【読書メモ】どうしても頑張れない人たち ~ケーキの切れない非行少年たち2(宮口 幸治 著)
筆者自身の失敗体験を交えて丁寧に説明されており、納得しやすい。1巻を再度読み直したい。
【読書メモ】
どうしても頑張れない人たち ~ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書) (2021/4/19)
宮口 幸治 著
https://www.amazon.co.jp/dp/4106109034/
境界知能(IQ:70~84)の子どもに、勉強ができなくても、そのままでいいと考える事例。
→支援者の勝手な判断で障害を作り出す危険性がある。
(筆者自身の反省体験事例を紹介)
(p.38)
頑張れない人
認知機能の弱さがキッカケで失敗の悪循環から頑張れなくなるケース。
(p.53)
"みんなと同じでなくていい" も支援者がよく使う言葉の一つですが、本人たちの心の底には "みんなと同じになりたい" という気持ちが必ずあると私は思っています。
(p.64)
第4章 やる気を奪う言葉と間違った方法
保護者が先生の不満を漏らすと、子どもが先生を疑い教育効果を低減する(p.80)
後のフォローがない指導もどき(p.81)
やる気のスイッチをいかに本人に押してもらうか
支援者がスイッチを壊したり、スイッチが無いと決めつけないように注意
(p.103)
ウイリアム・ミラーの『動機づけ面接法』
準備、意志、能力
(p.109)
筆者による、やる気につながる3段階
見通し、目的、使命感
「頑張れる」を支える3つの基本
安心の土台、伴走者、チャレンジできる環境
(p.125)
本当の意味での支援とは、その少年が期待通りに更生しようが、一方で期待に反して犯罪を繰り返そうが関係なく、ずっと支援をし続けることなのです。
(p.136)
支援者の笑顔は大切
子どもは最初は警戒して硬い表情になっていることも多い
筆者の体験を交えて紹介
(p.158)
少年院ではまず保護者に労いの言葉をかけます。
「これまで子育てご苦労様でした。大変苦労されたことでしょう。これからは我々に任せてください」(中略) まずは保護者を、少年を支える誰よりも大切な人として尊重するのです。
(p.162)(p.29)
頑張れないからこそ支援しないといけない
(p.186)
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