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論理と直感。個性ってなんだろう。

昨日見かけて気になったTwitter。

文章は分かりやすいほうがいいけど、没個性は嫌だなぁ。私も「分かりやすい人」には憧れない。

このツイートを読んで、以前、グラフィックデザイナーの永井一正さんが「絵が上手くならないように気を付けている。上手くなるとつまらない絵になるから」とお話されていたことを思い出しました。

何かの講演会だったと思う。
当時、80代(今は90代!)の巨匠。個性を追求し続ける貪欲さに、希望を感じた人は多かったはず。私もそのひとり。

そもそも個性ってなに?

数年前、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんにインタビューしたとき個性について聞いたら、「自然とにじみ出るもの」と話してくださった。たしかにね。そうかもしれない。


最近、大流行しているグラフィックデザインの文法をあえて無視した、違和感のあるデザイン。

一見すると直感的で個性的なデザインだけど、「ルールをあえて無視する」というスタイルだけをまねたものは、ワクワクしない。デザイナーの身体感覚から生まれたかどうか。その違いが、にじみ出るんだと思う。

カラオケの採点で高得点を出すためにはコツがあると、ある人から教えてもらった。音程やリズムなど譜面通り、論理的に歌えば高得点。とはいえ、頭であれこれ考えながら歌っても、人の心は打たないだろうな。魂の叫びのような、感覚的な歌声に人は共感するのだろう。

ファッションのコーディーネートを論理的に解説するYouTubeも人気らしい。ターゲットは、オシャレに関心が薄い人。特に40、50代男性で、解説どおりにコーディネートすれば、オシャレになれるらしい。

だけど、あくまでも表層的なオシャレ風。ファッションはマインドであり、やっぱりにじみ出るものだと思う。

基本の型を身に付けた後、自分の感覚で型を破ってこそ、個性的になるんだろうな。それは、ファッションに限ったことではないはず。


型破りなデザインで好きなのは、鈴木八朗さんが手掛けた広告。何回見てもワクワクします。Appleが日本で発売されるときの広告を手掛けられた方としても有名です。

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鈴木さんのことを知ったのは、亡くなられた後でお会いしたことはありません。お話、直接聞いてみたかったな。

今日はお盆休みの初日なんですね。忘れてました。私は通常営業です。今日も明日も原稿書きます。

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