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「ものづくり」を語る、N中等部のLT大会とは

こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。

N中等部は年に複数回、生徒たちのプログラミングに関する発表の場として「LT大会」を実施しています。特にプログラミングと聞くと、カタカタと難しいコードを書くイメージがあるかもしれませんね。N中等部ではそういったコーディング以外にも、音楽制作や3Dモデリングなどを含めたデジタルでの「ものづくり」をプログラミングの時間に推奨しています。

今回の記事では「ものづくり」プレゼンテーションの場であるLT大会の内容や目的について、ご紹介いたします。

■この記事は以下のような方にオススメです
・学校などでプログラミング教育を実践されている方
・これからプログラミング教育の導入・実施を検討されている方
・N中等部のプログラミング授業にご興味のある方

1)LT大会の内容

LTとはLightning Talk(ライトニングトーク)の略称で、エンジニアの勉強会などで実施されていた短い時間でのプレゼンテーションのことを指します。N中等部で実施するLT大会も、一人当たり3分〜5分の時間で自身の作った作品やプログラミング学習について発表します。

通学コースの場合はキャンパス内の数十人で実施することもありますが、オンラインで実施の場合は視聴者が数百名規模になることもあります。それぞれの発表内容に対して生徒も職員も学内SNSとして利用しているslackでコメントを送るのですが、あまりにコメントが多すぎて流れを追えないほどです。

直近では2月18日(金)に中等部全体の大LT大会を実施し、視聴者数は約450名でした。
※450人=大きな映画館の一番大きいスクリーンが満席になるくらい

2)LT大会の目的

LT大会には大きく分けて2つの目的があります。

まず1つ目は、発表した生徒が「評価」を得られること。何百人もの生徒からコメントをもらうだけでなく、プログラミング担当の講師からプログラマの観点で専門的フィードバックが得られるという利点があります。できていることは「できている」と伝え、こうすればもっと世界が広がる、というコメントを送ることで、発表者にとって今後の制作活動のモチベーションになることを目指しています。

2つ目は、視聴した生徒の刺激になること。LT大会で発表される内容は非常に多岐に渡ります。独自のアプリケーションの開発、3Dソフトで作成したオリジナルキャラクター、自ら作詞作曲をしたミュージックビデオ、ドット絵のフリー素材を配布するサイトを自作した話・・・などなど、多種多様な取り組みについて聞くことができます。

特にLT大会では成果物の内容だけでなく「どんな風に学んだのか」「どこでつまづいたのか」なども話の内容に含まれるため、どんな作品作りをするか悩んでいる生徒が一歩踏み出すためのきっかけ作りにもなっています。

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3)N中等部のプログラミング=ものづくり

この記事の冒頭でも少し触れていたように、N中等部のプログラミング学習はコーディングだけでなくデジタルな「ものづくり」が中心です。様々な教材を使って生徒は自分の作りたいものや学びたいことに自由に取り組むことができます。それだけに、「自分は何を学びたいのか・作りたいのか」のモチベーションづくりが非常に大事です。

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LT大会は、ただ「凄いことをしている生徒の成果を聞く」場ではなく、誰かの発表が生徒の心に刺さり、創作活動のキッカケとなることを目指しています。発表者の中には「自分も最初は何も分からないところから始めたので、作りたい・やりたいという気持ちが大事」というメッセージを発する生徒もおり、良い刺激の場になっていると感じます。

4)最後に

最後に、発表者をどのように決めているかについてご説明します。基本的には発表者は生徒から募集する形式で、逆に自主的に挙手できることが大事とも考えられます。主に「誰かに見てほしい」「作ったものを広めたい」「ものづくりの楽しさを伝えたい」という思いのある生徒が名乗り出ているように思います。

こうした生徒のモチベーションが誰かに伝わり、新たに自主的な学びが始まることはとても喜ばしいことです。先の見えない時代、新しい知識が大量に生まれる時代からこそ、誰かが教えてくれるのを待つのでなく自ら学び出す習慣と機会づくりを大切にしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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