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8/11 日声協オンライン研究会:服部容子

【オンライン研究会一覧】

8/11(火)に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会】〈発表者(講師): 服部容子先生〉 の模様をお届けします。

「8/11 日声協オンライン研究会 発表者:服部容子先生」
テーマ《コレペティトゥアの仕事~“脱日本語訛りの音楽“の練習の仕方:リズム編》
要旨:日本にもオペラ劇場が立ち並び『コレペティトゥア』という言葉が定着しつつあるが、さてその実態とは?!日本人コレペティだからこそ見つけられる日本語を母国語とする歌手の、“脱日本語訛りの音楽”を手に入れるための練習法もお伝えします。

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前半は、“コレペティトゥア”の説明やその仕事内容、歌い手との関わり方、そして音楽への向き合い方。後半は、日本人だからこその音楽と言葉のリズム感や発語・発音について、スライドを用いたレクチャーや先生のピアノ伴奏で全員がその場で実践するなど、大変充実した研究会でした。

参加された皆さまからは、次のような感想をいただきました。
「オペラから一番遠いところにいる日本女性のまま、西洋音楽を表現しようとしていました。今まで先生方から指摘や指導いただいていた自分の問題点の解決の鍵を、今日の研修でたくさんいただきました。ギアチェンジをしたいと思います。ありがとうございました。」

「大変面白く拝聴いたしました。日本語の特徴を捉えるところから外国語へアプローチする視点は、今まであまり意識できていなかったのでとても興味深かったです。「日本語アクセント=高低アクセント」と信じていたので、日本語のアクセントは「全ての単語の頭にある」には正直戸惑いました。しかし、話が進んでいく中で先生の仰る意図に納得、「表記と発音」にも日本語ならではの曖昧さのある事に気が付きました。そして、更に面白かったのはその練習方法!日本語習いたての外国人の喋り方、表裏練習、逆付点唱法、、どれもユニークなのに身になるものばかりでした。実践します!」

「練習方法がスライドに簡潔にまとまっていたので大変わかりやすかったです。先生のお話を伺って、自然がどのように生まれたかわからないように人間もどこからやってきたかはわからないわけですが、身体を楽器とする声楽家が、一番、自然と技術と芸術の接地点に晒される存在なのだと思いました。日本語特性を否定するのではなく、理解した上で乗り越えていく、先生のご指導はとても魅力的でした。ありがとうございました。」

「今回 初めての参加をさせたいただきました。コロナの影響で、あらゆる方面の音楽関係の流れが止まり、音楽の練習からも暫く離れておりましたので、久方ぶりに音楽に触れることが出来、とても楽しく受講する事が出来ました。やはり音楽は、とても前向きになりますし、パワーを頂戴出来ます。本当に何よりも精神(魂)が元気になり、人間が生きていくのに力強い心の糧となる何よりも良いお薬だと改めて感じた次第です。服部先生の歯切れの良い、熱のこもったご講義は、基本である事を再度認識させ、また今後に発展させ、繋げていけるようなご指導内容でした。とても理解し易いと感じました。 心より感謝申し上げます。」

「日本語とローマ字を使う言葉がマッチしない原因がやっと府に落ちたと思いました。私も母音前だし練習で格段に声が出やすくなりました。胸と舌が固くなるのも和らげることがかなりできたと思います。ありがとうございました。」

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次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

【次回オンライン研究会のご案内】
8月 29日(土)15:00‐16:45
講師:武田正雄先生(テノール)
〈テーマ〉フランス語の歌唱~発音記号から語りまで
〈要旨〉フランス語の歌唱でデリケートなものは、発音のみならず語りかけの問題があります。前回の研究会に続いて、今度はより具体的な発音の問題、そして語りかけの問題、オペラにおいてはそれぞれのキャラクターの反映まで、譜例・演奏例を見ながら探っていきましょう。

– 参加資格 -
アカデミー会員、アカデミー准会員、コレペティトル会員、 正会員、研究員、研修⽣(研究科、本科、別科、コレペティトル科)
※参加費無料
※現在会員でない方は、正会員にお申込みいただくことでオンライン研究会にご参加いただけます。

オンライン研究会のお申込はこちらから。
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《日本声楽家協会臨時プログラム》
https://nisseikyo.wixsite.com/seigaku
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