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間違えても、ここから【MIU404 #11   】

いよいよ最終回、泣いても笑ってもおしまいです。
久住は捕まるのか、伊吹と志摩はどうなるのか…
本当に1週間ずーーーっと緊張していましたw


◎思惑は疑惑を呼ぶ


2019年10月。
トラックに撥ねられた陣馬は意識不明になり、まだ目を覚ましていません。
伊吹と志摩の愛車・メロンパン号は無線を外され、地下駐車場で眠っていました。
密行に使われるのは401号車、眠り続ける陣馬と、機捜を外された九重の愛車でした…。

隊長は豆治に「MIU404が爆破テロ犯人の車だという誤情報は自浄された」と話します。
それは、過去に404に助けられてきた人達のおかげでした。
「私たち夫婦はあの刑事さんにとてもお世話になりました」
「僕は過去に、あの車に乗った刑事さんたちに助けてもらいました」
「羽田行きのバスで拳銃の発砲があったとき、わたし乗ってたんですよね」
「ちょっとーーーーー!これ嘘ばっか!この車は刑事さんたちだよ!いい人!」
「私はあのメロンパンノ車に乗った刑事さん二人と面識があって、テロの犯人だなんてことは絶対にないと言いきれます」
「あの時助けてくれたのが、メロンパンに乗ってた刑事さんたちで、俺がメロンパン届けた!」
そう、過去に伊吹と志摩が関わってきたたくさんの人達が、そのデマを消してくれたのです。
しかし豆治は「ネット上では事無きを得た」と通信司令部からの報告書を渡しながら、一蹴します。
実際にはデマであっても、その騒動に対応した警察は一時的に機動力を失ってしまいました。
そのために救うべきものへの対応が遅れ、重大な結果を引き起こした事案が3件。

妊婦の搬送遅れによる胎児死亡、火災で古い寺が全焼、そして…

ドーナツEPの工場を探していた刑事がトラックにひき逃げされ、

私が相棒として一緒にいたなら…と、九重は苦悩するのです。


伊吹と志摩は、オリンピックに反対する人達の諍いを仲裁します。
反対する人達が掲げるのは「復興支援は嘘」「予算を災害支援に回せ」という看板。
「俺だってオリンピックを喜びたかった、疲れちゃった…」と呟く男性を、志摩は静かに見つめていました。

「俺はオリンピック楽しみにしてる」という伊吹は、陣馬の薦めもあり聖火ランナーに応募したと言います。
そんな流れから、陣馬さんの見舞いに行こうと誘う伊吹を、志摩は「行ったところで陣馬さんが目を覚ます訳じゃない」と一蹴します。
雰囲気が変だと指摘する伊吹。あの夜、久住を選べなかったことが原因じゃないかと言います。
同時に、どうしようもなかった、とも。
しかし志摩は「そうだな。おかげで救急搬送が遅れた陣馬さんは急性硬膜化血腫が酷くなって目を覚ますが分からない、久住はあれ以来、行方不明」と言います。

志摩「昔の俺なら、迷わず久住を追ってた」

捜査一課にいた時なら、というのです。
俺のせい?!と噛みつく伊吹に「お前は関係ない」とまた一蹴。

志摩「他人に判断を任せた俺の問題、俺のミスだ」


◎単独行動



伊吹は一人でガマさんに面会を求めますが、面会も差し入れも断られます。
何度来ても無駄だ、と受付の人に忠告される伊吹。
たまにいるんです、ああいう覚悟を決めた人…その言葉に表情を失います。

伊吹「許さない…俺は許さない…刑事の自分を捨てても、俺は許さない…」

伊吹はそのまま陣馬の見舞いに行き、そこで九重に会います。
刑事を捨てても、俺は許さない…そこでもそう呟く伊吹を、九重は見逃しませんでした。

志摩は一人で、釈放されたRECに会っていました。
RECのPCに久住の痕跡は残っておらず、釈放の決め手となったのは志摩が仕込んでいたレコーダーのおかげでした。
しかし、ネット上では爆破テロ動画はRECの自作自演という噂が蔓延しており、RECの本名まで流出していたのです。
俺じゃない!と絶叫するRECに、志摩はささやきます。

