カモンあいりんカウボーイ

東京から西成へやってきた!俺があいりんカウボーイ!西成の日々を綴っていくぜ

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東京から西成へやってきた!俺があいりんカウボーイ!西成の日々を綴っていくぜ

最近の記事

西成酒場放浪紀! パート1

西成にはインターネットを超越する独自のネットワークが存在する。 他人から知人へ、知人から私へ語り継がれるネットワーク。 人、それを口コミという。 ありとあらゆる情報が口づてで回ってくるのだが、その中で最もありがたいのが、美味い店の情報だ。 今回俺は口づてで仕入れた情報を元に、その店に行ってみることにした。 その店の名はスタンド高千穂。 西成の商店街を抜けた先にある立ち飲み居酒屋だ。 仕事終わりに駆け込んで、晩飯がてらビーフのカルパッチョとビーフン、豚バラのエノキ巻き

    • 広島からの異邦人! その名はタンク!

      世間では10連休! 俺はその間、昼の仕事とバーの仕事を掛け持ちすることにした。 さすが連休だけあって、普段はあまり来ないお客さんがフラッとやってきたりもする。 今回はそんなフラッとやってきた広島からの客人のお話。 商店街の飲み屋もシャッターを閉めだした頃に彼はやってきた。 柄物のシャツに乗馬ズボン、スカーフを巻いてベレー帽を被ったその姿は、一目で旅行客だとわかった。 彼は自分のことをタンクと名乗った。 気さくな人で、俺たちはすぐに打ち解けた。 彼は以前から西成に興

      • 満員御礼!!初バーテンで大盛況!!

        久しぶりの日記だ! 西成に来て、行きつけの店ができた。 その名もバー「アメジスト」 居酒屋が多い西成では珍しいバー形式のお店。 ここはオーナーさんもお客さんもみんなフランクで、俺も毎回楽しませてもらっている。 そこにほぼ毎日来ているのが、前の日記でも言った、タイチさんだ。 だいたいタイチさんの部屋で筋トレを教えてもらいつつ、トレーニング後にアメジストで飲むというパターンが多い。 そんなこんなで常連さんたちとも馴染みになり、ワイワイやるようになった。 やっぱり1人で飲むよ

        • さようなら!別れの時はしめやかに…

          葬式に行くのは何年ぶりだろう。 少し前に、俺の職場の利用者の方が亡くなられた。 俺は顔を合わせたことはなかったけれど、職場の名物的なお爺さんだったらしく、スタッフ全員で葬儀に参列することになった。 会場は一階建てのちいさな会館だった。 人数にして100人弱はいたと思う。 家族とも縁が切れて、孤立しがちな西成で、ここまで多くの人が集まるのは珍しいと皆言っていた。 年配の方が多いのはもちろんだが、若い人たちもそれなりにいて、幅広い人たちに愛されていた方なのだなというのが伝わっ

        西成酒場放浪紀! パート1

          白昼堂々!天下茶屋での珍事件?

          えー、今日は趣向を変えて、一枚絵でお伝えしようと思います。 絶対に写真撮れる状況じゃなかったからね。 はい、昨日の朝の出来事。 お仕事で天下茶屋駅前の花壇のお花にお水をあげてたら、浮浪者のおじさんがウンチまみれのまま、下半身丸出しで立ち尽くしてたのです。 そんなおじさんに動じないまま花壇に座ってるおばちゃん。 ちょっとビックリしたひとコマでした。 みんなマネすんなよ! #日記 #大阪 #貧困 #西成 #ドヤ街 #釜ヶ崎 #あいりん

          白昼堂々!天下茶屋での珍事件?

          西成で出来た!俺の先生!?

          早いもので西成にやってきて二週間以上たった。 最初は日本一のスラムなんて話を聞いていたから、どうなるものかと思っていたけれど、住んでみたら意外と快適なもんだ。 街の雰囲気は良い意味でも悪い意味でもゆるい。 日本一緊張感のない街といっても良いかもしれない。 食事も酒も、服も部屋も安い。 居心地がいい反面、この街に慣れきったら、この街以外で暮らすのは難しいかもしれない。 そんなことをふと思ってしまったりもする。 そんな二週間で、俺はあるバーにちょこちょこ顔を出すようになっ

          西成で出来た!俺の先生!?

          暴動寸前!?あいりん労働福祉センター最後の日!

          3月31日 晴れなのに雨がふる変な天気だ。 この日、西成のとあるエリアから叫び声や太鼓の音がひっきりなしに響いてくる。 いったい何だと思う? 今日はあいりん労働福祉センターの閉所日なのだ。 18時にこのセンターは役目を終えて、完全閉鎖される。 それに抵抗する人たちが集まって、行政に訴えかけているのだ。 センターの一階は賑やかなことになっていた。 反対の怒声、座り込んで酒盛りをする人たち、太鼓を熱心に叩き続ける人たち、炊き出しの行列、なんとなく見学に来た近所の人たち、そし

          暴動寸前!?あいりん労働福祉センター最後の日!

