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6/20 日声協オンライン研究会:土崎 譲

【オンライン研究会一覧】


今回は6/20 に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師): 土崎譲先生〉 の模様をお届けします。

「6/20 日声協オンライン研究会  発表者:土崎譲先生」
テーマ《続・音楽家的“フィールドワーク”のススメ》
要旨:どんな歌手でも新しい曲を歌うときにはまず楽譜を用意して音取りをし、歌詞の意味を調べ、その内容を理解して取り組むのが一般的でしょう。さて、そうして部屋の中の作業だけで済ませてしまっていいのだろうか、という問題提起です。日声協会報2019年6-7月号オピニオンでご紹介した内容をさらに掘り下げてみたいと思います。

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研究会では、上記写真のように、〈歌枕〉を元に、作品の題材となるその土地や風景、植物などを中心とした写真や歌詞の上映や土崎先生ご本人の演奏、ご経験なども交えながら、作品のアプローチについてをお話しくださいました。今回取り上げられた主な作品は下記の通りです。

山田耕筰作曲 西條八十作詞《童謡百曲集》より「葱坊主」
滝廉太郎作曲 土井晩翠作詞「荒城の月」
中田喜直作曲 清水みのる作詞「鳩笛の唄」
G.F.ヘンデル作曲 Ombra mai fù 

作品の歌詞一つ一つを丁寧にくみ取った、葱坊主、青葉城、岩木山、すずかけなど、多くの写真を見ることもできました。最後には「歌詞にある言葉一つ一つを解釈、表現するには、いかに自身の経験が大切か」ということをお話しされました。

参加された皆さまからは、
「意味を調べたり、音楽記号を調べるだけの”なぞった”だけの歌から、立体的な歌唱へ変わる為の音楽作りのプロセスを、土崎先生ならでは豊富な知識と体験から教えていただき非常に勉強になりました。」
「歌詞にかかれた景色、植物などを実際にみることでしっかりしたイメージができて、いい歌が歌えることを理解できました。自分も、辞書で調べるだけでなくて、歌詞を体感できるような努力をして、形式的でなくて、自分のものとして歌うことができるようになりたいと思いました。」
「曲を理解するヒントをたくさん頂けたので歌にも生かしていきたいと思います。」など、多くのご感想をいただきました。
次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。


【次回オンライン研究会のご案内】

7 月 4 日(土)15:00‐16:45
発表者(講師):米谷毅彦先生
テーマ:声楽重唱の世界、珠玉のアンサンブル​作品を​レパートリーにしませんか
内 容:様々なコンサートで共演歌手とのプログラムを組む場合、合唱でもオペラでもない声楽アンサンブル演奏は音楽的に大変充実した舞台となるでしょう。 今回は我が国でよく歌われて来たメンデルスゾーンやロッシーニの著名作品以外に、シューマンやベッリーニの佳作群を紹介解説致します。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。正会員についての詳細・お申込みはこちらから

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