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苅野 進『考える力とは、問題をシンプルにすることである。』、読了。

(最近こういうシンプルな装丁の本増えたなぁ)なんて思いながら手にとった一冊。

「問題解決能力はすべての人にとって役立つスーパースキルだけど、それができる人はそもそも問いの立て方が秀逸なのである」ってお話からスタート。アイデア出し系に興味がある人が読んだらおもしろいと思う!

こんな人にオススメ
☑ アイデア出しに興味ある!
☑ 問題の根本解決ができるようになりたい!

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FAVORITE WORDS

ここからは私がメモに残したい文章を引用し、コメントを記します。

良い問題とは、
・解くことができる
・解いたら効果が出る
という2つの条件が揃ったものです。

カジュアルゲームアプリを作っていた時代、パズル系のゲームデザインを担当しているエンジニアさんとお話をしたことがありました。

ガチゲーム業界には「レベルデザイナー」という職種があるくらいで、「ギリギリ解ける適切な問題を作る」ことが一番むずかしい、ということを身をもって体感しました。

また、現実世界には解いたもののまったく成果が出ないこと、というのが往々にしてあります。そこを見定めるのが重要。

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駅前の違法駐車は本質的な問題ではなく、現象に過ぎない。

これは「より本質的な問題を扱いましょう」という文脈で出てきたフレーズ。違法駐車を減らしたければ、より本質的な「駐車スペースの確保」などに取り組むべきです。

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現象だけを見て、「問題だ!」「けしからん!」と騒ぐのは解決する気も責任もない外野のやることであって、問題解決者のとる行動ではありません。

最近ようやく楽しめるようになってきたTwitter上でも、問題提起をするだけして、放り出している場面をよく見かけます。外野ではなく当事者になって、きちんと問題解決まで提示したいところです。

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目の前の現象から本質的な原因を探っていくには、経験とスキルが必要

言葉の通りですね。現代は様々なフレームワークやメソッドで溢れていて、とても便利な時代ですが、失敗の経験だけは肩代わりできません。

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現在では、「ネットでの消費者の意見」「友人のおすすめ」が最も信頼度の高い広告であると合う調査結果が出ているのです。

インフルエンサーマーケティング全盛を裏付けるようなフレーズです。私生活の実感も踏まえて、激しく納得。

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「普段を少しだけ変えれば良い」というのは問題のを判断する上で非常に大きな要素です。

人の習慣は大きくは変えられない。これもカジュアルゲームアプリを開発していた時代に学んだことです。習慣化には最低でも2週間かかると言われていて、定期的にアプリを起動してもらうための仕掛け、やめ時を作る、などなど、ゲームには様々な心理学が用いられています。

裏を返すと、普段の生活をほんの少しだけ変えるだけなら、人は習慣化まで持っていきやすいのです。

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まだこの本を読んでいない人へ

新しい年の始まりに、今年の目標を立てた人も多いかと思います。
私はすべての物事の成功の鍵は、習慣化にあると思っています。習慣化というのは、言い換えれば自動化…つまり、考えなくても身体が動くようにしておくことです。習慣化するには、日々の生活をほんの少しずつ変えていくしかありません。

シンプルにした問題に取り組んで、2019年の年末には「今年は目標が達成できた!!」と言えるようになっていたいものですね。

「PPM分析を自己分析に使え!」は後ほど個人的にやってみようと思います。

書いた人:あそび屋Kai

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