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理解されたい? - 承認欲求と感性の闘い

ある若いダンサーから先日相談を受けました

「世間に僕のスタイルを認めさせたいんですがどうしたら良いですか?」

という熱い若者からのメッセージでした。認める、認めないという問題でもないような気がしてしまいますが、しっかり答えました。そもそもダンスのスタイルというものは自分の感性と深く関わっているものであるはずで、いくら自分で凄いと思っていても好みが違えば認めてはいるが好きではない、イコール熱狂的なファンにはならない、ということになる事があります

しかし若さ漲るこの若いダンサーは私の意見に

「それはおかしいです!」
「そんな考えではダンス業界がよくならないです」
「誰がどう見てもグリーンテックが世界一じゃないですか!」

と独特な持論を展開していました。色々突っ込みどころはあるのですが少しこういうタイプのダンサーの性質を考察していきましょう。アナタの周りにもきっといるはずです。出会ってしまったら熱弁され、反論しようものなら嵐のようにレコメンダンサーや熱い思いをぶつけられ、1時間は離してもらえなくなりそうですのでこの記事を読んで対処しましょう


認めさせたいとは何だ

そもそもダンスを他人に認めさせたいという発想が間違っています。ダンスは自己表現なのでやりたいようにやれば良いのです。人それぞれ色の見え方や臭いの感じ方は違うし、音楽の趣味も聴こえ方も千差万別だからです。認めさせるという事は解を持っているということに他ならず、それこそダンスの不理解でしょう。言い方を直すとするならば

認めていただけるように頑張ります

でしょうか?本来は[ 認めてもらえなくても良い ]が正解な気がするのですが

自分である事を感じたいからダンスをしているのか?

この手の人は私の過去の経験上、他の何らかの趣味の世界でもこういう感じで無理に自分を上に持ち上げようとし、やたら熱い振る舞い、発言、行動をして失敗してきている人が多いですね。「自分の力でこの悪い業界を変えてやる!」とでも言わんばかりの発言をそこかしこでしてしまい、昔からいる先輩たちから総スカンを喰らうパターンですね。「お前がいないうちから俺たちはダンス界を盛り上げてきてるんだよ」と先輩から思われているパターンです

自分が◯◯を変えるんだ

と意気込むのは構いませんが、それなりに上手くて実績がないダンス歴1ヶ月ほどの若者が言っても説得力もないただの変わった子で終わってしまいます。自分が認められる何かを探した結果たどり着いたのがたまたまダンスだったのかもしれません。こういう人はすぐに違う趣味を見つけまた旅立っていくものです

質問をしてきて、さらに批判する

私は立場上、そして仕事上話は丁寧に聞きます。しかしながら質問をしてきたので答えたら「それは違いますよ」ってまあまあな言いがかりではないでしょうか?笑 相手も若いので少し諭すくらいで終わらせようとしますが大体こういう人はヒートアップしてくるのですよね。最終「アナタがいると業界は良くならないですよ」と言われる始末です

その子のアカウントはinstaもTwitterも全て今は削除されていますのでやはりそういう事なのでしょうね。あの熱意は嘘だったのでしょうか?

誰かに理解されるよりも理解されない優越感

実はこんな難しいこともやってるんです私

的なこっそり楽しむ系の人はまあまあいます。そういう人はそれなりに有名な人だったりしますが、POPPERによく見られますね。Tacoのキングコブラの動き出しは首からで、胸の回転方向と首の回転は逆である。などというマニアックな方向に走ってしまいがちです。しかしこれは中々ツウな楽しみ方です。常人に理解されまいという楽しみ方も知ってみれば良いと思います

こういう熱い世間知らずタイプは軽くいなす

妙に真摯に向き合うと間違った情報を熱く連続で投げかけてきます。それを「間違ってるよ」と否定・修正しようものなら「そんなことないです。尊敬する◯◯さんが言ってたんです!!」などと「俺は尊敬されてないんかーい」と突っ込まないといけないハメになりかねません。オススメは「へ〜すごいね〜よく知ってるね!」と聞き役に徹することです。決して同意を求められてもうなずいてはいけません。後で「◯◯さんも俺の話に同意してくれた!」と言いふらされること間違いなしですから

さらっとかわして絶妙な距離感を保ちましょう

そして大体が練習しない

このタイプのダンサーは大体練習をせずにずっと語っています。実績、結果を出す前に熱意ばかり出しています。近くのダンス仲間からもそれはそれは煙たがられていることでしょう。まずは黙って練習するが良いでしょう


いかがでしたか?

アナタのまわりにもきっといることでしょう

俺、誰々さんの事知ってるねん
俺昔あの人とショーした事ある
私、昔あの人にダンス教えていたよ

こういう人にはこう言ってかわしましょう

すごいね〜

って。これだけで話は強制終了出来ます。まだ話してきそうなら電話かかってきたフリをしてかわしましょう。決して害のある人間ではないので冷ややかに対処しましょう

少なくとも自分はそうならないように心がけましょうね

ダンスは自由です。自由になるために努力をしっかりすることを覚えることが出来る素晴らしいアートフォームでもあります。だから好き嫌いはあっても良いですがそれを他人に当てはめて否定してはいけません。納豆を食べれる人も食べれない人もいるのですから

私は納豆は嫌いです

強調しておきます!

しかしゴーヤは大好きです

ダンスもそんなもので良いじゃないですか?否定からは何も産まれないですしね

アナタは理解されたいですか?それとも自由奔放に踊りますか?

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