなりにくいというデータがありますから、仮に月曜の現物の日経平均価格が22300円以下ならば、C23000を売るという戦略は面白そうです。

実際にアムロのオプション手口を見ても、上で書いたようにC23000は2359枚も売り越しとなっていて、CALL、PUT合わせても現状最も建玉の多いところとなっています。ただ、海外全体で見れば221枚しか売り越しになっていないので、そこは注意が必要です。

ちなみに、アムロとは逆にC23000を大きく買い越しているのは、JPモルガンやモルガン・スタンレー、UBSといったところ。
ただ、当然少し下や上も合わせて多く売っているわけで、23000円を抜けて買って、大きく上に行くぞ!という見立てにはなっていません。

ここ数ヶ月、ゴールドマンよりもアムロの手口の方が相場の動きにフィットしており、枚数も非常に多いです。なので、やはり個人的にはアムロの建玉を注視すべきと考えていて、それでいけば23000円をSQで超えてくる展開は難しいのではないかと見ています。
そういう意味でも、月曜の現物の始値が22300円を超えてくるかどうかには着目しています。

金曜終了時点で7月限のC23000は25円。しかし月曜は日経平均が22300円近辺スタートだと恐らく20円~22円スタートでしょうか。たった20円近辺を勇気を持って売れるかどうか。。先月はこれをやって、直後の月火で上げたので反対売買させられて、SQ前日に急降下で結局1.3万円負けただけ・・・というアホみたいな結果になったので腰が引けてますw

現時点で日経VIが23.54まで低下してきていますから、それなりにオプションのプレミアムも減価していて先月よりは安心かなあと思っておりますが果たして・・・・

それではまた!

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