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「何を書くか?」ではなく「何を書かないか?」

あるテーマについて書こうとするとき、発想が足し算になってしまう。

これは、嫌われる勇気のライター古賀史健さんが20歳の自分に受けさせたい文章講義で語られていた言葉だ。

例えば「新入社員のときの思い出は?」と問われたときのことを書こうとすると、失敗したことや上手くいったこと、それから、、、と幾つも加えていこうとしてしまう。

だけど、挙げれば挙げるほど、内容は薄いものになってしまう。

では、どうすればいいのか?それは絞ることだ。

今回は、「何を書くか?」ではなく「何を書かないか?」を文章を書くうえでは意識するといいよ!という内容とその理由を書いていきます。

野菜ジュースよりもオレンジジュースが好きな理由

すごくわかりやすいなーっと思ったのは、伝わる文章はオレンジジュースというトピック。

野菜ジュースとは、十数種類の野菜や果物が「足し算」によってミックスされた飲み物である。栄養バランスは取れているのだろう。しかし、野菜ジュースを飲んでいても、自分がなにを飲んでいるのかよくわからないことがある。
一方、オレンジジュースは「引き算」の飲み物である。オレンジジュースの面白いところは、「おいしさ」や「飲みやすさ」を追求していくなかで、自らの果汁すらも「引き算」している点だ。100%のオレンジジュースは柑橘系特有の酸味が強く、好みが分かれる。そこで多くのオレンジジュースでは、果汁を30%や10%まで減らすことで「おいしさ」や「飲みやすさ」を実現している。

そのなかで、色は無色透明だとどうだろうか?とか酸味は?などと問いながらオレンジジュースの本質を捉えていく。

「何が大切なのか?」はそういったある特定のものに絞り要素をしっかりと見つめていくから見えていくし、わかりやすくなる。

一つのことを掘り下げていく

野菜ジュースのことを好きな人がいるかもしれない。

だけど僕は、振り返ったときにあの野菜ジュースは美味しかったという風にはなりにくく、オレンジジュースやリンゴジュースなどシンプルなもののなかで追求されたものが好きだ。

そして、文章も同じであれこれ、書きたくなるけど、読み手側に立ったときには、複数よりも一つのことをあらゆる視点で掘り下げた文章のほうが伝わりやすく、心に残りやすい。

オレンジジュースを飲みながらそう思った、木曜日の朝。

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