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日声協オンライン研究会9/18:藤牧正充「ParlareからRecitareへ ~自分の言葉で語るイタリア語~」ご紹介

【オンライン研究会一覧】


今回は9/18に開催予定の日声協オンライン研究会の発表者、藤牧正充先生よりいただいたオンライン研究会にまつわるエッセイをご紹介します。

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「ParlareからRecitareへ ~自分の言葉で語るイタリア語~」

藤牧正充 テノール

この度、9月18日にオンライン講座でイタリア語の「語り」について講義させていただくことになりました。感情表現がシンプル且つ開放的でダイナミックな印象のイタリア音楽ですが、「声」という側面にとらわれすぎると、せっかくのテキストの表現が薄くなってしまうことがあります。ダイナミックな声だけがイタリア声楽曲の特徴ではなく、会話調の言葉から台本用の言葉までドラマのイメージを膨らませるため、様々な言葉がテキストには使われています。近年は発語メソッドについても研究が進み、様々な「美しくしゃべる方法論」が確立され、実践されてきましたが、もともと歌を目立たせる音楽の作りがイタリア音楽の特徴でもあるため、それらの方法論をもってしてもさらに歌手自身が埋めなければいけない「空白」が実は多く存在します。作曲家によってはその空白は歌手自身の主観と解釈に委ねていると思われる部分も多々あるので、その「空白」を自分らしく埋めるべく、テキストを自分の言葉として消化して自身の言葉で表現していく、という「parlareからrecitareへ」というテーマを掲げ、劇場的語りを実現するための方法論を実践をまじえながら考察したいと思います。

【9/18オンライン研究会のご案内】

藤牧正充 テノール

9月18日(金)19:00~20:45

【テーマ】ParlareからRecitareへ ~自分の言葉で語るイタリア語~

​【要旨】声楽家を志すとき、おそらく一番最初に触れるイタリア語。しかし、曲のダイナミックさを先行させるあまり、イタリア語としての表現がなくなってしまってはせっかくの音楽が台無しになりかねません。今回はイタリアの音楽院での授業、Arte Scenicaを基に、イタリア語のテキストを手元に引き付けて自分の言葉で表現することを実践を交えて考察してみたいと思います。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
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【日本声楽家協会オンライン事業部】
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