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音楽性 - 音ハメとリズム感

みなさんがよく思うダンスにおけるMUSICALITY(この場合はソロ・即興)ミュージカリティーというのは[ 音楽性 ]です

人によっては

・音を取って踊ること
・その曲の流れに沿って
・音ハメ

と様々な解釈があります。

基本的にダンスというのはリズムが基本です。
リズムというのも色んな解釈がありますが今は

[ 同じペースで繰り返される音に対して動きを合わせる ]

参考までに

これがリズムを取ると言うことです。ドラムのリズム・ベースのリズム・ギターのリズムなどありますが、規則的に演奏される音を繰り返して進んでいきます

それぞれがBPMに対して崩しを入れたり淡々と演奏したりする演奏者。ダンサーはその演奏された音楽を聴いて合わせて踊ります。BPM(音の速さ)に合わせて踊るだけではなく様々な楽器のリズムに合わせて踊るものです

私は一曲を川に例えてダンスを教えます。大きな川を色んな大きさの石を踏みながら対岸に進むのです。

100mの川だとすれば

・1mおきの石
・3mおきの石
・5mおきにある硬い石
・5mおきにある柔らかい草の塊
・10mおきにある中洲

などに乗換えながら進みます。それがダンスをする時の音を取る感覚と似ているのです。その [ 乗る音を選ぶチョイス(拾いすぎるとバタバタした踊りになる)と間の取り方が上手いこと ] それが良いダンサーの条件だと思っています

基本的にWaackダンサーならVocalを拾う、HipHop(特にMiddle)ダンサーは大きな音を拾うなどジャンルによって特徴はありますので一概には言えませんが良いダンサーは必ずその曲の特徴を捉えてそれに準じて踊ります

ただなんとなくBPMに合わせて 動き を披露するのが日本人に多いソロだと言われています。ダンサーの踊るべきパートというのはブレイクの部分だけ。これがストリートダンスが発祥した頃の常識だったんです。歌手が歌っていてサビが来て2番の歌に入る前にドラムやギターのソロがあるでしょ?
そこでダンサーが踊るものだったんです。歌手にとっての休憩ですね。この間に水を飲んだりするのですが、そんな休憩のシーンをお客さんに見せる訳にもいきませんね?そこでブレイク(休憩)のところでイケイケに踊る男たちがブレイクボーイ

略してB-BOYなんですね

話は逸れましたが何れにしても色んな音を解体してそれぞれの楽器の音だけを拾って踊る練習。これが上達への第一歩だと生徒には教えています。まずは解体してから組み直す作業はとても重要です

写真のように色んな情報が一気に入ってきて何となくリズムだけで踊ってしまいがちですが、写真にも奥行きと、写らないですが熱さや硬さ重さなどがあります。音楽も同じで何となく聴いていると気持ちは良いのですが、それぞれの楽器をどう言うリズムで演奏しているから聴いている人が気持ちよく感じるのか?を理解出来ません

例えば私の好きなドラムのリズムでマニアからはダチーチーチーと言われるこのリズムを聴いてみてください

クセになりませんか?この曲を聴いてワンツーワンツーとは私なら踊る事は出来ません。楽しくなってしまってノリノリでしょう!ドラムだけをしっかり聴くだけでも色んなリズムと特徴がある事に気付けると思います

興味ある人はライムスターのDJ JINによるコンピレーションを買ってみてはいかがでしょうか?完全にマニアックですが

DJ JIN(RHYMESTER)、MOBY(Scoobie Do)監修、世界初“ダチーチーチー”オフィシャル・コンピレーション!
タマフルで話題のドラムフィル“ダチーチーチー”の生みの親として知られる伝説的ドラマー、バー ナード・パーディの歴史的名作『Lialeh』のリイシューに合わせて、名曲の中に眠る今巷を騒がせている“ダチーチーチー”に焦点を当てた新感覚のコンピレーション・アルバムがリリース!

“ダチーチーチー”とは?

RhymesTeRのDJ JINさんが提唱したパーディー独自のフィルのことで、パーディーが参加した珠玉の曲たちの中に数多く散りば められています。DJ JINさんは2017年3月のライムスター宇多丸さんのラジオ番組、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッ フル(タマフル)の中でこのフィルを「ダチーチーチー」と呼び、紹介、 現在中毒者多数で大流行中!!

★DJ JIN(RHYMESTER) MOBY(Scoobie Do)監修
★ライナー・ノーツにはDJ JIN、MOBY両氏による トークセッションを掲載(予定)

それぞれの楽器に完全に合わせてシンクロさせて、一踊る練習をすることでリズムの作り方が知れます。ダンスの半分を占める [ 音楽性 ] はこのリズム感なしには語れないのです。皆さんの言う音ハメもリズムなのですよ?1から入って4で終わるというレッスンで教えられるコレオグラフでは学べない世界があります。これは言語化するのはとても難しいのでまたの機会にじっくり動画も交えてやっていきたいと思います


音楽をよく聴きなさい

と先生達は口を揃えて言いますが本当にそうでしょうか?音楽を聴くというよりも音楽を聴いてリズムを捉え、自分が楽器になったような感覚で自分で演奏するかのように踊る事が私にとってのダンスの最低要素です。聴いた音だけに合わせてその楽器やVocalの言う通りにしか踊れないなんてあまりにも窮屈です。特に若いダンサー達は表のビートのところに来る拾いやすいポイントだけ拾いますよね。裏音から始まる音ハメのリズムがとても楽しいのですが

この動画のように全部を取り過ぎず、乗換えながら踊ると楽しいですね?観てる方ものってきます。なぜならしっかり間も取られていて音楽の演奏に近い踊り方だからです。ただハメるだけなら音に合わせれば良いのです。しかし本当はリズムに乗りながらリズムを消したり出したりしていくのです。

こればかりは説明が非常に難しいです

とにかく動きを披露する事よりも、楽器なんてまずは音をかき鳴らすだけで楽しい!と同じように、ダンスも好きな音楽がかかって踊らずにはいられない、体からグルーヴが溢れ出るんだ!という気持ちを忘れないで欲しいのです。難しい演奏法なんて後からついてきますので最初はもっと音楽を大事にして聴きまくってください

ダンスが好き=音楽が好き

になって欲しいです。逆に言うと好きじゃない音楽で踊らなくて良いと思いますよ?ダンスが嫌いになるくらいなら好きな曲だけ聴いていたら良いです。たまにいるでしょう?「色んな音楽を聴かないとダンス上手くならないよ?」と言う人。合理性があるとは到底思えないのですが本人はいたく真剣に言っている様子ですが、その先生はジャニーズを聴くのでしょうか?私がEDMのクラブに行かないのはそういう事ですし、アニソンのバトルに見に行かないのも同じ理由です。そこにある曲が好きじゃないからです、嫌いというわけでもないですがやはり踊るのは好きな曲で踊りたいのです

しかしバトルで勝ちたい!という人は色んな曲を聴いて覚える努力も実際は必要でしょう。感じて踊っているだけではその曲で音ハメも出来るダンサーには勝てないのは周知の事実です。バランスを取るのがとても難しいのです

まとめ


音楽性 - ミュージキャリティーはその曲を覚える事でもなく、特徴のあるハメポイントを取る練習をする事ではありません。ギターが切ない曲のコード進行を紡いでいくように、ダンサーもその色を変えて自分でリズムも作り、激しさを変えて表現をしていく事です

皆さんはミュージックファーストになっていますか?

最後に私のメンターのe-joe willsonの言葉を置いておきます


Don't move to the music , Let music make you move


皆さんのダンスライフがより良くなりますように

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