志摩「今まであなたが晒してきた人たちも、そうだったのかも知れませんね」

久住を探してみないか、と志摩はRECに持ちかけます。
警察官やってるうちは久住を捕まえられる気がしないと。
その迷いのない言葉に、あんたは警察辞めたいのか?とRECは志摩に聞きます。
志摩は驚きますが「そうか…俺は辞めたいのかも知れない」と漏らします。

志摩「強くて清くて正しい警察官でいることに、もう疲れた…」

こうして志摩とRECは協力し、久住のスマホケースを探すことになりました。
久住のスマホケースは特殊な仕掛けが施されており、その出どころを探ろうというのです。
そして餌に使うのは…久住の似顔絵です。


◎ばらばら



隊長はハムちゃん、そしてゆたくんと外食。
エトリがいなくなった今、ハムちゃんはようやく働けるようになり、外食もできるようになったのです。
心配する隊長をよそに、ハムちゃんは希望に溢れていました。
もう少し居候するかも…と申し訳なさそうに申し出るハムちゃん。

隊長「何言ってんの、いつまでだって居ていいよ。うちから嫁に行ったっていいし、行かなかったら老後は二人で暮らしたっていいじゃん」

隊長は機捜の隊長を退くことになりました。
隊長は目立ちすぎた。その信頼を損ねる行為は、どんな事情があったにせよ、誰かが責任を取らなければならない。
陣馬のこともあり、隊長としては志半ば。
けどその志は皆さんが引き継いでくれると信じてる。
そう言い残し、桔梗は頭を下げるのでした。

そんな中、志摩は桔梗に呼ばれます。
妙な似顔絵が出回っていること、そして九重から連絡があったと。
伊吹の様子が心配だ、久住を殺しかねない、と。

桔梗「志摩が付いていれば大丈夫だと思うけど」

志摩「…野生のバカ、奥多摩に返しますか」

桔梗「え?」

伊吹は志摩が偽物の似顔絵を流していることを問いますが、志摩から返ってきた言葉はまさかの「奥多摩に返す」。
説明する志摩をいきなりぶん殴る伊吹。
ケンカ売ってんだったら買うぞ、来いとふっかける伊吹に志摩は「だったら殴る前に言え」と反論。
「じゃあ、殴り返せよ」と微笑む伊吹にも志摩は動じず「結構です、離せ」とまたまた一蹴。
心配して落としたカバンを差し出す糸巻には「すみません、ありがとう」と紳士的な態度を見せつつ、志摩はその場を立ち去りました。

それを見る伊吹の目には、涙が浮かんでいるように見えました。

その頃、久住は船で新たなドラッグを開発していました。
やってみるか?と問われると「やらんやらん、やるやつはアホや!」と大声で叫ぶのでした。

RECと会う志摩。
情報は着々と集まり、イギリスのアーティストが浮上してきましたが、そこで情報は途絶えます。
しかしイギリスはICPO管轄、警察庁から捜査要請ができるのです。

志摩は警察庁に戻された九重を利用して、情報を引き出しました。
違法ではないものの、警察の捜査からは外れている。
そんな情報でも、九重の「刑事局長の息子」というコネを利用すれば引き出すことは可能なのです。
志摩さんには刑事局長の息子だと言われたことはなかった、と言う九重に「心の中では思ってたよ」とこちらも一蹴。
しかし、それでようやく「東京湾マリーナ」という手がかりを掴むことができたのです。

伊吹には話してない、相棒なんて一時的な仕事相手にすぎない。
考え方も違うし、やることなすこと相談なんてやってられっかよ。
伊吹の判断に乗っかって久住を取り逃がした時、とっさに「信じなきゃよかった」と思った。
俺はいつから相棒に頼るようになったのか、あいつを…信じるべきじゃなかった。

…その言葉を伊吹は盗聴していました。
そして、笑いながらイヤホンを抜き、どこかに向かいました。
それは…久住の居場所。

しかし、志摩の話には続きがありました。

志摩「伊吹は危なっかしいけど正しい奴で、俺はあいつに正しいままでいて欲しい。ああいう刑事が一人くらいいたっていい、それに助けられる人がきっと沢山いる」

九重「志摩さんは、刑事らしくないことをしようとしているんですか」

志摩「誘導尋問。刑事らしくなったねえ、九ちゃん」

志摩の言葉を聞きながら、九重は志摩の考えていることを理解していたのでしょう。

九重「ルールに反することはしない、単独行動も絶対禁止ですからね」

志摩「警察官として動くか、一人でやるか」

五円玉をトスするも、カバンの中に落としてしまいます。
しかしそこにあったのは…盗聴器でした。
伊吹に殴られた時、糸巻が仕込んでいたのです。
もちろんそれを糸巻頼んだのは、伊吹です。
「志摩さんの監視が必要だ」「暴走しそうだ」
糸巻はそう伊吹に言われていたといいます。

