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士業とメール~作法と永遠にオレのターン問題~

今次のリモートワーク推進が大きなきっかけになった側面はあるかもしれませんが、オンラインによる業務対応のインフラ整備についてはここ数年で徐々に拡大してきましたよね。特にメールはB to B 対応にあたって必要不可欠です。チャットや各種ビジネスツールも便利な存在ですが、環境やガジェットの異なる相手と即つながる事ができるのは、他のアイテムにない利点であると言えます。

さてそのメールですが、士業とのやりとりでは驚かされることが多いと感じています。基本的な作法が守れていない点については文面や態度から悪意がなければさほど気になりませんが(対お客様においては気を付けた方が良いでしょうね…)、自ら投げかけておきながら回答に対して返信をしない、という行為が散見されるのには驚きました。

私は取り扱っている事務所があまり多いとは言えない内容のサービスを提供しているためか、士業からお問い合わせをいただく機会に恵まれています。大変ありがたいことではあるのですが、お答え申し上げてもそれに対するお返事をいただけなかったり、進捗について教えていただけなかったりすることがあり、かといって求められてもいない上でのしつこい追いメールもはばかられるため、モヤモヤすると共にまさかクライアントにも同じように接しておられたりはしないだろうか…と不安になることしばしば、という次第です。

年代によってはメールをコミュニケーションツールとして一段劣るものと軽視している方もいらっしゃるようですが、今や当然のインフラとなっている訳ですし、何より手段に関わらず投げかけを無視してしまうという行為は常識を疑われても仕方がないのではないでしょうか。

また、こういったこともありました。とある同業の方から要請を受け協力させていただいた時のこと、その方のクライアントに対し説明を行った後、幾つかプランを出したのですが、私自身が関わる案ではなかった為か、どういう結論に至ったのかについてご報告をいただいていませんでした。その後、有用と思われる情報を得たので両者に宛ててご連絡したところ、事業者さんからは喜んでいただけたものの、同業の方からは「提案とは別の内容で進めているから余計なことをするな」とお叱りを受けてしまいました。面子をつぶされたとのことです。私としてはクライアントである事業者さんの利益につながることが最も大切であり、少しでも役に立ちそうな情報であれば共有すべきだと考えたのですが、その同業の方にとってはもっと大切なものがあったようで、その点に気が付かなかったのは申し訳ないことですが、進捗を教えていただけていれば防げたことであったとも言えるのではないでしょうか。

作法については引用返信など好みによるところもあるかと思いますが、少なくとも私はチャットと違って相手への到達が目に見えないメールについては相手を不安にさせないよう、絶対に自分の返信で終わることにしています。(”ありがとうございました/失礼いたします”が連続してしまうケースは除きます)

あまり非難するつもりはないのですが、少し気を付ければ済むようなことで関係性にヒビが入ってしまうようなことは避けるべきだと思います。誰も得をしませんからね。対面でないコミュニケーションの際は温度感が伝わりにくいという性質もありますので、快適なやりとりについては特に強く意識しておきたいものです。

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