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庭を愉しむための珈琲のストーリー


新社屋が完成し、いよいよ新しい挑戦が始まります。
その挑戦の一つとして取り組んでいるのが、現在クラウドファンディングに挑戦中の庭を愉しむための珈琲

今回はなぜ庭師がコーヒーを取り入れたのかを書いてみようと思います。

最初は思いつきから

クラファンの紹介文にも記載しましたが、コーヒーを楽しめる庭を依頼されることはあるけど、その逆に庭を愉しむためのコーヒーがあったら面白いんじゃないか?という私が勝手にオモシロイと感じた空想から始まりました。
周りも「面白そう!」と反応してくれて、実現に至りました。

相性が良いと感じたコーヒーと庭

私も経営者の端くれなので、実際にアクションを起こすとき実現可能か?営業ルートは?コーヒーと庭をどう掛け合わせる?戦略は?など様々なことを考えます。
最初に考えたのが庭師とコーヒーにどんなシナジー効果があるのか?

感覚的に多分合うだろうなと感じてましたが、私たちはガーデンセラピーを普段から仕事に取り入れてい流のですが、その中のひとつに植物に由来する方向を用いて病気の予防や心身の健康やリラクゼーション、ストレス解消などを目的とした芳香療法(アロマテラピー)があります。

主に庭づくりを行うときに風の流れを読み、香りがする木や花を植え、その場にいる人へ香りを届ける仕掛けに用いたりしてます。

※ガーデンセラピーとは
庭の有効性を改めて確認し、
さまざまな関わり方で心身を整え、
健康な暮らしを実現する
5つの療法と住まい方療法の総称です。
日本ガーデンセラピー協会より出典

また、コーヒーの香りにもリラックス効果があることは言うまでもなく、たくさんの人に知られています。
庭がもたらす草花の香りが乗った自然の空気とコーヒーでしか感じられないあの香り。この2つがもたらすそれぞれのリラックス効果はネットで調べればたくさんの科学的な根拠が出てきます。

香りという共通点が、きっと造園の世界に新しい良い効果をもたらしてくれると強く感じプロジェクトを進めることを決意しました。

造園の新しい扉が開くと感じた瞬間

庭に出てコーヒーを楽しんでるイメージに一番近かったのがキャンプでした。焚き火しながらひとり静かにコーヒーを飲んで黄昏たり、みんなで輪になってコーヒー片手に会話を楽しんでみたりと、森林浴をしながらコーヒーを楽しむシーンは多くみられます。

そのシーンでの人たちの表情を見れば見るほど、コーヒーはリラックスに寄り添ってくれる最高のアイテムだと感じました。

それと同時にコーヒーを入り口にすれば、もっと大勢の人に庭に興味を持ってもらえるかもしれない。と可能性を感じ始めました。

こだわりが詰まった4つの味とデザイン

ご縁を繋いでいただき、ご紹介いただいた鈴木コーヒーさんにて製作を開始しました。

製作風景

製作開始!と言ってもコーヒーについてそこまで詳しいわけではありません。なので最初はセミナーを受けコーヒーを学ぶことから始まりました。そのセミナーの内容が本当に面白くて、コーヒーへの興味がますます深くなったところで製作開始。
プロのアドバイスを取り入れながら、この味は朝に飲んだらスッキリしそう、昼に飲んだら気持ち晴れやかになりそう、夕方の時間はこれが一番リラックスできそう、夜はこれが一番まったりできるなど、それぞれのシーンに合う味が完成しました。

パッケージデザイン

パッケージデザインはアースカラーを基調に
土を表現した01、新緑を表現した02、黄葉を表現した03、紅葉を表現した04
そしてイメージポスターを製作。

イメージポスター

デザインを手掛けていただいたのは、帝樹園庭正のロゴやコワーキングスペース【NI to WA】のロゴをデザインしていただいたGRAN Dの阿部光一朗さん
「庭を愉しむための珈琲」というコンセプトが視覚的にも伝わってくるデザインにしていただきました。

準備も整い、次はどの媒体で周知していくかを決めるフェーズに来ましたが、どのように広めるかは実は最初の段階で「多分これだろうな」とほぼ決まっていました。
それが現在挑戦中のクラウドファンディングです。

庭師の挑戦

コーヒーの他にも庭空間まるごと使えるコワーキングスペースの展開することが決まっています。
なぜ庭師がそんな事に挑戦するのか。
それは私がこの世界に飛び込んですぐに感じた疑問から始まります。

嫌われる覚悟で言ってしまえば、高度経済成長期に飛ぶように売れた植木がバブルの崩壊と同時に一気に縮小。そこから、全ての人がそうだとは言いませんが「昔は良かった」と一言で片付けて、旧態依然としたまま改善を試みず、何も変わらない。変えようともしない。変えようとしたら「伝統」という言葉を都合よく振りかざしその人を叩く。広告ひとつ出す事もせず「仕事がない」と嘆く。

何もしないから、何も変わらない。
なぜ手を打たずに諦めるんだろうとその時に思った事を今でも鮮明に覚えてます。
ただ、私がこの業界に感じたことは真逆でした。
マーケティングのマの字も存在しない職人の世界は宝物がたくさん埋まってる!
この仕事に可能性しか感じませんでした。

どんな仕事でも必ず新陳代謝を促すタイミングは訪れます。造園は今がその時だと勝手に感じた11年前から、様々な挑戦することを決意し、自分で創業する前からアイデアをため、時代に合わせてどれが良いか選別し、ブラッシュアップを繰り返し、今回ようやく1つの形になりました。

そしてこの事業がオモシロイかどうか確認の意味も込めてクラウドファンディングに挑戦してみたのですが、おかげさまで開始してから1週間でほぼ目標額に近いご支援をいただき、2週間で目標額を達成いたしました。

庭を愉しむための珈琲も、庭が主役のコワーキングスペースも全ては造園業あるいは庭師に、これまでご縁のなかった人に興味を持ってもらい、それをきっかけに業界の発展となれば最高です。

結びに


これから春に向けて本格始動するにあたり、皆様にお力添えいただいたことで今後様々な挑戦に更なる弾みをつけられます。
本当にありがとうございます!

また、進捗を報告いたしますので引き続きよろしくお願いいたします。


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