(結局、伊吹は本当に志摩のことをよく見ているし、理解しているんですよね…偽物の似顔絵のことも分かってるし、久住を取り逃がしたことで何かが変わったことも理解している)

志摩は伊吹に電話します。しかし…

伊吹「まあお互いさ、自由にやろうぜ。相棒なんて一時的なもので解散したら終わり、もうどうでもいいよな」

志摩「伊吹お前、盗聴なんて慣れない真似すんじゃねえよ」

伊吹「志摩の真似ぇ」

そう言い残して切れた電話の先で鳴るのは、汽笛の音でした。

志摩「東京湾マリーナ…」


◎悪夢のはじまり



東京湾マリーナ、そこに久住はいました。
伊吹は、ようやく久住と対峙します。
しかし…「許さない」と言い続けていた伊吹は、一対一で話がしたいと久住に伝えました。
その表情は凍りつき、目は怒りに満ちていましたが。

伊吹「久住は何がしたいの?」

伊吹は久住に問います。
けど、どうやって聞いても久住が理解できない伊吹。
逆に久住に、なんでそんなに知りたいのかと聞かれるのです。

伊吹「許すかどうか、決める」

久住「お前は神様か。なんであんたに決める権利があんねん」

俺は大したことは何もしとらん、と久住は言います。

久住「作りたい奴がクスリ作って、使いたい奴が使うて、人形になりたい奴がなった」

久住「皆、頭悪いんやな。頭悪い奴は皆死んでもろたらええねん」


伊吹「お前こそ神かよ。俺以外、全員死んじまえーって聞こえんぞ」

自分だけは綺麗だと思ってる奴ら、全員泥水に流されて死んだらいい。
神様は俺よりもっと残酷だ。
一瞬で人も街も全部、さらってしまう。
それでも10年経てば皆忘れて、終わったことになってる。

久住「頭の中の、藻屑や」

自首どころか、しまいには警察官に同情して罪も認めない久住。
伊吹は堪えきれず陣馬のことを訴えますが、久住は「そんなの自業自得」と斬り捨て、停泊中の船に逃げ込みます。
もちろん伊吹は追いかけますが、その船は違法ドラッグの製造場所…伊吹はそこに押し込まれ、閉じ込められてしまいます。

志摩は警棒を片手に久住の船に乗り込み、薬の充満する船室で伊吹を見つけます。

【2019.10.15 13:30.50】

廊下で何度声をかけても、全く反応のない伊吹。
そうしているうちにガスマスクを装着した久住が現れます。
覚せい剤より高価でドーナツEPよりよりも気持ちよくなれるドラッグ、これが久住の作っていたものでした。
「目的なんかない、楽しいことだけしといたらいい」と言い放つ久住。
そして同じように、志摩もそのドラッグの部屋に閉じ込められました…伊吹の名前を何度も叫びながら。

【2019.10.16 0:00】

志摩が目を覚ますものの、伊吹の目は覚めないまま。
その場には久住がいました。
そして、仲間にならないかと志摩に持ちかけます。
お前は逮捕されると言う志摩に「連携が取れてない」と指摘する久住。
そのまま、伊吹の口と鼻を塞ぎます。
ドラッグの影響か朦朧としながらも志摩は拳銃を構えますが、逆に志摩は背後から銃口を向けられます。
しかし、志摩は全く動じません。

銃声で伊吹は起きる。
そしてその時、自分の死体があったら…俺の相棒は、伊吹はお前を絶対に許さない、と。

銃声が響き、そのまま場面転換。

【2019.10.16 0:00】

銃声で伊吹は目を覚まします。
志摩を呼びますが、出てきたのは久住でした。
あんたはずっと一人やと久住は伊吹に告げ、俺の仲間にならないかと持ちかけます。
刑事って柄じゃない、クズをどうしても許せなかったら殺すしかないんちゃうん?と。

