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アナザーデイ|076|2008.08.25|赤い夏②

またまたソフトボール、上野選手の話。

帰国して、インタビュー攻めですね。
ファンならば彼女の存在も実力もそこに込められた期待も
充分に知っていたことなのでしょうけど、
なにしろあの勝ちっぷりですから・・・。
この金メダルを境に一躍「時の人」といったところでしょうか。

「自分のためならいくらでも妥協できるけど、
人のためだとそれは出来ないじゃないですか」

言えない。思えない。思っていても言えない。言っても出来ない。
単に言葉やその考えが素晴らしい。ということではなくて、
驚くのは、どうしてそう思えるようになるのか。ということ。
どうやって育つと、そうなるのか。ということ。
体が強い。足が速い。・・・確かに。
頑張り屋である。負けず嫌いである。・・・それもある。
百年に一人の逸材である。・・・そうかもしれない。
只それよりも驚嘆すべきはその素直さと謙虚さである。
不の部分、負の部分を認め、見つめ、修正に努力できる素直さと謙虚さが
何よりの才能と感じる。身体的能力が高ければなおさらのことである。
傲慢や慢心や妥協や自己中心はすぐにするりとどこからともなく
心のなかに入り込んできて、棲みついてしまう。
素直になれと教えて、はいそうですか。とそう簡単にはならない。

その昔、雨中の試合の後のグラウンド整備と片付けを
同級生も含んだ控えの選手にまかせてしまって、
監督に怒鳴られたことがある。
「あいつらは係りの人ではない。何を勘違いしている。
そんな性根でやっているなら、今すぐやめてしまえ・・・。」
取り返しのできない痛恨の出来事である。

そして、そんな心根はそう簡単に変わることができないことも知っている。

今日も、のぞいてくれてありがとうございます。
心技体が大切なのは私たちにもあてはまります。土日ライオンです。

08/08/25/niwashi

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