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【残念なレンタル彼女】キムタクじゃできない貴重な仕事の巻

モデル/レンタル彼女PREMIUM/心理カウンセラー/結婚相談所助手/イラストレーター/西岡まゆ(@mayu_rkp)です。

「必死に努力し全力を出してもキムタクには届かないとわかった」

今年出会ったお客様の言葉です。
そりゃあ、キムタク言うたらそうそう手が届くような男性じゃないけれど…一体どうしたっていうのかしら?

聞けば、自分のコンプレックスを克服し役者として活動をしていた。それなりに有名な番組に出演したり、映画に出たりと作品も多く残したものの
ある時自分の天井に手が届いてしまって、そこからは何のために生きてきたのかわからなくなった…とのことでした。

今は情報が溢れる社会ですから、夢に向かって努力をしても自分がどの程度なのか見えてしまいがちですよね。
よくある「いやいやお前がキムタクなんて…」というツッコミ待ちではなく、ルックスやスタイル、声の通りからオーラまで明らかに一般人とは違うものを持っている男性で、「俳優です」と言われたら「でしょうね」と答えてしまいたくなるような、洗練された雰囲気を纏っていたのをありありと覚えています。
それでもキムタクには遠く及ばないというのですから本当に厳しい世界ということが見て取れました。

カウンセラーまゆ姉さん、その時は内心「困ったわ、これは何も助言できない」と大焦り。

どうしてか?私もそうだったからです

私も昔は希望に満ち溢れ、きっと有名なピアニストになると思っていました。
同じ教室の子達の中では上手なほうだったし、学校の音楽会では必ず伴奏者に抜擢されていたし。
しかしある程度まで行ったところで努力は頭打ちになり、天才には勝てないんです。
天才への嫉妬から自信を無くし、夢やぶれる。
ピアノからも遠ざかり、その後も別の夢をいくつか追うものの全て思ったような結果は残せず、平々凡々な大人になりました。

私と状況は違えど、
「ああ、自分って何のために生きてるんだ?何の価値があるんだ?」
そんな風に思ったことはありませんか?自分の需要ってなんだろう、一度は思った経験があるのではないでしょうか?

私もなんですけれど、価値のある人間って数字のある人間だと思ってしまいませんか?
異性にモテまくる、お金がいっぱい稼げる、たくさんの人に認知されている、フォロワーが数万人以上…
でも、そんな人ってそれこそキムタクじゃないですけどほんの少数ですよね。
じゃあ、そうではない大多数の人たちは何者でもないのか?無価値なのか?
なんか、それはちょっと間違っているのではないかと思うのです。

答えはその日のうちに見つかりました

彼の過去の事に触れた時、私はあることに気付いてびっくりしたんです。
俳優としての作品のことや、表現についてのお話を聞いていても全く腫れ物感がない。
それどころか、ご本人もキラキラとしながら楽しそうにいろんなエピソードを話しているし
気がつけば彼の表現作品を観て大笑いして手を叩いている自分がいたのです。
「今私めちゃめちゃ楽しいんですけど!貴方、超価値あるよね!?」

今回は逆パターン、彼にあって私にないものがありました。


それはずばり「誇り」です。

私が夢を諦めたのは、天才に勝てないと思った中学3年生の時でした。
今までそれをしたけど私より上がいるからもう私は価値がない、と何者にもなれない気でいたのです。
ピアノの事を考えると、ピアノは好きだけどどこか古傷を触られるような気がして、話題に上ることも避けていました。

一方相談者さんは「自分の努力ではどうあがいてもキムタクには届かない」と客観視しながらも
自分のしてきた事や大好きな表現活動に対しての誇りは失わなかった、持ち続けていたのですね。
だから、自分の表現について語る彼自身もすごく楽しいし、それを見聞きした私も楽しくなったという図式だったのです。

どういうことかって言うと…


わかりやすく具体例にしてみると…


例えば同じ歌手AさんとBさんがいたとして、CD発売枚数も知名度も圧倒的にAさんが上だったとしても
Bさんの歌でしか楽しめないファンに対しては、Bさんは価値ある仕事をしています。

考えてみれば当たり前の話ですよね。

私は「同じことをするなら天才が勝ちで私は負け」=「私に価値がない」とばかり思い込んできたけれど、じつは勝ち負けなんて大した問題ではなくて、私の負けは「諦めた」ことだったんです。
思い出してみれば、私も確かに天才には遠く演奏技術は届かなかったものの、私がピアノを弾くと家族は目を細めて喜んでくれました。
その時点で、私は既に誰かにとっての何者かになっていたのです。

だからもし、私と同じように「何のために生きてるんだ、自分に価値なんて」と思っている方がいるとしたら…
お金や技術なんてどうでもいい「自分の好きなこと」「頑張ってきたこと」があればいい。
ゲームでも手品でも映画でも美少女フィギュアでも、どんなことだっていい、それを自覚することが自分の存在意義や価値になって
まず自分自身を楽しませてあげられる自分にとっての何者かになります。
そうなったらもうそれは「誇り」ですよね。

そんなことを私が教えてもらった、素敵な一日となりました。
そんな風に、相談しに来てくださった方から私が教えていただく…そんな事もあるんだと実感しています。
自分の価値がわからないな…そんな風に思った貴方こそ、私の「先生」になり得る素晴らしい価値の持ち主かもしれませんね!

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