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8/11 日経225オプション考察

これを書いている今日は8/9、日本は猛暑の三連休真っ只中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は毎年この時期はサイクリング夏合宿のためのトレーニングをしてたりするんですが、今年は合宿も無理なので特にすることもなく、チャートの本とか読んでます。。

なのでnoteも捗るので、SQ週に向けての考察も張り切って頑張りたいと思います!

8/7(金)の日経平均は88円安の22329円。最安値からは120円戻しましたが、しっかりと弱い・・という印象で、5MAも超えられませんでした。

その割には東証1部の出来高は2兆2781億円、しっかりと2兆円を上回っており言うほど夏枯れ感は出ませんでした。

一方米国はNYダウもナスダックもS&Pも、連騰に最高値更新とかなり強い形になってきました。一方で日本はかなりピンチな形になってきています。
今日はその辺じっくり見ていきましょう。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/TEAK6UEa/

今週は月火で900円上昇しましたので、オプション手口からも23000円まで一旦付けにいくのかと思ったのですが、思った以上に22500円から22600円に壁を感じた一週間でした。

終値では5MAの22400円も割ってしまい、25MA、50MAが厚めの上値抵抗になってきています。
連休明けの8/11は8/3の安値足が捨てられるので、さらに少し5MAが上昇してきます。これを終値でしっかり抜けるかですね。
週末の日経平均先物は22450円で引けており、この水準で推移できればクリアできると思いますが、寄った後どう動くかですね。

モメンタムは当然ジリジリ下降しており、しかもマイナス圏のままですから、まだ弱いという判断になると思います。

ボリンジャーバンド 日足

日足ボリンジャードル円0807

https://www.tradingview.com/x/y1VcnPSt/

今回はまだ動きが出ていないのですが、久々にボリンジャーバンドで確認しておきます。
-1σの22250円を少しオーバーシュートして22200円で反発しています。
ただ、7/31と8/3で出た陰の陽はらみ足からの上昇後、結果的には+1σの方にジリ高できず、また-1σの方に戻される格好となりました。

週明けにまた-1σを割る動きになると、-1σと-2σの中での動きになりやすく、丁度-2σが22000円ですからこの辺での揉み合いになるイメージは持っておいた方が良さそうです。

TOPIX 日足

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https://www.tradingview.com/x/tWQmw4tV/

今回は週末ですのでチャートを多めに見ていきます。
そして、以前も書きましたがTOPIXの方が日経平均と比べてかなり形が悪いので、TOPIX日足を確認しておきましょう。

まず一番大きいのは、6/15の安値を7/31の急落で大きく割っているという点です。その後は日経平均より僅かに大きく戻せていますが、それでもまた6月安値の水色ラインまでもう15ptしかありません。

パラボリックもTOPIXは陰転のままですし、モメンタムも戻しの中でゼロラインを全然超えられていません。

75MAでしっかりと反転できないと、今度はこの水色が上値抵抗になるようなレンジ推移となってしまいます。そうなると当然日経平均も引っ張られますので、引き続きTOPIXのチャートをしっかり見ておく必要があります。

マザーズ 日足

MA_マザーズ0807

https://www.tradingview.com/x/0zeWDyc8/

再三トリプルトップの話をしていたマザーズですが、8/7の終値を見るとトリプルトップ懸念は崩れたと見るべきでしょう。
トリプルトップが完成してしまうネックラインである941ptを割らずに反発、逆に右肩トップの1023ptラインを明確に終値で抜けてきたためです。

こうなると一気に直近高値の1067pt付近を目指すか、肩トップ付近の現状圏で揉み合うかの形になる可能性が高くなります。

モメンタムがゼロラインを割り込まず、またプラス圏で上昇に転じていますので、上への力もマズマズありますね。

ナスダック次第ですが、マザーズは短期でまた上昇波動になった可能性があります。ただ、この後検証するアップルの動きなど、さすがにナスダックが一服する可能性があるので、ここから強気にマザーズ銘柄に乗るかは難しいですね。

Apple 日足

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https://www.tradingview.com/x/Eklkznxu/

今回は珍しく米株個別のチャートですが、これには大きな意味があります。
時価総額が世界一となり、ナスダック、NYダウいずれも大きな寄与度となるアップルの上昇が続くことで、今週の米国株は強かったとも言えます。

そのアップルが8/7(金)に陽の陰はらみ足を付けてきました。

8/3の大きな上昇で、陰の陽はらみ足を付けてその後900円高まで上昇した日経平均の逆の形ですね。
天井付近で陽の陰はらみ足が出ると、下げのサインと言われており、週明けのアップルの動きは要注目でしょう。

8/7はギリギリ5MAで止まりましたが、週明けも利益確定の動きが加速してくると、5MAを割れて少し走る可能性が出てきます。何せ8/7に-2.45%と大きめに下げたものの、まだ25MAとの乖離率は12%を超えています。一旦乖離率が6%くらいまで縮小してもおかしくありません。

そうなると寄与度が大きいですから、ナスダックもNYダウも引っ張られて上値が重くなると思います。

海外大口 オプション8月限手口

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<CALL>
そろそろSQまで日がなくなってきましたので、この辺からは決済玉で出来高が出てくると思われます。
そんな中8/7の海外勢は、CALL側は売りが積まれました。