久住「こうなったんは、お前がしでかした結果や」

その先に、血塗れの志摩がいたのです…。

慟哭とも嗚咽とも取れるような、唸り声を漏らす伊吹。
とっさに志摩の持っていた拳銃を持ちます。
しかし、辛うじて意識の戻った志摩に「殺すな」と言われます。
志摩はもう意識すら遠のき、言葉も紡ぐことができません。
久住はその間にも「刑事でいるか、クズに戻るか」と伊吹を挑発してきますが…

伊吹は、久住を撃ちました。

伊吹「志摩…おい、相棒…返事しろよ…」

志摩の目は、開いたまま。
呼びかけにも応えません。
そのまま…伊吹は、志摩の目をそっと閉じました。


オリンピックの様子が映ります。
2020.7.24。
そう、それは…来ることのなかった、未来。



何かのスイッチで進む道を間違える
その時が来るまで誰にも分からない

だけどさ

どうにかして止められるなら

止めたいよな、最悪の事態になる前に


◎動き出す時間



【2019.10.15 15:00.00】

陣馬の病室で、お見舞いのうどんが崩れます。
九重がそれを直しながら、陣馬に語りかけます。

九重「俺が作った博多うどん食べてよ、コシがないって文句言ってよ、もっかい…一緒に酒飲みましょうよ、付き合うから…陣馬さん……」

陣馬「…博多うどん…コシがねぇな……」


久住の船の一室。
日の光が差す中、伊吹と志摩は両手両足をガムテープで巻かれたまま、意識を失ってました。
そこに、九重からLIMEが入ります。

九ちゃん「陣馬おき」

九ちゃん「陣馬さん起きました」

九ちゃん「意識を取り戻しました!!」

九ちゃん「やったー!!」

九重からのLIMEが本当に嬉しそうで、それだけで泣けますw

通知のバイブレーションで、置いてあったテーブルから落ちるスマホ。
その音で、伊吹が目を覚ましました。
そこには…血塗れではない、志摩の姿が。

伊吹「…志摩…?」

目から涙が流れ落ちます。
何度も志摩の背中を蹴り、ようやく志摩も意識を取り戻しました。
感動の再開…と思ったら、いきなり頭突きを食らわす伊吹w
お返しとばかりに志摩も頭突きしちゃうところが、やっぱり相棒なんでしょうかw
「昼間?」「最悪な夢を見た」「俺も」
この会話で、さっきまでの世界が夢であったのかと推測できます。
(厳密に言えば日時表示でも推測できますが)
そして、伊吹の歯で拘束を解きw、確認したスマホの中にいたのは…目を覚ました陣馬の写真がありました。

病室で、返信に応える九重。
泣きながら陣馬の回復を報告しますが…

九重「…東京湾?」

涙も止まりますよね、そりゃw


◎追跡の先には



伊吹と志摩はどうやら海の藻屑にされるところでしたが、間一髪で船から飛び降り、近くの船に助けを求めます。
久住もそれに気づき、そのまま海外逃亡を図ろうとしますが…

404から連絡を受けた九重が、桔梗に報告。
そこには新しい隊長とともに桔梗の姿がありました。
久住という言葉を聞き全く理解できない新隊長、そして即座に陣頭指揮を執る桔梗。
一気に湾岸警備艇による久住包囲網が敷かれます。
もちろん、クルーザーごときでは警備艇から逃げ切ることはできません。
豆治にきちんと現場の指揮の許可を取り(ここの豆治は輝いていましたw)、桔梗隊長が一時的に復活です。

久住は海外逃亡を諦め、竹芝に上陸します。
伊吹と志摩もなんとか陸に戻り、近所のお店で衣類を調達。
それがまさかの「I ♥ JAPAN」だとは!w
そこへ九重がメロンパン号に乗って登場、しかも伊吹の置き靴まで持ってくるという気の利きよう!
志摩は伊吹に「悪かった、一人でやろうとして」と謝ります。
俺が悪かったと伝えられた志摩、驚きのあまりリアクションの薄い伊吹が本当に驚いてたんだろうなと思いますw
そんなバカ2人、いよいよ久住との最終決戦です。

一機捜と所轄が久住を捜索しています。
タクシー会社にも久住の似顔絵が配られ、周辺の駅や交差点はスパイダーによる防犯カメラの徹底チェック。

しかし、久住を見つけたのは人類を超越した伊吹の身体能力でした。
屋形船の中にいる久住を、伊吹が見つけたのです。

屋形船に脚力で追いつく伊吹。
(というか屋形船を普通に追い越していく側の人、脚力どうなってるんですか…凄すぎる…)

屋形船の天井で、伊吹は久住と対峙します。
しかし久住は…くぐり抜けようとする橋に飛びつき、一人陸上へ!