          初参加!あいりん炊き出し大盛況!

          やっちまった! 寝坊だ! 早速仕事を寝坊したのかって? 仕事じゃない! 炊き出しのボランティアだ! 連絡したいのはヤマヤマだが、困ったことに相手の連絡先を知らない… 俺は二度寝を決め込んだ。 何度寝かの果てに、扉を叩く音で目が覚めた。 恐る恐る扉を開けてみると、ヒラさんだった。 今日職安で炊き出しがあるから、一緒に行こうや! それ俺が行く予定だったやつだ… 部屋にこもっていても仕方ないので一緒に外出する。 ヒラさんの案内で職安こと、あいりん労働公共職業安定所を案内して

          初参加!あいりん炊き出し大盛況!

          これも西成!街角に咲く人情の花!

          今日はNPO法人が運営施設でシンポジウムが開催される日。 会場には近所の親子連れや、利用者のじいさんとその友達が詰めかける。 皆で歌をうたったり、協力して俳句を作ったりしながら会は和やかに進んでいく。 今日の昼食は無料のカレーだ。 昼食前になると、どこからか噂を聞きつけたじいさんたちがチラホラと現れた。 普通なら追い出されてもおかしくないのだが、この街は全てを受け入れる懐の深さがある。 街の人口の高齢化に伴い、西成は日雇いの街から福祉の街へと変化してきている。 そんな光

          これも西成!街角に咲く人情の花!

          水も飲もう!酒飲む時は要注意!

          今日は気だるさの中で目覚めた。 昨日飲みすぎたのだ。 西成に来てから、酒をあまり飲んでなかったのもあって身体が重い…。 ここいらのアル中はそりゃしんどいだろうな。 それでもまぁ朝早起きしているし、東京よりもむしろ健康的な生活してるかもしれない。 いや、してる。 今日もお仕事でイベントの準備 利用者のじいさんの書道がカッコいい!! 1日は淡々と進み、あっという間に夜になる。 挨拶がてらヒラさんの部屋を訪ねてみると、ヒラさんがカレンダーとカップ麺をくれた。 ありがとう!!

          水も飲もう!酒飲む時は要注意!

          初出勤!西成はもはや福祉の街!

          今日から仕事がはじまる。 俺の仕事はNPOが運営する施設でのサポート業務だ。 そこは西成に住む単身高齢者男性の憩いの場になっているらしい。 この街で65歳以上の割合は、およそ40%らしい びっくりだね。 今日から土曜日にある大掛かりなイベントに向けて準備がある 俺はそれの手伝いをすることになった。 午後からは三角公園のすぐそばにある畑での農作業だ。 おじいさんたちと自転車に乗って向かう。 途中で警察の青バイを見かけた。 青バイってなに?って人たちへの解説 白バイは交通対

          初出勤!西成はもはや福祉の街!

          立派な紳士!公園で会ったおじいちゃん!

          ドヤのチェックアウト時間に叩き起こされた俺は しぶしぶ外に出た。 どこへ行こうかな… ボンヤリした頭で公園のベンチに座って仕事のアテを考えていると、急に声をかけられた。 優しそうな顔したじいさんがニコニコしている。 俺が東京から来て、ここで暮らすことを伝えると、じいさんの部屋へ招かれた。 いきなり部屋に誘う大胆さに驚いたが、ここで断るのは面白くない。 俺はついていくことにした。 じいさんの部屋は物は多いが整然としていた。 名前はヒラさん。 すごく親切な人で、朝食にトー

          立派な紳士!公園で会ったおじいちゃん!

          これが西成1日目!ポエムを作って褒めあおう!

          初日の西成はあいにくの雨だった。 バスではほとんど眠れなかった上に、東京より寒いなんて、ついてないねぇ…。 とりあえず腹も減ったので朝食に200円のラーメンを食べ、仕事の貼り紙を見て回ることにした。 土木か、警備員の仕事がほとんどだ。 昼近くになって、ココルームというアート系のカフェで、4月からの仕事に運良くありつくことができた。 ありがたい! あとは3月中を日雇いでしのげば良い。 そのココルームでは、毎週アート系のワークショップやっているらしく、参加させてもらうこと

          これが西成1日目!ポエムを作って褒めあおう!

          ここからスタート!緊張の夜行バス!

          いま僕は池袋発、大阪行きの夜行バスに揺られている。 これは観光ではない。 これから僕は西成へ行く。 日本で有数のスラムとされているこの地域で、僕は仕事をし、生活費を稼ぎながらこの街で見たもの、感じたことを記録していくつもりだ。 日雇い仕事で生活する者と、生活保護受給者で溢れかえるこの街は、奇異の目で見られ、対岸の火事のように語られることが多い。 しかし東京で貧困層に陥った僕にとっては対岸の火事ではない。 いや、これを読んでいるあなたにとってもそうかもしれないのだ。 終身

          ここからスタート!緊張の夜行バス!