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日曜の9:30

瞼を開くと、太陽が爪に反射し、キラッと輝く。
淡いピンク色をした爪を見つめ頬を照らす。
カーテンの隙間からじんわりとひろがるぬくもりにまた、瞼を閉じる。

太陽が明るい。

肌が透け、瞼のオレンジ色が一層濃くなる。
染めて傷んだ髪も、こんな日はキラキラと光り、ぬくもりを享受する。

太陽に呼応し、羽風もささやく。
換気扇の音が心地よく煩い。

冷めきったカフェインの香りに後ろ髪をひかれつつ、うつらうつらと閉じた瞼を開けようとはしない。

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