しかし、そこへ自転車に乗る志摩が登場。
道路を階段をと逃げる久住を、自転車で追いかけます。
橋の上で九重の運転するメロンパン号、そして追いかけてきた志摩に挟まれ、屋形船には仁王立ちする伊吹w
逃げ道をなくした久住は屋形船に飛び乗り、再び伊吹と対峙しますが…久住は迫ってくる橋に頭をぶつけ、負傷。

しかし、久住には勝算がありました。
この屋形船を貸し切りにしているのは、久住のツレ。
そう、この船の乗客を「警察の暴行の目撃者」に仕立て上げる策略だったのです。
血塗れになりながら船内に戻った久住、しかしそこにいたのは…

ドーナツEPで正気を失った集団でした。

「望みどおりの世界だな」と志摩に揶揄される久住。
「こんな世界にしたお前を、俺は一生許さない」と伊吹も続けます。

伊吹「許さないから、殺してやんねぇ」
志摩「そんな楽さしてたまるか」

志摩が久住の傷に手を当てます。
ようやく久住に向けられた、善意の手。

志摩「生きて、俺達とここで苦しめ」
伊吹「そういうこと」

久住の目は、虚空を見つめていました。
私には…そう見えました。
志摩と向かいあっているはずなのに、久住の目はどこか遠くを見ているようで。


◎それぞれの道の先に



1か月後。
芝浦署には、陣馬の姿がありました。
まだ松葉杖で、どう見ても「動いていい」状態には見えませんでしたがw

陣馬「機捜うどん作るぞ!湯切りするぞ!!」

この言葉に拳をあげる機捜チーム!
あ、副隊長だけは「だからダメですって」と止めてましたねw

九重は警察庁で新しい制度創設を計画していました。
10年くらいかかる新制度改革。
情報提供者の保護制度、天下り制度の廃止…
うん、豆治が気になる制度もありますねw

久住は完全黙秘。
船の中で違法薬物を作っていた罪は問えそうなものの、本人の身元を証明するものは何ひとつありません。
最後に会話したのは、入院中に伊吹と志摩が行った聴き取りになりました。

久住「俺は、お前達の物語にはならない」

最後にそう言い、顔を手で覆った久住。
大したことは何もしていないと、楽しければいいと言い続けた久住。
彼自身を偽ることができなくなった今、久住は自身と向き合うしかなくなったのでしょうか。

みんな泥水に流されて全部無くしたらいい、久住は伊吹にそう言いました。

伊吹「久住も流された?戸籍も、自分ごと全部?」
志摩「それも嘘かもな」

システムにバックドアが埋め込めるのなら、戸籍だって消せるかも知れない。
疑いはじめれば、きりがありません。

志摩「最悪の事態になる前に、俺達が止めた。そう思おう」
伊吹「うん」

青い空を見つめながら、二人は話します。
エンディングロールとともに流れるのは「感電」。

>お前はどうしたい
>返事はいらない

伊吹「なあ志摩ちゃん…警察辞めたりしないよな?」
志摩「………。」

2020年、夏。
人々はマスクをし、距離を取って歩く世界。
もちろん、密行中の伊吹も志摩もマスク装着です。

伊吹「てかさ、これからどんなるんだろうな」
志摩「毎日が選択の連続、また間違えるかもな」
伊吹「うん?」
志摩「まあ間違えても、ここからか」
伊吹「そゆことー」

機捜404がいる場所は、ゼロ地点。
国立競技場ではオリンピックが開催されず、まだゼロのまま。

けど、ここから人はどこかに向かうのです。


隠れていたタイトルは「ゼロ」でした。
何もない、過去も未来もない。
けど、全てはここから始まる。

世界が変わり、たくさんの物事や理が根底から崩れ去った今。
けど、伊吹と志摩は、これからも進むのでしょう。
間違えながら、そして何度もお互いを許しながら。

こんなに未来のある最終回があるのかと、胸が熱くなりました。
俳優班、制作班、携わってきた全ての人に感謝を込めて。

最高のドラマでした、本当にありがとうございました!!!




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