と言っても売り増しはC23250の193枚売り越し程度で、あとは買いの決済売りとなりました。

アット・ザ・マネーの少し上、C22750は215枚の売り決済で累計買いは209枚まで減少。そしてC22500も334枚売り決済されました。

またC23000は957枚売り決済で、1000枚あった買い玉は8/6,8/7の2日間で全て決済されたことになります。

まだアット・ザ・マネー近辺には買いが残っているものの、CALL買いは一気に解消されてきており、上は行っても22750円くらいまでと少し弱含んできたと思われます。

<PUT>
PUT側はアット・ザ・マネー近辺に売りの壁がキープされているものの、念の為の急落に備える21500円のヘッジも積まれる形となりました。

まずP22500は517枚売り越され、累計457枚の売り越しとなっています。
引き続きP22000に999枚の売り玉があるので、「22000円までは下がらない」という形は崩れていません。

このポジションを見ると、下がってもあと200円300円程度だと底堅さを感じます。

一方、ここを割った場合にP21875、P21750の買いとP21625の売りでバランスを取っています。
ここにP21500に466枚の買いが積まれて、少しオーバーシュートもあり得るような形になっていると思います。

海外全体のCALLとPUTを見ると、来週も22000円~22600円のレンジになりそうな感じですがどうでしょうか・・・

ゴールドマン手口

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ゴールドマンはまずC22500を280枚買い決済してきました。これはここ3日でグッとC22500のプレミアムが下がってきたので、利確かどうかは分かりませんが、決済できる水準になったので一気に縮小したということでしょう。

一方PUT側はP22125を320枚買い越ししてきました。これで累計530枚の買い越し。
逆にP21750は405枚買い決済して累計235枚の買いとここは縮小してきています。

つまり22000円近辺、ないし少しオーバーシュートしての下落方向にシフトしてきた感じですね。
8月限開始時点ではかなりの強気でしたから、SQが近づくに連れどんどん弱気にシフトしていったという動きですね。

アムロ手口

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アムロのCALL側は、アット・ザ・マネーの少し上を買って、23000円以上を売ってきた形。
で、8/7もまたC22500を886枚も買い越しており、これで累計3187枚の買い越しと大きく積んできました。
一方でC23000を922枚売り決済してきましたので、上限は22800円くらいまでと下げてきた感じでしょうか。

そしてPUT側はアット・ザ・マネーからその下21500円どころまで、ほぼ売り建てとなっています。

日に日に「22500円まで下がらない(PUT売り2895枚)」、「22500円よりも上がる(CALL買い3187枚)」のポジションが双方で拡大していて、22500円以上になるという強烈なポジションとなっています。

火曜にJPXから発表される累計値によって、この残高の正確な値が分かります。
もし私が書いているデータと大きな差がないとしたら、来週SQに向けて22600円を抜けて22800円くらいまではあってもおかしくありません。

8月限はもちろんですが、9月限でも安易なCALL売りや先物売りは少し危険だと思っています。

日経平均先物 9月限月

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8/7の海外勢は先物ではあまり大きな動きを見せず、ラージ+ミニでは685枚の売り越しと凪の1日となりました。
TOPIX込でも1198枚の売り越しですから、売り買い交錯で相殺された感じですね。

この日の注目はやはりクレディ・スイスでしょう。
ラージ+ミニで1811枚売り越してきており、8/6と8/7で4000枚売ってきました。

週明け逆に買ってくれば、当面バランスを取ってくるかも知れませんが、引き続き2000枚前後で売ってきた場合は注意が必要だと思います。SQに向けては少し買われるような気がするので、それにぶつける売りを出すかなあ・・という気もしています。

いずれにしても火曜のクレディ・スイスの動向は引き続き要注意かと思います。

来週の戦略

8/7の考察記事でソフトバンクグループのチャートを出して、一旦の天井懸念を書いたのですが、8/7も-0.41%と小幅下落で25MAまで僅かのところまで結局押していますね。

そして、上ではアップルが天井サインを示現したのでは?と書きました。
週明けも利確が強くなると、いよいよアップルも力尽きるかも知れません。

さらに同じく8/7の考察記事では、日本の決算ピークから日経平均のEPSにも注目と書きました。その中で、EPSは1140円台まで落ちるのでは?と懸念しましたが、8/7の決算を受けて結果は1106円と大きく下落しました。

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この日経社が算出するEPSは、まだ1/3くらい見通しを出さない会社があってそれを集計できてないから参考値だ・・となっていますが、それは6月も同じ状況です。
決算が進む中、そして少しづつ見通しが出てきて本来は平均値が上がるはずなのに、6月中旬の1200円後半から1100円まで大きく後退してしまったわけです。

週明け以降、ますますファンダやヘッドラインからは上値が重く、個別の値がさ銘柄に一服感が出ることで、TOPIXが厳しいまま推移しそうです。そうなると日経平均も大きく上昇するとは思えません。

このような状況下で、アムロだけが22500円以下には絶対ならない、23000円付近まで跳ねるだろうという強気を続けており、今週末のSQに向けてあと3日で500円以上上昇できるのかどうか。

22400円~22500円の水準では、上下どっちにいくか全く読めないので、
22600円を抜けたら9月限のCALL売り検討
22250円を割ったら8月限のPUT売り検討

という感じかなと思います。

ただし8月限は8/12のナイト・セッション(厳密には8/13付ナイト)までがポジションを建てるギリギリだと思います。
8/12に少し値幅を伴わないならば、もう無理せず9月限に移行しましょう。

それではまた!

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